大阪万博の開催中のパビリオンの写真や、解体工事中の寂しい写真を見る機会は結構ありますが、建設中の現場写真を見るチャンスはあまり無いように思えます。
これは昭和44年(1969年)の工事現場見学の際の写真です。
エキスポタワーの足元!勿論当時は工事現場は部外者立ち入り禁止でした。看板を見ると、この当時既に「ランドマーク」というハイカラな名称が使われていたことが分かります。
これがエキスポタワーで、高さ127メートルの展望台。大阪万博の「ランドマーク」として建設されました。万博閉会後もエキスポランドのアトラクションとして残りましたが、敷地から離れた丘の上という立地の悪さから来場者は少なく、1990年9月30日をもって展望塔としての営業を終了。塔は閉鎖され解体までほぼ放置されました。また、携帯電話のアンテナとしても使われていました。2002年8月から、2003年3月にかけて解体・撤去されました。
免許を取得し、滋賀・岐阜・京都方面にドライブに行き、大阪への帰りに名神高速道路を使うと、茨木ICに近づいた辺りで名神の左前方にこのタワーが見え、「帰って来たな~」とホッと一息つけたものでした。80年代からそういうことがず~っと続いていたのに、2000年代のある日、エキスポタワーが無くなっているのに気が付いた時は、結構寂しさを感じました。
大阪万博・パビリオンの建設は、起工式が昭和42年(1967年)3月15日、立柱式が43年3月15日でした。この写真の撮影は44年3月15日。そして45年3月15日、大阪万博がスタートしました。