青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大阪・御堂筋の“百尺制限”

2023-11-23 | 昭和・懐かしい大阪の風景

銀杏並木が美しい、大阪の御堂筋。

御堂筋が出来た時は、「どうしてこんなに広い道路が必要なのか?」という声が溢れましたが、今ではその時の判断が正しかったと証明されています。また、御堂筋は写真のように双方向の通行でした。現在のように南向き一方通行ではなかったのです。昭和45年(1970年)から、現在のように南向き一方通行になりました。

写真は昭和36年のもので、淀屋橋付近から南を臨んだものです。高度成長期にあった昭和30年代には、御堂筋沿道でビル建設ラッシュとなりましたが、ご存知のように御堂筋の淀屋橋-本町間(1.1キロ)が美しい景観を今日も保っているのは、沿道のビルの高さを31メートルまでに制限した「百尺制限」が守られたからです。大阪市の100年先を見据えた明確な都市イメージを基に、景観に配慮するこの制限によって、美しいオフィス街を形成することが出来ました。

平成7年(1995年)には、原則50メートルに緩和。現在は再緩和によって50メートルを超える上層部は歩道からの後退幅に応じて高くできるようになり、100メートル超のビル建設も可能になっています。大阪の御堂筋は秋から年末にかけて、本当に美しくなります。少し寒くはなりますが、これからの季節の散歩に如何ですか?



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