アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

赤飯炊いた?

2015年09月13日 | アーバンライフ

今週の新聞(朝日)の雑学版に「家で赤飯を炊くか?」というアンケート結果が掲載された。
同紙の読者1,880人の回答によるが、約6割の人は、家では炊かないと応えている。そんなものだろうと思った。

自宅で炊く人は少数派だが、赤飯が好きという人は9割近くにものぼっていて、味の良さに加え、特別な気分になれるからという理由もうなずける。

何故、赤飯なのか?
古来、赤い色には災いを避ける力があると信じられ、魔よけの意味を込めて祝いの席で振る舞われるようになったという。

家族の誕生日には欠かさず食べるというご家庭も少なくないと思うが、出産、入学、卒業、結婚に加え定年退職など、それぞれ人生の節目々々には欠かせない食べ物だ。女性が女性の門出ともなったその日に、母が炊いてくれた思い出をお持ちの方もおられるだろう。

このように、「赤飯」は、私たち日本人の暮らしの中にしっかり根付いていて、もはやそれはDNAを形づくっていると言っても過言ではなかろう。それほど身近な、言わば人生の応援歌のような存在ではなかろうか。 

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中東研究者の思い

2015年09月12日 | ドラミング

少し古いが、8月11日の新聞(朝日)に、「中近東研究者、安保法制に反対」との記事が出た。

記事によると、

8月10日、中東研究者の有志らが参議院議員会館で記者会見を開き、安全保障関連法案に反対する声明を発表した。声明を呼びかけた千葉大学の栗田禎子教授は、「日本の中東研究・外交のメインストリームを担ってきた学者・外交関係者が同法案に反対していることを示すことによって廃案への流れを作り出したい」としている。(記事は、こちらにあります)

また、その際発表されたアピールでは、

「中東は、長く欧米による植民地支配や侵略に苦しんできた地域であるため、日本が経済大国ではあっても海外で一切の武力行使を行わない国になったことはきわめて好意的に受けとめられ、これが日本に対する中東の人々の友情・信頼感の基礎となってきました。平和憲法に反する今回の法案は、日本と中東、世界の諸国との関係を根本から損なってしまいます。」 と述べている。

小生も現役時代、20数年にわたり中近東や北アフリカ地域で仕事をして来たが、当時、「日本人」と言えば尊敬され且つ、安全は保証されていた。一度として身の危険を感じたことなどなかった。

しかし、小泉政権によるイラクサマワへの自衛隊の派遣以降風向きが変わり、2013年1月、アルジェリアの石油プラントで発生したテロ事件では、「日本人はいないか」と邦人が直接、テロの標的となり10人の方が犠牲となった。

このように、この安保法制(戦争法案)によって自衛隊が米軍のお先棒を担いで地球規模で活動を展開すれば、それらは邦人の安全を守るどころか、世界中で暮らし活動する人々(約129万人)をより危険に巻き込む可能性がある。

こうした思いから、最近、海外でもこの法案に反対する人々が声をあげている。(9月10日の朝日新聞の記事)

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吉村昭著「落日の宴~勘定奉行・川路聖謨」

2015年09月11日 | 読書三昧

吉村昭ホーリックなのかも知れない。

今回読んだのは、動乱の幕末に江戸幕府に忠勤を励んだ類まれな官僚の生涯を描いた物語である。94年1月~95年10月「群像」連載、96年講談社刊449頁の大作。

豊後日田の下級役人の子に産まれた川路聖謨(としあきら)は、その卓越した行政能力と人望で、勘定吟味役、佐渡奉行、小普請奉行、大阪町奉行の要職を歴任し、当時の官僚トップ・勘定奉行まで上り詰める。

それは、先見性と実務能力を兼ね備えた優秀な人材を抜擢して事に当たらせるとした幕末という変革期だったからこその人事政策によるものであった。

嘉永5年(1852年)勘定奉行に昇進した川路は、翌年12月、旗艦「パルラダ号」で長崎に来航したロシア艦隊司令長官兼遣日使節のプチャーチンと開港問題について厳しい外交交渉を行った。

続いて、翌安政元年にも下田でプチャーチンと日露和親条約交渉を行いこれを締結したが、旗艦「ディアナ」号が大地震による津波で大破、戸田港へ回航途上沈没したため、代船の建造や将兵500人余の送還に尽力した。

こうした厳しい外交交渉を通して、川路の誠実でウイットに富んだ交渉態度がプチャーチンからも高く評価され、幕府きっての名官吏とされた。幕末という変革期だったからこそ生み出された逸材とその仕事振りを詳細に検証した物語である。

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傑作時事川柳

2015年09月10日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)に載った時事川柳。
世相を反映して傑作が並んだ。

ブログに直接新聞記事を使うのはさけたいが、これほどの傑作揃いはめずらしいのでご紹介する次第。それだけ、投稿諸氏は、現政権の幼稚さと世界の現実に身もだえする思いなのだろう。

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ピアノ連弾

2015年09月10日 | 音楽三昧

毎月恒例の「花」ホールでのロビーコンサート。
開演前の雰囲気。聴衆は、4~50人ほど。

今回はピアノ連弾で、出演は、地元北広島市在住の上野智世さんと、中村有理さん。
お二方とも、札幌大谷大学音楽学部のご出身とのことであった。

演奏曲目はチラシに掲載されているが、モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やサンサーンスの「動物の謝肉祭」などの有名曲をピアノ連弾に編曲したものであった。

