演劇やまと塾公式ブログ

神奈川県大和市で活動している市民劇団「演劇やまと塾」のブログです☆なお、掲載されている画像、動画等の無断使用を禁じます。

 「CANVAS」 動く。

2008年04月12日 00時45分29秒 | Weblog
 KAIZUKAです。


 育子さんの記事にもあったケド、今日は定例会だった。 もちろん8月本公演に

 向けての稽古である。


 今回の作品「CANVAS」では色々と新しいことにチャレンジをしてる。


 その中のひとつは構成上大きな役割となるポジションを劇団員にお願いした事だ。

 今回、劇中に使いたいオリジナルソングの作曲を山下智代ちゃんに、ダンスシー

 ンの振付を坂井くるみちゃんにお願いした。二人とも高校生だ。


 プロに頼んだ方が楽っちゃ楽だ。しかし、それでは面白くないしもったいない。


 最近特に感じるんだけど、地域には眠った才能がたくさんある。いい物やいい感

 性を持ってる人がいっぱいいるのに、そのチカラを使う場所がない事が多い。

 演劇とは総合芸術である。色んなチカラが集まってひとつの舞台を創り上げる。

 せっかくやまと塾で大きな公演をやるんだから、そういう眠ったチカラを少しで

 も舞台の上で使いたい。 とは言え二人は高校生だ。 智代にしろくるみにしろ

 作曲や振付は初めての経験である。しかも小さな公演ではない。満席になれば

 二日間で約1200人のお客様が舞台を見に来る。しかし、不安など感じずに

 思ったままの作品を創ってほしい。 お客様に見せて恥ずかしくない舞台にして

 ゆくのは俺の仕事だ。これでもプロの演出家。 責任は取るからチャンスを生か

 してがんばってほしい。


 大和の大きなイベントに阿波踊りがある。確か今年で32回目だ。 阿波踊りと

 言えば阿波のものだろうケド、大和市で32年間も続いているというのは凄い事

 だ。ある意味大和市に新しい文化を築いたわけだ。

 実はいうと今回の8月本公演にも阿波踊りのシーンを取り入れたいという意見が

 あったが、ワタクシは頑なに拒否した。 確かに大和の中では有名な存在である

 から劇中で使えば大和らしい舞台になるし盛り上がりもあるだろう。でも、それ

 じゃあ面白くないなぁって思った。 むしろ32年も続いてる阿波踊りに負けな

 い新しい「演劇」という文化をこの街に創った方が面白い。地域で眠る色んな人

 のチカラを借りてネ。 言わば阿波踊りはやまと塾にとっては良きライバルだ。

 
 そんな意味も含めて「CANVAS~大和に描く七色の物語~」を創っている。

 何もない真っ白なキャンバスに絵を描くように。


 この地に新しい文化が生まれますように・・・。