化けると言っても音楽の話である。
正確に言えば、デジタル音楽(信号)をハイレゾ化することで音が良くなる(化ける)というお話である。
つまり、CD(44khz/16bit)を音源としたデジタル音楽放送を、受信する側でハイレゾ(96khz/24bit)化して録音し、それをNAS(音楽サーバー)に収容して聴くとCDを凌駕する音で楽しむことができるのだ。(写真は、その録音風景)
こうすることによって、例えば、倍音成分の多いヴァイオリンなどは、より高解像度で透明感のある音に化け、元ネタがCDとは思えないような魅力的な音楽を聴くことができる。
最近の録音で特に気に入ったのは、デビュー40周年を記念してリリースされた大谷康子さんの「シュトラウスとベートーヴェンのヴァイオリンソナタ」である。
特に、シュトラウスのバイオリンソナタは、青年シュトラウスの溌剌とした思いが楽曲全体に貫かれていてウキウキさせてくれるのだが、大谷さんが演奏するストラディバリウスの音色の美しさと相まってとても魅力的だ。
この点で、ハイレゾ化されたデジタル音楽の素晴らしさを実感させてくれるものとなっている。(ジャケットの写真は、Amazonから拝借しました)
蛇足:デジタル音楽放送(ミュージックバード)の番組をハイレゾ化する機能は、Conclusion社の「 C-T1CS」という受信機が備えていて、この受信機のデジタル出力(96khz/24bit)をKORG社の「MR-2000S」という録音機で録音しています。