昨夜、午後9時からNHK BS1で放映された3.11震災ドキュメント「風の電話」。
10mを超す津波で壊滅的被害を受けた岩手県大槌町。
その小高い丘の上に白い電話ボックスがある。中には、線がつながっていない黒電話が置かれている。
そのボックスには、時々人がやって来て、今は亡き愛しい人々に電話をかける。
「元気かい? 私も元気に頑張っているから安心して。」と近況を報告しつつ、つらい毎日の生活を語る。
その電話には、地元大槌町からだけでなく、遠く陸前高田市や県外からも訪れる。
その日、青森県八戸市からやって来た15歳の少年は、津波で行方不明となった父親と話したいと思った。
少年は、母親と妹や弟との4人暮らしの様子を父親に報告する。
涙なしには見続けることができない震災ドキュメンタリーだった。