今、環境楽園では、半夏生の花が見頃を迎えています。
まるで緑の葉の半分が、白いお化粧をしたように白い花になっている半夏生。
暦の上では半夏生とは、夏至から数えて11日目ぐらいの頃を言い、その頃咲く花を
半夏生又は片白草というのだそうです。
これだけ群生している半夏生の花を見るのは初めてです。
この半夏生、花より葉の方がぐっと目立つ存在ですが、よく見ると花は半化粧した葉と
同じ白で紐状のものです。
この半化粧した葉は、花が咲き終わった夏の終わりの頃には、白い分部がなくなり
普通の緑の葉になるのだそうです。
何だかやっぱり不思議は花ですね。
昔、農家の人々は、この半夏生の花が咲く頃までに田植えを終わらせることを良しとしていたとか。
田植えの目安でもあったようです。
夏至から半夏生に入る前に田植えを終わらせ、そして終わったあときっとこの半夏生の花を
愛でながら田植えの疲れをとったのでしょうか。
今の時期にしか見られない季節を感じる花ですね。