アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

ウフィツィのヴィーナス

2015年11月19日 | ギャラリー

フィレンツェのウフィツィ美術館で、ボッティチェッリらがルネッサンス期に描いた傑作に接することができたのは幸いであった。

しかも、入場者が比較的少なかったため、写真撮影が容易だったのもラッキーであった。

先に、リッピの「聖母子と二天使」やダヴィンチの「受胎告知」などを紹介した。

引き続き、ボッティチェッリとラファエロをご紹介しよう。

ご存じ「ヴィーナスの誕生(部分)」(ボッティチェリ)である。(全体図はこちらにあります)

この絵の真向かいに「春」も展示されていた。(全体図

宗教画を描くことが画家の使命とされていた時代に、こうした斬新な絵を描くことがどれほどのプレッシャーになったか、想像にあまりある。

幸い、時の権力者であったロレンツォ・デ・メディチと親しい間柄にあったため、その庇護の下、保守的な教会勢力から自らの絵と画風を守ることができたのだという。

これは、ルネッサンス時代を代表するラファエロの「ヒワの聖母」である。洗礼者ヨハネ(左)が持つヒワ(鳥)は、豊穣と後のキリストの受難を象徴しているという。三角形の安定した構図に、聖母マリアのやさしい眼差しが見るものを虜にする。

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