先日カメラを趣味にするお友達に誘われて犬山の「小弓の庄」という場所で開催されていた
アマチュア写真家、伊藤憲男氏の写真展を見に行ってきました。
「小弓の庄」という聞きなれない場所も初めてでした。
出かけてみると会場となっていた建物は、明治四十年代に銀行として使われていたもので、
今はいろいろの経過後、平成11年にまちづくりの拠点施設として復元されたものだそうです。
まづは二階へ上がってみると、純和室の畳敷きの部屋に撮られたたくさんの写真が並んでいました。
よく見かける写真の展示会場とは一味変った雰囲気です。
昔の和室としては天井も高くユニークな欄間も目を引きます。
基本的には寄棟造桟瓦葺の和風建築に洋風的な要素が取り入れられているとか。
幅広の障子もこうしてみるととってもモダンに見えますね。
伊藤氏は、つぎつぎに訪れる見学者に「一期一会の出会いを大切に、皆様と写真談義ができれば
幸い」と気軽に応じてくださり、撮影時のご苦労話などいろいろ伺うことができました。
その後一階に下りて、、、
素晴らしい風景写真の数々を見せて頂きながら、一枚の写真に込められた撮影者の思いを
学ばせて頂きました。
写真はまったくの趣味で、そのほとんどが独学で「師もいなければ弟子もいません」という
言葉に私はいたく感動しました。
写真を始められて40年ということですが、師は素晴らしい写真をたくさん見ることだったとか。
今回の会場となった建物の一階部は、高い吹き抜けになっていてとっても開放的です。
明治時代には銀行としてここは玄関ホールと営業部の場所だったのでしょう。
一階玄関上部には手すりのついた回廊がぐるっと廻っています。
よく見かける写真の展示会場とは一味違った雰囲気で、会場も展示もとってもユニークでしたし
ゆっくりと見せて頂き作者との写真談義もでき、素晴らしい時間を持たせていただきました。