LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

5月名古屋ミーティング報告

2023年05月01日 | Weblog

2023年5月1日 いなべ市役所 シビック棟2階研修室5

 

トランスジェンダー当事者 1名
トランスジェンダーの子を持つ親 2名
Xジェンダー当事者 1名
同性愛当事者 1名
同性愛当事者パートナー 1名
同性愛の子の親 3名
中学生の子の親 1名        計 9名

今回のミーティングは、新しい参加者も交えて、様々な話題がありました。

 

【カミングアウトについて】

・子どもからカミングアウトを受けた時、落ち込んだしたくさん泣いたけど、生きようとしてカミングアウトしたと知った時に、自分の嫌悪感で嫌と言うのは違うと思った。生きるか死ぬかのところでカミングアウトしてくれたのが伝わってきた。それを私の偏見でノーと言うことは言えないし言っちゃいけない。LGBTという言葉も性はグラデーションであるという意味も分からなかったし、心の準備もできてなかったけど、子どもを死なせたくなかったし、守る立場にならなきゃと思った。

・講演をする中で出会う当事者の子たちの多くは、「絶対親によう言わん」と言う。そういう子には、「言わんでいいよ。」と伝える。言いたいときはあふれてくる。言うときは準備が必要。否定されてノックアウトされる子もいるから。読んでほしい本を準備したり、否定されたときに返す言葉を考えたり。理解し、となりで一緒に頷いてくれる人がいることなども大切。

・自分には子どもがいる。ホルモン治療もしているけど、自分で出産していて、性的指向は男性と女性両方。人とかかわったことで自分の価値観が変わっていって、自分は人が好きなんだと気づいた。物心ついた時からボーイッシュな感じだったけど、男になりたいと思ったことは一度もない。自分がこういう風に生きたいから生きてるという感じ。両親にカミングアウトした時、最初は否定的な部分もあったが、「自分の好きなように生きたら。」と言ってもらえた。就職の時に「どうしたらいいか分からないから」と言われて採用されなかったこともある。でも、そういう時は縁がなかったんやなと思うようにしている。

 

【親として】

・子どもからのカミングアウトを受けて、普通にとらわれてることに気がついた。普通に男性と結婚して子どもを産むのが幸せと思ってしまうけど、子どもはそうは思ってない。幸せの形が違う。それを認めてあげないと。子どものためと言いながら、自分が変な目で見られることを心配している自分がいる。子どものためと置き換えてる自分がいる。それに気が付かせてくれたのがこの子。そういう固定観念をおしつけてた自分が子どもを苦しめてたと思う。

・どういう風に親に言われたらうれしいですか。私が子どもにどう言ったら納得がいくか。安心するかいうのを知りたい。

→「〇〇(あなた)は〇〇(あなた)だよ。」という言葉に救われた。

→「言ってくれてありがとう。〇〇は〇〇だよ」と言った。

→正直に「ごめん。よくわからないところもあるから教えて。」と言うのもひとつ。

 

【決めつけや偏見について】

・当事者の方本当にみなさん優くてすばらしい方ばかり。でも自分の子どもになると受け入れきれない部分がある。カミングアウトされたときに、こうしていればというのがたくさんある。

→親であればそう思ってしまうことはある。

→わたしも最初はすごく落ち込んだ。

→子どもが自殺するんじゃないかと思ってすごく悩んで落ち込んで負の連鎖だった。でもちょっと発散するようになって好きなことをしたら、少し上向きになってきた。でも、そうしている自分が、子育てを放棄してるだめなお母さんと思っている自分がいた。でもそうじゃない。

→親が楽しんでたら子どもも楽しい。子どもも楽しかったら親も楽しい。

→子どものことで親が暗くなったり、いがみ合ったりしてると子どもは自分を責める。

→悲観的になるということは、同性愛や性別違和があることをマイナスに見ているということだから当事者は嫌だし、親が悲しんでいるのが一番心苦しい。

→同性愛とか男とか女とかではなく、〇〇(自分と言う人間)として受け入れられてるという実感がある。すごくそこが大事だなと思った。

 

【親へのカミングアウト(パートナーについて)】

・同性同士付き合っていることを親に言ったら、「親としては…」と言葉を返された。「慎重に考えろよ」と言われた。今は子どもをもつことは考えていないのに、前に「子どもが〇人ほしい」と言ったことがあるから、「絶対に後悔する。」と言われる。親はそれを更新できていない。

→絶対にっていう親の言葉に対して、「そうなった時私は私で責任をとれる」と言えたらいいと思う。親が責任をとらないといけないと思っていると思う。

→私は「親としては」という言葉を使いたくない。親が子どもに対して何ができるのかというと「信じること」しかできない。

 

★次回は2023年6月5日(月)13:00〜 いなべ市役所で行います。

※産婦人科医師にもご参加頂きますので、ホルモンや治療の相談を個別に個室ですることができます。

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