アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

選挙余話〜「つぶやき」から

2017年10月25日 | ドラミング

結局。
昨日は、選挙結果をめぐるあれこれの「つぶやき」を見て過ごした。(それでも、家内に促されて1週間分の食糧の買い出しには行ったが)

その中から気になるいくつかをご紹介しよう。

今回のワケワカラン選挙の中で、一筋の光明となったのは、立憲民主党の躍進であった。
それは単に、リベラル派の旗を立てたにとどまらず、新しい選挙の形を作った点でも称賛に値する。

他方、市民と野党の共闘が総選挙という国政レベルでも大きく前進したことは、日本の民主主義を守る上でかけがえのない財産となった。

この「つぶやき」を拝見して驚いた。
四国では過去21年間、二つの小選挙区で自民党が議席を独占して来た。しかし今回、2区で市民と野党の共同候補が当選し、これを打ち破ったという。(共同候補 92,179 VS 自民党候補 71,029票 21,150票の大差)

この選挙。
小選挙区制度の歪がどれほどひどいか再認識させられたが、これを全部比例にしたらこうなる。その落差に驚く。(自民党284 → 156議席)

また、選挙結果について国民は決して満足していない。

しかも、選挙が済めば会計検査院が森友の調査結果を出し、文科省の大学設置審議会も加計学園獣医学部新設認可の答申を出すという。

ただ、こうした政権のエゲツナサに国民は黙っていて良いのか。抵抗は始まっている。

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門井慶喜著「銀河鉄道の父」

2017年10月25日 | 読書三昧

書名でお察しの通り、宮沢賢治(の父親)の物語。
「小説現代」2016年10月~17年7月号連載、408頁の大作。

この作家の本は初めてだが、行間が広く、とても400頁を越す大作とは思えない。

という訳で、サクサクと読み進められるはずであったが、どっこいそうは問屋が卸さない。

つまり、土地のことばがことの他わかりにくいのだ。
加えて、明治後期の岩手県花巻が舞台ということもあり、当時の風習はさてこんな風だったのかと納得する必要もあって、言わば(言葉、時代、風習への理解の)三重苦を強いられる。

ただ、この作者は根っから陽気な性格らしく、賢治や妹の闘病や死についても、ひどく暗くなることなく突っ走る。

そして、地元紙「岩手日報」が賢治の一周忌に寄せて、(病床で手帳に綴った)あの「雨ニモマケズ・・・」を掲載したという感動的なエピソードを綴っている。
ご一読をお勧めします。(お勧め度:★★)

蛇足:以下、ネットから拝借しました。

「雨ニモマケズ」

 雨ニモマケズ
 風ニモマケズ
 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
 丈夫ナカラダヲモチ

 慾ハナク
 決シテ瞋ラズ
 イツモシヅカニワラツテヰル

 一日ニ玄米四合ト
 味噌ト少シノ野菜ヲタベ

 アラユルコトヲ
 ジブンヲカンジヨウニ入レズニ
 ヨクミキキシワカリ
 ソシテワスレズ

 野原ノ松ノ林ノ陰ノ
 小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

 東ニ病気ノコドモアレバ
 行ツテ看病シテヤリ

 西ニツカレタ母アレバ
 行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

 南ニ死ニサウナ人アレバ
 行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

 北ニケンクワヤソシヨウガアレバ
 ツマラナイカラヤメロトイヒ

 ヒデリノトキハナミダヲナガシ
 サムサノナツハオロオロアルキ

 ミンナニデクノボウトヨバレ
 ホメラレモセズ
 クニモサレズ

 サウイフモノニ
 ワタシハ
 ナリタイ

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