何時しか乗船所付近も灯が入り、辺りも暗くなってきました。
出発の準備も終わり、いよいよ鵜舟も岸を離れ犬山城下までの移動が始まりました。
船はここで大きく迂回し木曽川を下ります。
鵜飼の船と乗客を乗せた船は、名鉄電車の通る陸橋の下をくぐり、川下へと進みます。
船はいつしか犬山城が見渡せる場所までやって来ました。
船には篝火がたかれ、暗い川面を明るく照らし始めました。
いよいよ鵜飼のショーの始まりです。
乗船客も身を乗り出して鵜がアユを捕る様子を眺めます。
そして時折歓声が上がります。
暗い川面に揺れる篝火の明かりは、とても幻想的な光景です。
この風景を見ると、この地方にもやっと鵜飼の時期がやって来たのだなと、、、、
ショーもいよいよクライマックスに入ります。
赤々と燃える篝火の周りで繰り広げられる古式ゆかしい漁法です。
そしてついにショーは、鵜舟が川幅いっぱいに横隊となり一斉に鮎を浅瀬に追い込む
「総がらみ」へと、、、、
篝火の明るさで乗船客にもアユを捕る鵜の様子がよく分かったようですね。
ショーは約30分ほどで終了となりました。
今年はコロナウイルスの影響で乗船客も制限しソーシャルディスタンスを守ってのショーとなりました。
なお、この「木曽川うかい」は10月15日まで開催されます。
コロナの中でも今年もまた、こうして無事に季節の行事を眺めることが出来ました。