アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

これはひどい話だ

2014年12月18日 | ドラミング
政権選択を主命題とする総選挙が済んだばかりだと言うのに、マスメディアの幹部が安倍首相の接待を受け、寿司屋で一緒に飯を食っていたというのだから驚く。(大きな記事は、こちらにあります。)



これら報道各社の幹部と首相との会食は、従来もたびたび行われて来たが、ここまで露骨にやられるとあきれ返って物も言えない。時の権力を監視するというジャーナリズムの使命を、ドブに捨てる行為だ。

一方、英国BBCの記者などは、政府関係者との会合にあっては出されたコーヒーにさえ口をつけない、とされるのとは大変な違いだ。記事は、本日付けのしんぶん赤旗から借用しました。

蛇足:ツイッターで非難ゴウゴウ。東京新聞によると、この会合は、安倍首相を囲む解説員らの年2回の定例会。費用は会費制で、首相の分は会員が負担した(と田崎氏が述べた)由。


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信長の参謀~火坂雅志著「沢彦」

2014年12月18日 | 読書三昧
信長の影の参謀を描いた火坂氏の近作、「沢彦」を読んだ。「文芸ポスト」03~06年連載。724頁の大作。



今年のNHK大河ドラマは、秀吉の軍師黒田官兵衛の物語であったが、この「沢彦」は、信長の(影の)参謀だったという。

参謀とは言え、沢彦宗恩(たくげんそうおん)は武士ではなく、妙法寺の禅僧で、後に第39世住持となった人物。

自らの野望を信長に託し、「天下布武」のスローガンを(信長に)与えて鼓舞したり、朝廷との交渉に当ったりと、信長の天下統一への闘いを導いた。

しかし、信長が神社仏閣を焼き、敵方の女・子供までをも殺戮し、自らを「神」として崇めるよう強要するに及んで、(信長と)袂を分かち、明智光秀を唆して誅殺させたとされる。

信長の台頭から本能寺における憤死まで、壮大なスケールで展開される物語は、読む者を捉えて離さない。ご一読をお薦めします。(お勧め度:★★★)
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