実在の女性造園家がモデルです。
「フラワーショウ!」68点★★★☆
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アイルランドの田舎で育ったメアリー(エマ・グリーンウェル)は
自然と共生する庭造りを夢見て
憧れの女性ガーデン・デザイナー
(クリスティン・マルツァーノ)の面接を受ける。
メアリーのスケッチを見た彼女は
その才能を見抜くが
「とりあえず、お試しね」とバイト採用。
そして
彼女のアイデアをパクってキャリアを重ねていく。
努力の報われない日々を送っていたメアリーは
自分のデザインを試す
「チェルシー・フラワーショー」に参加しようとひらめくが――?!
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1974年、アイルランド生まれの
女性造園家メアリー・レイノルズをモデルにした
アイルランド映画です。
自然本来の生命力と美しさを
提案した彼女そのままに
映画も素朴。
例えば
「ヴェルサイユの宮廷庭師」のような
盛り上げ方とは、全然違って
アイルランドの自然の美しさも、
野草をふんだんに使った、自然のままがステキな庭も
描写が超・素朴(笑)。
もうちょっと絵的に盛り上げてもよさそうなもんなんですが
それをしない。
ショーに出品するまでのカウントダウンも長いし(笑)
恋愛エッセンスの要となる
植物学者を追って
エチオピアに行くくだりも、長すぎるし(苦笑)。
主人公の邪魔する
“いじわる女”も登場するんだけど、
そこまで悪さはしなかったり(笑)と
もろもろ
映画として
うまく見せるには不器用すぎるんですが
実はテーマに合っているのかもしれない。
そこが美点なのかもしれないなと
思い返すのでありました。
★7/2(土)からヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開。
「フラワーショウ!」公式サイト