17日午後6時から地元北広島市の芸術文化ホールで、森永卓郎氏の講演会があった。主催は、地元の商工会。聴衆は、概ね400人・8割ほどの入り。
演題は、「モリタク流、女と男の経済学~格差社会・不況に負けない幸せな生き方~」というもの。
同氏は言う。
昨今、如何に格差が広がり暮らしにくくなっていることか。
例えば、最も貧しい地方都市の住民の一人あたりの年間所得は190万円ほどだが、これに比し日本一の東京港区の住民は、平均2,000万円を越えるという。
年収2,000万円と言えば、大企業は別としても社長の給与に等しい。つまり、赤坂、六本木、白金などには、年収数十億円という住民がゴロゴロ居るということだ。
こうした格差は安倍政権のもとで急拡大したが、庶民がこれを克服するにはイタリア的発想の転換が必要だという。
つまり、フェラーリなどの高級車に象徴される「高付加価値」商品を生み出すために、世相に流されない度量と陽気さが必要だと言うのだが、果たしてそれだけでうまく行くのか?
同氏の話は、何か漫談を聞いているようで楽しかったが、後には何も残らないただそれだけの話だった。