風のたより

つれづれに

       信長の菩提樹、、、崇福寺(岐阜)

2011-10-06 | Weblog



          「信長まつり」の行われた同日の午前に、その信長の眠る菩提樹の「崇福寺」を訪ねました。
          天下を轟かせた歴史上の大人物のお墓とは、一体どんな所にあるのだろうかと興味深々でした。

          信長の菩提樹の臨済宗、妙心寺派の「崇福寺」は、長良川を渡り岐阜市内からちょっと外れの
          福光にありました。





          祭りのこの日は一般公開となり、織田家の家紋の入った幕が張られ、すでに門が開かれていて
          入口から奥のお庭が見えました。





          門を一歩入ると、手入れの行き届いた落ち着いた庭が目に付きましたが、そんなに大きな寺ではなく
          意外にこじんまりとした感じで、想像していたものとはちょっと違いました。

          石畳を進んでいくと、、、





          まっ正面の本堂の右隣に庫裏があります。





          本堂に入る前に外庭をもう一度眺めで、いよいよ本堂へ上がります。





          本堂表面の伽藍です。
          本尊は延命地蔵菩薩、聖観音とか。

          前日にはこの場所で信長の追悼式が行われたようで、正面上には信長の肖像画が掲げられ
          まだお花やお供物が並んでいました。





          この本堂の中で有名なのは、廊下の上の「血天井」と言われる天井です。
          信長の孫の秀信の時代、関ヶ原の戦の前に敵方の東軍に攻められ岐阜城は落城となりました。

          その時この戦いで戦死した38名の武将を弔う為に後日この岐阜城の床板を譲り受けて
          ここ崇福寺の天井板に使用したのだそうです。
          今でも天井板には生々しい血痕の跡が残り、当時の惨状を彷彿とさせていました。





          いったん本堂を出て中庭へ向かうと、まるで京都の石庭を思わせる様な庭のたたずまいです。
          この中庭を巡りいよいよ墓所のある裏庭へと回ります。





          この門塀が墓所の入口です。

          信長のお墓はこの中に、、、、どんなお墓なのでしょう?
          期待が高まります。





          入口方からまっすぐ進むと、大きな石の上に縦長のお墓が現れました。
          これが信長の墓のようですが、想像していたお墓とは違い、墓碑銘はまん中から二つにわかれ
          二つの戒名が書かれていました。
          どうやらこのお墓は、織田信長とその息子の信忠との父子のお墓のようです。

          天下の信長のお墓がでんと大きく鎮座していると思っていたので、この父子のお墓は
          本当に意外!!??

          石の左右に書かれていた文字は

          総見院殿贈大相国一品泰巌居士   覚霊
          大雲院殿三品羽林高岩大禅定門   神儀





          墓地の右側には、格子戸に囲まれた一段高い木造の極彩色の小堂の位牌堂があります。





          この位牌堂の中には父子の位牌が収められているようですが、お墓よりもむしろ位牌堂の方が
          立派に感じました。

          後でわかったことですが、信長のお墓と言われる場所や霊廟は各地にたくさんあるようです。

          京都市中京区の本能寺にある「信長公廟」
          京都市上京区寺町の蓮台山阿弥陀寺にある石碑 「織田信長公本廟」
          高野山奥の院の五輪塔の「織田信長墓所」
          安土城二の丸跡の「織田信長公本廟」などなど、、、、、
          本当のところ、信長の遺骨はどこのあるのか定かではないようで、、、、

          どうやらここ崇福寺のこのお墓は、信長の側室お鍋の方が父子の遺品をこの寺に贈り、
          位牌を安置した所のようです。





          普段はあまり歴史に触れることもないのですが、信長まつりのお陰でほんの少し戦国の世に思いを
          馳せることができました。

          庭に置かれたお休み所には、秋の日ざしがまぶしいほど降り注いでいました。






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13 コメント

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風のたより 様 (S,T)
2011-10-06 15:12:05
信長公の菩提寺を詳しく紹介して頂き有難うございました。
ともすれば、本能寺など合戦のお話ばかりしか知りませんでしたので、大変勉強になりました。
一度尋ねてみたいと思っています。
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S・Tさんへ (風のたより)
2011-10-06 16:46:49
S・Tさん、こんにちは。
コメントを頂きありがとうございます。
ブログを見て頂いているようでありがとう
ございます。

岐阜に住んでいても私も今回初めてこの
お寺に行きました。
お寺は岐阜駅よりバスで20分ほどの所です。

歴史には全く疎いのですが、単なる好奇心
で出かけましたが、天下の信長の一端を垣間見ることが出来ました。
どうぞ一度お出かけください。
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ますます (バルちぁん)
2011-10-07 06:50:23
我が家に手が届きそうな場所まで((●´ェ゜ノ)ノ゜+.∮訪問ありが㌧∮゜+.されたのね?

もう少し東に進めばバルタン亭が発見されますわよ!!
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バルタンさんへ (風のたより)
2011-10-07 07:29:43
バルタンさん、おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。

あら、バルタンさんのお住まいはこのお寺の
お近くでしたか。
長良川沿いのゆったりとした良い所ですね。

早く着いたのでミヤコホテルの周辺を散策
しましたので、バルタンさんのお宅の前を
通ったかも知れませんね。
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こんにちは (yuu)
2011-10-07 15:06:30
歴史を調べていくといろんな発見がありますね
何処からともなくあの凛々しい信長さまの
姿がなんて思いながら画像を観ています
位牌堂立派ですね
岐阜までいけませんので素晴らしい画像で
崇福寺をご一緒させていただきました。
有難うございました。
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yuuさんへ (風のたより)
2011-10-07 17:07:56
何かと話題の多い歴史上の人物のお墓が岐阜
にあると分かり好奇心で出かけました。

どうやら遺骨ではなく遺品が収められている
ようですが、遺牌堂があるというのも珍しいですね。

私も崇福寺を知ることが出来出かけて良かった
なと思います。
これもブログをやっているお陰ですね。
見てくださる方に感謝です。

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こんにちは。 (かのん)
2011-10-07 18:06:19
信長が眠る菩提樹にも入られ、お写真まで撮れたなんて貴重な思い出になりますね。
私は、このような所は知りませんでしたので、学ばせて頂きました。
小さなお寺のようですけど、とても大きく見えますね。
広角に撮られ、構図も決まってますので、とても参考になりました。

「血天井」の生々しい血痕の跡、体が震えるようです。
平和な時代が一番ですね^^
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歴史 (気ままにオーマ)
2011-10-07 18:42:56
詳しくお調べになるのですね。

戦国時代のお話、興味深く読ませていただきました。けれど私はすぐ忘れてしまうの。

折角出かけたところをしっかり頭に刻まなくちゃと思うのですけれど…
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かのんさんへ (風のたより)
2011-10-07 19:49:35
信長まつりのお陰で信長の菩提樹といわれる
崇福寺に行くことが出来ました。

割合こじんまりとした感じを受けましたが
手入れの行き届いたお庭と御位牌を収めた
位牌堂の立派さは、ほかにはないと思います。

血天井の今も残る血痕の生々しさには少々
びっくりでした。
平和が一番ですね。
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気ままにオーマさんへ (風のたより)
2011-10-07 19:55:24
私は歴史には全く疎く知らないことばかりで
その都度困ることばかりです。

こうして書くのも自分が忘れることを前提に
書いておけば後で思い出すからという程度です。(笑)

書いたこともいづれ忘れますよ。
でもそれでいいのではと思っています。
呑気すぎるかもしれませんね。
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