青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

大学帰りに「淡路東宝」

2024-02-11 | 昭和の映画館

阪急・京都線の淡路駅・商店街の中央に、映画館があったことを思い出しました。十三・弥生座と並ぶ、いわゆる名画座。大学からの帰りに、何本か映画を観たことがありました。淡路は阪急電車の京都線、千里線が交わる駅であり、千里線から地下鉄の堺筋線へ、阪急電車の車両が乗り入れもしています。近年ではJR淡路駅も出来て交通の便が良くなる一方、昔ながらの映画館の灯は消えてしまいました。

写真は「淡路東宝」で、ここはいわゆる名画座(ロードショー後に、古い映画も交えて2~3本立てで映画を上演する)で、無くなったもう1軒は「淡路ニュートーホー劇場」。にっかつのポルノ映画を上映する映画館でした。十三で言えば「十三ロマン」がこれに当たります。同じポルノでも「十三アカデミー」は、週替わりでポルノを上映する、もう少し格下の劇場でした。どこがアカデミーなのか?って言っても誰も知らないから笑えない・・

淡路東宝の傾斜のある場内は、昔ながらの大劇場の風格を持っていました。この写真のロビーから2階へと続く長い階段を上り切ると、目の前に現れる待合所があり、その天井の高さには驚いたものです。その待合の写真が無いのは残念!

「淡路東宝」に僕が初めて行ったのは、高校時代。「エクソシスト」が目当てでした。悪魔祓いのシーンは怖かった。ついでにもう1本の映画も・・の、「ついで」が「サスペリア」でした❗️ エクソシストを警戒していたので、その後つい油断していたのでしょう・・サスペリアの衝撃は凄かった。

イタリアのダリオ・アルジェント監督の代表作「サスペリア」。「決してひとりでは見ないで下さい」との宣伝が反響を呼んでいましたが、当時「大スポ」が「本物の幽霊が写っている」等と煽っていたので、子供だましの映画だろうと思っていたら、いや、本当に怖かったのです!
 
オープニングの空港でいきなり、ただならぬ雰囲気を醸し出し、主人公スージーの友達が針金の部屋に追い詰められて殺されるシーンは今でも覚えているし、極彩色の画像と不安を煽る音楽で、観てるこちらが追い詰められていくような映画でした。最近DVDも発売していますし、リメイクもされましたが、僕はこの時観て以来、1度も観ていません。このDVDはすぐに売り切れて廃盤になるようです・・。
 
「サスペリア」が「淡路東宝」の名前を不動のものにしました。(笑)淡路東宝・・懐かしい。
 
 
平成29年(2017年)に閉館したのは、本当に残念でした。
 


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