青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

ジャンティ・アルウェット ~気品ある“雲雀”という名のお店

2023-03-06 | 昭和の喫茶店

80年代、京阪神の郊外には気の利いた個性的なお店が多く、「こんな所にこんなお店が」と嬉しくなるお店が多かった。写真も何も残っていないけれど、能勢電「平野駅」から坂を上がった所には「カメリア」という洒落たレストランがあったことを忘れません。

阪急電車・宝塚線で池田より宝塚寄りの駅は、神社やお寺ばかり。昭和の初めは神社やお寺参りそのものが、一般人にとってのレジャーのようなものだったから仕方がないけれど、今もそのまま!しかも駅前の個人経営の喫茶店さえ閉店が相次いでいます。

しかし、80年代には車さえあれば、結構素敵なお店に行くことが出来たのです。阪急・雲雀丘花屋敷あたりは、当時は芦屋と並ぶ高級自宅地を目指していました。今は残念な町ですが。

ここはそんな雲雀ケ丘にあった「ジャンティ・アルウェット」というお店。フランス語で「ジャンティ」は「気品のある」、「アルウェット」は「ひばり」という意味です。名前通りのお店は、オシャレでリッチでした。

1Fがティールームで、当時のオススメはケーキセット。チョコレートソースとけい草のケーキがついて650円。消費税なんて無かった。

2Fがフランス料理になっていて、南フランスで3年半の修業を積んだシェフが料理を作っていました。毎月2回、フランス料理とワイン講習会も開かれていました。朝11時から夜9時までの営業時間は、短いようでも立地を考えたら十分でした。

確か火事で木造のお店が全焼し、池田の176号線沿いに移転したという噂を聞きましたが、今そういうお店は池田にはありません。このお店を知っている人で、このブログを読む人って、一体どれだけいるのでしょう?1人でもこの記事で思い出が蘇る人がいれば、本当に嬉しく思います。



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