猫達と戯れた後は、山よりの崖の中腹にあるというアート作品「段々の風」を見たくて
島の中心部よりちょっと外れた道をたどります。
のどかな畑が広がる道を住吉神社を目指して~~~
やっと住吉神社までやってきました。
この神社の右側の細い山道を登って行きます。
途中、若者が一人黙々と畑を耕していました。
登り始めて10分ほどで「段々の風」に到着しました。
「段々の風」という題がついた由来は、この場所はかつて段々畑のあったからとか。
作品は約400個の陶製のブロックが何列か並んでいます。
このとがった物も陶器で出来ているのでしょうか?
ここから眺める瀬戸内海の風景、なかなか良いですね。
ブロック越しに眼下には島の街並み、そして瀬戸内海、さらに高松市街まで見渡せます。
近くの岩場に腰を下ろし、しばらくこの気持ちの良い風景を眺めました。
それにしてもこの場所にこれだけの作品を作るには、作者の方は何度この急な坂を
登られたのでしょうか?
この場所にこの作品を、、、やっぱり芸術家の方のユニークな考えですね。
汗をかきながら、ここまで上がってきた甲斐がありました。
瀬戸内海とアート作品を一緒に眺められる贅沢な時間です。
作品の並ぶ山道の横に置かれていたベンチに座り、海風を受けながらちょっと休憩。
先ほど出会った若者の話では、現在の島民は155人、そのうち20代が自分一人で30代も
ひとりとか。
もう一度段々畑を復興させたいと、ひたむきに頑張っている青年でした。
「段々の風」の高台から降りて港の方に戻ります。
ここからでも「段々の風」が遠くに見えています。
その下の畑に働いていた若者の姿も遠くからでも見えました。
港の近くまで戻ると、モアイ像の近くに茶猫さんがぽつんとひとり、、、
まだ若い猫さんのようです。
”お友達はいないの?”
海の方に歩いていくと付いてきて、、、、こちらをのぞいています。
可愛い!!
そして、トコトコついてきました。
何かもらえると思ったのでしょう。
その姿に、ちょっと悲しい気持ちになりました。
いつもフェリー客から美味しいものを頂くのでしょう。
”何もなくて、ごめんね。”
遠くに「20世紀の回想」のモニュメントが見えています。
この猫さんは、いつも一人でこの辺りをねぐらにしているのであしょうか?
ついさっきたくさんの猫さんたちの集団を見たばかりなので、なんだかちょっぴり
寂しそうに見えました。
しばらくこの猫さんとお付き合いしているうちに、だんだん眠たそうな表情に、、、
そしてついに眠ってしまいました。
海の心地よい風を受けて気持ちよさそうです。
”明日もいい日をね!!”
高松港へ戻る最後のフェリーが出るまで、まだちょっと時間があったので、もう少し
近くを歩いてみました。