演劇やまと塾公式ブログ

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想像と創造

2013年10月24日 23時59分59秒 | Weblog

こんばんは、あっきーです。 

息子の所属するボーイスカウトもこの時期は決算です。団の委員長、事務方、役員による会計の4人で決算委員会。先週はその準備を仕事と演劇の合間にやってた。それはそれは大変な作業です。バイトが忙しくなかなか活動に参加できない息子。でも辞めたくないと言う。いつか復帰できるかな。 

今週はひこばえの稽古は欠席者が多かったが、出席していた小中学生5,6人のうち最年少の小2女の子から「あっきーさん、代役を立てて読み合わせをします。」と言われ、椅子も用意してくれた。漁師と校長先生役のMさんも子供に呼ばれ、始めました。子供が仕切るのって可愛いね。

3部構成の昭和23年の[1部] が小学生の出番。でも雰囲気がどう見ても現代っ子…「どうにかならない?」と提案すると、当時小学生だったというMさんに「きをつけ」「礼」を教わることに。Mさんの号令でみんなで65年前の人みたいに…

時代感を出すのは難しいけれど、でもそれが面白いってこと、子供たちも感じたみたい。今回共演する子供たちはとっても前向き。いいねぇ。

私は二役とも音楽の先生。先日、脚本・演出家に役の主観を披露する。

[1部] 昭和23年に登場するのは東田 利代子(35才 独身)、70才代の両親と同居。兄は軍人だったがガダルカナルで戦死。昼間と夜間、中学で音楽を指導する。

台本にはないが、利代子は3年後に結婚する。相手は再婚、16歳の息子がいる。彼女は自分の子を生涯持たなかった。義理の息子が33歳の時、女の子が生まれる。

その女の子が[3部] 平成7年に登場する山下 茜(27才 既婚)、昼間と夜間、中学校で音楽の指導にあたる。血縁関係はないが、東田利代子の孫。夫はアメリカ国籍黒人ジャズプレーヤー マーフィー・ミラー(32才)。結婚するまでの25年間両親、妹と共に、祖母と同居。祖母山下利代子から音楽の楽しさを受け継ぐ。それぞれの性格、経歴等は省略する。

年代と名字、職業しか分からなかったことが、これだけ膨らむと性格や考え等も見えてくるから面白い。この主観は、劇の中には一切出てこないが、役を自分の中でリアル化させるとても重要なこと。

[1部]の東田利代子をベースにして、[3部]の山下茜は黒人と結婚するという芯の強さ、異国風で且つ日本的な二面性を表せたらと思っている。

タイトルの「想像と創造」は、「よこはまの夜間中学に燈が灯る」 脚本・演出のA氏の言葉を引用させて頂きました。