家内が図書館から借りて来た本だが、表紙の写真や装丁がとても良いのでまた借り(?)して読んだ。
そして驚いた。
スリランカ人と日本人との(仏教をベースとした)メンタリティーの何と酷似していることか。そして、何と日本びいきの国であることか。
太平洋戦争中の昭和17年、英国の統治下にあった同国首都コロンボの港を日本軍の艦載機128機が襲った。
つまり、かなりの被害を受けた訳だが、戦後のサンフランシスコ講和会議の席上、同国の代表はブッダの教えに従い、「憎しみは憎しみによって癒えず、ただ愛によってのみ消える」と述べ、参加各国に対し賠償請求の放棄と日本の国際復帰を促したという。
著者は、スリランカから立命館に留学、卒業して経済学の博士号を取得。現在は、京都に住み羽衣国際大学で教鞭をとる。
また、スリランカ応援団長を自認して、テレビやラジオに出演する傍ら講演会で全国を飛び回る。日本国籍も持ち、奥さんは日本人の由。
スリランカの歴史と文化、そして観光の格好の案内書である。