過日、MB(ミュージックバード)で、掲題の「ウイーン楽友協会コンサート」が放送された。
これは、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団演奏会として準備されたのだが、2日前になって同氏が急逝したため、急遽、追悼コンサートして(指揮者なしで)開催されたもの。
演奏 アカデミー室内管弦楽団
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
曲目
・メンデルスゾーン 序曲「ヘブリディーズ諸島」作品26
・ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
・バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004より サラバンド(アンコール)
・モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調 K543
・アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)
・ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
・バッハ 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004より サラバンド(アンコール)
・モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調 K543
・アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)
ご存じのように、「アカデミー室内管弦楽団」は、サー・ネヴィル・マリナーによって1959年に設立された英国を代表する室内オーケストラで、同氏の指揮によって数々の名演奏を世に送り出したことで知られている。
例えば、映画「アマデウス」のサウンドトラックを担当し、普段はクラシック音楽を聴かない人々にも、モーツァルト音楽の魅力を知らしめた。
この演奏会では、プログラムの最後にコンサートマスターのトモ・ケラー氏が、マリナーに対する追悼の辞を述べるとともに、同氏を偲んで「ロンドンデリーの歌(ダニーボーイ)」が特別演奏された。
聴衆も同氏の急逝に驚くとともに、深い哀悼の念をもって聴き入る様を感じ取ることができ、その意味でもすばらしいコンサートであった。(写真は、HMVから借用しました)