2014年4月20日福岡ミーティングを開催しました。参加者24名(うち初参加4名)でした。
会が発足して、3年になりました。「もう、3年も経つのですね。」と、ひとりひとりの胸にいろいろな思いが去来してきたようです。
まだ3年ですが、
「会を通して自分のことを考えていくようになり、安心感が出てきました。」
「自分の悩みを出すことができ“頑張ろう”という気持ちになりました。」
「ここでは、安心して自分の思いが言える。元気をもらえます。」
といううれしい声もたくさん聞かれました。
1回目から参加してらっしゃるお父さんが「息子が、パートナーを紹介してくれました。」とうれしそうに報告してくださいました。そっとわが子に寄り添いわが子とともに成長しようとするお父さんの姿に、いつも笑顔と元気をもらい、それが会の原動力になっています。
ミーティングでは、セクシュアルマイノリティにとって、今の社会の中で生きていくことの難しさが問題になりました。カミングアウトしたけれども、自分のことをどう見られているのだろうという不安。会社の中では理解されつつも、取引先では差別・偏見が根強く、不当な扱いを受けることもあるが頑張り続ける若者の姿。選挙で本人確認の際、姿、恰好で不審な目で見られたこと。等々・・・
当事者であると言わなくても、みんなが生きやすい社会にするために、自分たちに何ができるか話し合いました。
公民館などの「障害者」トイレを誰でも使えるようにしていく。性別を書く欄があれば、そのおかしさを提起していく。など、身近なからところから取組み、周りを少しずつ変えていくことが大切だということを確認しました。教育現場で働く方からは、男女を分けたり、意識させるような言動を考えていきたいという心強い意見も出されました。
「中学入学の際には、制服のことで話しに行ったり、カミングアウトされてからはいっしょに悩み、考え、勉強してきました。ありのままのわが子と向き合っていく中で、安心して、日々過ごせるようになりました。」と語られたお母さん。みんながそう言える日が来るよう、自分のできることから一歩一歩進んでいこうと思いました。
今年は、県下の小・中の養護教諭の研修会で問題提起をすることになりました。教育現場の先生方の研修の機会が増え、理解が広がっていることは、大きな成果の一つです。