LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第55回神戸ミーティングのご報告

2013年05月11日 | ミーティング
3月31日、第55回神戸ミーティングを行いました。参加者24名、初参加の方は4名でした。

HPでお知らせしていた通り、最初に早稲田大学教育学部金井景子研究室制作DVD『先生にできること~LGBTの教え子たちと向き合うために~』を見ました。20分くらいにわかりやすくまとめられていて、「忙しい先生方がまず最初に学ぶにはちょうどいい長さかも・・・」という元先生からの感想がありました。当事者へのインタビューが大学のキャンパスと思われるところで撮影されていて、「学内であれだけの発言ができるなんてすごい時代、うらやましい時代になっていると思った」という40代の当事者の方。ある現役の先生からは「DVDの中でまず当事者の話を聞いてほしい・・・とあったが、なるほど先生という立場は伝達が多く常に何かを伝えることに追われている。先生が生徒の話を聞く・・・ということが少ないと改めて気付いた」という感想もありました。
二年ほど前からQWRCや新設Cチーム企画もすばらしい教育用DVDを作ってくださっていますが、「どれほどの先生にこのDVDを見るチャンスがあるのだろう・・・」というご意見もあったように、先生方に見ていただくための働きかけもしていかなければならないと思いました。

あるFTMの方は、今年高校を本名ではなく通称名で卒業することができたとのこと。ホルモン治療も始めていて少し生きるのが楽になったと語ってくださいました。彼は高校生の時からお母さまと何度か参加してくださっていましたが、声を出すのも嫌だというくらいご自身の性に違和感があり、その当時はあまりお話もされませんでした。でも今回は声がすっかり男性の声に変わっていて、とても明るくはきはきと話されるご様子を見て、自分の望む性で生きるということが当事者の方にとっては本当に大切なことなんだと改めて実感しました。「体は変わっていないのでまだまだ辛さはあります・・・」と話されていましたが、少しずつでも望む性に近づいていることで生き生きとしたご様子がうかがえて、ほんとうによかった・・・とうれしくなりました。

一方ではFTMのお子さんから1年前にカミングアウトされたという初参加のお母さま。自然に受け止められたが、お子さんが体を変えることにはどこか抵抗があって・・・と話されて、当事者の方のお気持ちを聞いておられました。

またゲイの当事者とおっしゃる方は奥さまがレズビアンだと。つまり友情結婚をされているとのこと。聞いたことはありましたが、実際にそのような選択をされた方のお話からは人生や結婚、夫婦というもののあり様も様々なんだとこれもまた改めて感じた次第です。

ミーティングはいつの会もそれぞれに学ぶことが満載です!

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