LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

晴子から伝えたいこと(パート20)

2011年06月13日 | Weblog

★MTFの女性として介護職についておられる晴子さんからのエッセイです。

就職、職場での人間関係の構築、資格取得、そしてキャリアアップと、前向きに人生を歩んでおられる晴子さん。今回は住居についても考えておられます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

☆晴子から伝えたいこと(パート20)

 

 

ホームヘルパー2級講座を受講中の私ですが、その期間中に就業説明会もありました。この時に、昨今ではケアマネジャーの求人募集は以前に比して少なくなってきており、資格試験合格率も2割未満という状況であると就業説明担当者の方からの話を聞きました。かつては、介護保険制度が開始してからのケアマネジャー職は引く手あまただったのですが、定着率がよいために空きのポストが少なくなってしまったとのことです。

 

私が勤務するグループホーム(認知症高齢者共同生活介護)でも、ケアマネジャーの空きのポストはないです。事務職のポストも同様です。その一方で介護職員については、質も量も不足しております。どうにか改善が望まれるところではあります。だが現状では、欠員補充で昨今入社する人たちは、介護職未経験の50歳以上の高年齢女性の方ばかりです。残念ながら、働き盛り30歳代の方の入社がないのです。

 

私は介護職としてまだ1年程度の経験しかありませんが、長く経験を積みながら勉強しないと介護の専門性が高まらないという実感を受けております。しかしただでさえ、日勤や夜勤等の交替制シフト勤務であまり楽ではないのに、長く勤続して介護の専門性を高めようとする人が集まらないと、経験あって実力ある人ほど過重労働による疲労感等が増し、悪循環な気がしてなりません。私は、正直言って介護職を辞めたくなったこともあります。

 

そのような最中において私は介護保険事務(ケアクラーク)講座があるのを知り、いつかは介護保険事務職に就きたいと思いました。女性に人気のある事務職ではありますが、そのような業務はケアマネジャーが担うケースばかりで、介護事業所等からの介護保険事務職としての募集が少ないです。ただそうではあっても、受験資格(介護職経験年数)が満たないために、私はまだ介護福祉士資格試験を受験できない現状では、ホームヘルパー2級資格取得後に介護保険事務資格を取得したいです。どこで数少ないチャンスがあるのかわからないと私は思い、備えておきたいのです。

 

ところで、つい最近になって私は中古マンション購入を考えました。たまたま中古住宅分譲の広告を見る機会が増えたためです。もうかなり前に新築マンション購入が叶わず、諦めていたのですが、低所得の介護職に就く私でも、安い物件購入なら金融機関からの住宅ローン融資を受けられるのではと望みを抱きました。しかし融資可能な年間所得の最低水準額からして、介護職も含め、いわゆる女性の職業に就いていると、いくら勤続しても住宅ローンの融資を受けるのが難しいことを思い知らされました。

 

とはいえ、特に若年層(20歳代)では一家の大黒柱とは成りえない男性が増加傾向であることを考えると、所得格差には世代間格差も大いに絡んでいると私は思います。また不動産営業の方から私が聞いたことですが、住宅ローン債務者の3割は、失業や離婚など様々な事情から途中でローンの支払いが不能になっているとのことです。

 

以上から考えると、いつ何が起こるのかわからない昨今の世の中においては、あまりに経済的負荷がかかるものを抱えずに、気楽に生きる方がいいかもしれないと私は思います。

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「つなぐ会in東京 6月」の... | トップ | 日本家族研究・家族療法学会... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事