ただ、ピアノ連弾に向いていると思われる曲とそうでもないなと思う曲があった。
つまり、4手になることで音の数が増え、それが曲想を豊かにする場合と、ピアノが持つ澄んだ簡潔な音楽が乱されてしまうように感じる場合があった。

例えば、「動物の謝肉祭」の”水族館”などは、音の数が増えることで、たくさんの魚がキラキラと遊泳する様子がよく表現されていた。また、4手オリジナルの曲(グァスタヴィーノ)も良いと思った。

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朝散ウオッチング

2015年09月09日 | アーバンライフ

このところ、どういう訳か睡眠が不規則で朝寝坊が続き、朝散に出られない日が続いていた。

と、これまたどういう訳か、昨日だけまともに(午前5時半頃)目が覚めたので、久しぶりに朝散にでかけた。

JRの線路伝いに駅の方へ行ったら、ナナカマドの大きな木に、赤い実が鈴なりに成っているのが目に入った。そうだ、もう秋なのだ。

駅の歩道橋を越えるあたりにコスモス畑があって、今、満開になっている。先にご紹介した河川敷のコスモスとは違った(伝統的な)種類のようだ。

サイクリングロードに沿って住宅街に入ると、子供を守るための標識があった。

この標識に代表されるような、地域の人々の思いが子供たちに伝わっていれば、先の寝屋川市での悲しいニュースなど聞かずに済んだのかも知れない。

これは、中学校の校舎の耐震補強の様子。



学校という建物は、中が伽藍洞だから、地震には決して強いとは言い難い。このような対策がきちんとされることが大切だ。

これは、保育園の柵に描かれたイラスト。



乗り物や樹木、動物などが描かれ(?)ていて楽しい。昼間、元気に遊ぶ園児たちの声が聞こえてきそうだ。

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変化?

2015年09月08日 | ドラミング

一昨日、札幌大通り公園で安保法制案(戦争法案)に反対する集会とパレードがあった。

札幌弁護士会が主催したものだが、札幌をはじめ道内各地から市民多数(2,500人ほど)が参加して(若者らによるドラム隊の応援もあって)にぎやかに行われた。

今回の催しで気が付いたこと。

ひとつは、男性の参加者がかなり多かった。どこでもどんな催しでも、女性上位は揺るがないが、男性が過半を占めるのはめずらしい。

しかも、熟年男性が一人で参加する姿みられたことだ。日ごろ、他人との交わりや声を出すことが苦手の爺さんたち(それぞれが)が集まり、声を張り上げるのには相応の勇気が必要だが、それだけ(この法案に対する)思い入れが強いのではと思った。

ふたつは、パレードを見守る沿道の人々の様子が随分変わってきたこと。

7月11日に行われたパレードの際は、「エッ、何やってんの?」という雰囲気であったが、今回は、多くの人々が立ち止まり、じいっと食い入るように(パレードを)見守る姿が多かった。これは(この法案への)関心が高まっている現れではないかと思った。

翌日の新聞(朝日)地方版の記事。

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奇跡の~小澤征爾ニューヨークライヴ

2015年09月07日 | アーバンライフ

やっと涼しくなって音楽を聴く気になった。
そこで取り出して来たのが、小澤征爾指揮・サイトウキネンオーケストラによるブラームスの「交響曲第1番 ハ短調 作品68」である。

音源は、2010年12月14日、ニューヨークカーネギーホールでの演奏会でのものである。

指揮者の小澤氏は同年1月、「食道癌が発見されたので、治療に専念したい」としてすべての音楽活動をキャンセルしていたが、この演奏会は、癌を克服してカムバックした直後でもあり、「奇跡のニューヨークライヴ」と評判になった。

ティンパニーの強打を伴う厳粛な出だしから終章の歓喜のコラールへと緊張感あふれる演奏は、カーネギーホールの聴衆を感動の渦に巻き込んでいく。

コンサート前半に演奏されたベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番(ソリスト:内田光子氏)など2曲の指揮は、下野竜也氏が担当したという。(CDに収録されているのは、ブラームスのみ)DECCA UCCD-9802

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私も歩くことができる~戦争法案反対パレード

2015年09月06日 | アーバンライフ

安倍政権がゴリ押しする安保法制案(戦争法案)に反対する集会やデモが全国に広がっている。

先週30日、国会周辺は10万人を超す人並みで埋まり、全国300ヶ所以上で大勢の人々が抗議の声をあげた。

これに呼応して、地元の(北海道北広島市)でも「有史以来」の300人が集い、行進した。

今日、札幌では地元弁護士会の呼びかけで、7月11日(6,000人)を上回る集会とパレードが行われるという。

今朝の新聞(朝日)の投書から。

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切り替えし~手前味噌

2015年09月05日 | アーバンライフ

今年6月中頃仕込んだ手前味噌の切り替えしの時期が来たので、容器のカバーを外して中を見てみた。

発黴防止の塩を置かなかった中心部に少々、黒カビが出ていたが、全体的にはとてもきれいで、夏場の仕込みであったこともあり、発酵は思ったより進んでいるようであった。

早速、上下の切り替えしを行い、少量を口に含むと、その美味しさが伝わって来た。

また、1kgくらいを容器に取り、2年ものの「秋田味噌」とブレンドして味噌汁で味わったが、とても美味しかった。

 酷暑の夏の間、休みなく続けられた麹菌の活躍に頭の下がる思いがした。
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