僕がまだまだ4つ5つの頃、クリスマスと言えば「これ」でした。1番小さいのから2番目くらいのを、人生で1度だけもらったことがあります。
毎年欲しいとねだっても、「たくさん入っているように見えるけど、靴でお金を取っているだけだから、欲しいお菓子を買ってあげるから」と言われ、いつも却下されていました。
ある年、叔母さんがクリスマスにプレゼントしてくれました。お菓子を食べた後、靴に足が入るような大きなものを。嬉しかったな~。確かに親の言ったように、パッケージ代が高いのは子供心にも分かりましたが、理屈じゃなく気持ちの面でもらえたのが嬉しかった。
数年後、妹が「買って、買って」を連呼してると、親があっさり買い与えました。僕の時は駄目だったのにと抗議すると、「この子は我慢できないから」と母親。わがままを言ったもの勝ちか?
その時の靴は、つま先の方には詰め物がされていて、お菓子の量が少なくなっていました。僕が自分の子供に買った時には、足首までしか入らないようになっていました。今は、どれだけお菓子が入っているのだろう。
りんご飴とこのクリスマス・ブーツというか靴下、どちらも子供が欲しがる物なのに、僕が1度も買ってもらえなかったものです。