小川洋子さんの最新作、「琥珀のまたたき」を拝見した。
「群像」2015年1~4月号連載。317頁の長編小説。
ただ、よくわからない小説だ。
物語~病気で亡くなった一番下の女の子を魔犬に連れ去られたと誤解した母は、残る3人の子供たちを別れた夫の別荘に隔離して育てる。子供たちの新しい名前を、「こども理科図鑑」をランダムに開かせて「オパール(長女)」、「琥珀(長男)」と「瑪瑙(次男)」に決めたりする・・・。
こうして、子供たちは外界から隔離されて生活するのだが、すぐに環境に慣れ、次々と新しい遊びを考え出し精一杯楽しく過ごそうとする。しかし、こんな狭い隔離された世界に子供たちを閉じ込めて置いて良いのだろうか。
的確な書評にならないので、詩人で作家の「蜂飼耳」さんが新聞(朝日)に書かれたものをご紹介してお茶を濁すことにする。