風のたより

つれづれに

      ルリビタキに祈りを込めて

2011-03-21 | 野鳥




               木の上に止まっている一羽のルリビタキ。
               綺麗な瑠璃色の羽根が見たくて訪ねた森の中で、出会うことが出来ました。







               でもこうして綺麗なルリビタキの姿を、この時期にブログに載せることに、少々の心の
               葛感がありました。
               なぜなら今回発生した日本未曽有の大震災のあの日あの時、私は何も知らずカワセミやこの
               ルリビタキの写真を撮っていたからです。

               あの日あの時、日本のあの地であんな唖然とするような大災害が発生し、同じ時間に
               何万人もの命が海に飲み込まれていたなんて、、、、、







               この大災害を知ったのは、発生からおそらく数十分後だったと思います。
               何気なく聞いたニュースでしたが、まさかこんな大災害が東北の三陸地方に襲っていたとは
               夢にも思っていませんでした。

               家に戻りテレビから流れる大津波の様子と被災地の惨状にはまさに息をのむ思いで、言葉も
               出ませんでした。

               まるで映画を見るような、、、いやそれ以上の様子にただただ唖然でした。







               その後の余震のニュースやテレビから流れる被災地近辺のニュースに、ただならぬ思いが巡りました。
               茨城には長姉が住んでいるのです。

               あわててかけた固定電話にも携帯にも繋がらず不安がつのりましたが、幸い三日目にやっと
               安否が確認できほっとしました。

               家の中の壁の一部は落ち、庭の石が坂下に転がり落ち、部屋の中はめちゃくちゃのようですが
               幸い被害は最小限度で済んだようです。

               ただ三日間は電気、ガス、水道が出ず、その上続く余震に寒くて暗い夜は不安がいっぱいだった
               と言います。
               その後四日目にはすべてが復旧し、今は余震に見舞われながら片づけながら生活しています。






               
               今は新しい心配事、福島原発の刻々と変わるニュースに不安な思いがいっぱいです。

               大地震、大津波に続く原発の問題までと次々に起こる日本を襲うこの大惨事。
               特に原発に対する海外の反応は敏感で、技術立国の日本の高度な技術がこの解決にどう対処
               するのかに注目が集まっているようです。

               ただただ一日も早い解決を祈るばかりです。







               今自分に出来ることは何だろう?
               出来ることは小さいけれど、、、、

               心ばかりですが、さっそく郵便局から義捐金を送りました。
               あの日以来ほとんど我が家のストーブは消しています。
               ガソリンも最小限の20Lだけ入れました。
               やっと通じた宅配便で、今日は姉に食料品をつめたダンボールを送りました。

               これからの復興にはどれだけの時間がかかることでしょう。
               今はただ日本人が心を一つに、この残酷な現状を見つめながら、新しい復興に向けて上を向いて
               進んでいくしかありません。

               このルリビタキの様な綺麗な鳥がいっぱい見られるような穏やかな日々が一日も早く
               訪れることを祈って、、、、