青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

コピ・ルアックの魅力 ~インドネシア

2021-09-12 | 地球を歩く

インドネシア・・・僕が訪問した2000年代は世界第4位の人口大国で、ジャワ島だけで人口は、日本を上回る1億4千万人。ジャカルタ市だけで人口1千万人。小さな島の寄せ集めの国かと失礼なことを思って赴くと、こういう知らないことを学ぶことになるので、日本が世界地図のどこにあるかを知らないアメリカ人(かなり多い!)を馬鹿には出来ません。

更にこの国はイスラム教徒が9割で、決まった時間になると、市中の至る所にあるイスラム寺院から祈りの歌声が、大音響でスピーカーから流れて来ます。イスラムの戒律はゆるい国ですが、2億人のイスラム教徒がいる国は、世界のどこにも他にありません。僕らはイスラム=中東というようなイメージを持っていますが、日本と近いインドネシアがイスラムの国だということを、僕も行くまでは知りませんでした。

大聖堂に見学に行った時に驚いたのは、一体どこで祈ればいいのか?と思うほど広いこと。写真のように物凄く広い空間に人がぽつぽつといるので、奥の方まで入って行くには度胸?が要ります。戒律が厳しい国なら、こういう場所に足を運ぶのは無理です。

ジャカルタは大都市なのに夜は街が暗い。圧倒的に電力不足の国だからと。AKBのようなアイドルや常設劇場があり、日本と同じように若者が熱狂していたのは、確かこの国だったと思います。

この国で1番覚えているのは、

コピ・ルアック

不思議な香りの珈琲です。

コピはインドネシア語で珈琲。ルアックはジョウコウネコのこと。インドネシアのコーヒー園にはジャコウネコが現れて、珈琲の実を食べて行きます。ジャコウネコは、その分泌物が香料の材料に使われたりしています。ジャコウネコは完熟したコーヒーの実だけを選んで食べ、果実は消化されますが、豆の部分は消化されずに排泄されます。

コーヒー農園の貧しい労働者が、その豆をよく洗って焙煎して飲んだところ、それが美味だった!生産量が少なく、高級品は日本でなら1杯5,000円もします。酸味が少なくまろやかで、香りが豊かなコーヒー。ネコの糞から取り出した珈琲と知らなければ、こんなに素晴らしい珈琲はありませんが、知ってしまうとウン〇の香りのような気がします。(笑)