青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

空き地の土管で遊んだ昭和の子供たち!

2023-03-02 | 昭和・思い出は色褪せない

僕が子供の頃は、空き地と言えば「土管」「ドラムカン」でした。

土管の中を基地にして、雨の日でも友達とそこでトランプなどをしたり、土管の上を土管から土管へと飛び移ったり。その上で昼寝をしたり。使い方は子供の工夫次第で、いろんな遊び方をしました。そこで怪我をする子もいましたが、子供たちの遊び道具でした。

写真は昭和40年代初頭。近所の田んぼに置かれている土管です。

高度成長期であった昭和30~40年代に、水道管などのインフラ整備が進み、いつでも宅地整備の為に使えるように、土管はそこら中にあった空き地に一時保管の為に置かれていました。あんなに重いし、壊れないものは、誰も盗めませんから。(笑)

土管で遊ぶことについては、親からも注意された覚えはありません。昔は今と違い、子供はいろんな遊びを通して成長するので、その過程での少々の怪我についてはとやかく言われませんでした。現在のように「もやしっ子」が遥かに少なかった時代です。組み体操で怪我をしても、怪我をした子供がどんくさいと言われた時代です。

注意されたのは、当時「子取り」と呼ばれた所謂「営利誘拐」知らない人に絶対に付いて行くな、モノを貰うなと、耳にたこが出来るほど聞かされました。また、空き地に捨てている冷蔵庫には入るな!とも。当時、空き地に冷蔵庫が廃棄されていて、その中に入った子供が出れなくなって、中で窒息死するという事故が多発していたからです。使わなくなった大型の家電製品が、空き地や川に平気で捨てられていたのも昭和の30~40年代なのです。

火遊び、線路への置石、川や池での事故もしょっちゅう気を付けるように言われたものです。今は、スマホの使い過ぎが注意されるばかり。何とも平和なものです。