昭和44年(1969年)、御堂筋と長堀通の交差点にかつて架かっていた歩道橋から南を望んでいます。
御堂筋に沿って中国料理・東天閣が入る心斎橋ビル、村野藤吾の設計によるモダンなビル・そごう、W.M.ヴォーリズが設計した大丸の3棟が並んでいます。
ところでこの写真で、何か違和感を感じませんか?
御堂筋は当時は双方向の通行でした。現在のように南向き一方通行ではありませんでした。昭和45年(1970年)から、現在のように南向き一方通行になったのです。将来を見込んで御堂筋は広く作ったという話は、大阪人なら大抵知っていますが、出来た時から一方通行だったと思い込んでいる人が多いことに驚きます。
現在と比較すると・・・
年月が過ぎて、これだけ景色も変わってしまうと、昔のことからどんどん忘れ去られて行きます。でも、地元の歴史を知ることは楽しいし、忘れたくはない伝統もあります。