昨日、札幌Kitaraでオッコ・カム指揮ラハティ交響楽団による「シベリウス生誕150年記念コンサート」を聴いた。
プログラムはオールシベリウスで、
・交響詩「フィンランディア」
・ヴァイオリン協奏曲
・交響曲第2番
の3曲であった。
2曲目の協奏曲には、2007年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝し人気絶頂のバイオリニスト、神尾真由子さんが登場。
そのためもあってか、会場はいつになく男性が多くほぼ満席で、熱気あふれるコンサートとなった。
この協奏曲は、2009年の中欧旅行の際、ウイーンの楽友協会で聴いている。
神尾さんの演奏は、その時のソリスト、ヒラリー・ハーン嬢の楚々とした感じとは大分異なり、ダイナミックでスケールの大きなものであった。
一方、ラハティ交響楽団の演奏は、ちょっとセピア色がかった独特の雰囲気を持つ音調で、これこそシベリウスの故国フィンランドが育んだ音なのかなと思いながら聴いた。
蛇足:ラハティ市は、フィンランドの首都ヘルシンキの北北東100kmに位置する人口10万人の地方都市だが、ここを本拠とするラハティ交響楽団は、近年力をつけ、世界にその名を知られる存在になっている。