フラワーズ・オブ・シャンハイ | |
クリエーター情報なし | |
トイズファクトリー |
ストーリーの詳細はこちら説明を放棄。
薦められて見ました。やっと。
台湾で足跡をたどった侯孝賢の監督作品です。
中国語圏の監督、著名になるとA「武侠もの」B「戦前の上海もの」を撮影したくなる。さあ、どっち?もしくは、コンプリートかっ!
てなもんで、台湾の侯孝賢が戦前の上海の妓楼を舞台に撮ったこの作品。美しい美術に美しい女たち、そして生々しい男と女の関係。
清朝の小説を張愛玲が翻案。また!張愛玲!←よく映画の原作になっている。
上海なので当然上海語です。ところがまたもやトニーさん(トニー・レオン)は上海語を話すことができず(「非情城市」では台湾語が話せなかったために喋られない役に)、広東から転勤でやってきた設定で広東語。相手役の羽田美智子は吹き替えだそうですが、裏話を紹介してくださっているブログによると、撮影時、トニーさんは広東語、羽田さんは日本語で撮影。ところが羽田さん、トニーの演技により言葉を越えた感情が伝わってきたそう。くっ、トニーさん、素晴らしすぎ。そして、ホンモノのお酒を飲んで撮影していたためべろんべろんになり長年のパートナー、カリーナさんに怒られていたらしいwwやっぱりトニーさん。
物語は妓楼の中で進んでいきます。駕籠の中の鳥とその周りを飛ぶ男たち。
起承転結という枠の中ではなく、妓楼の生活をのぞき見ているような感覚で淡々とドラマが進行。小さなほころび、男女の愛、偽り。…そして、上海。時代の終わり。
筋を追うとなんとも掴みがたいのですが、そのぼわんとした空気に引き込まれます。実はいろいろ詰まっているのです。
さて、この映画の助監督をしていた女性。ちょっとした役が役者で見つからず妓楼の女性役で出演している美人さん。なんとその後は役者にならず、助監督を離れて台北の侯孝賢の映画館で働いているそうな。って、先月行った「台北之家」併設の映画館やん!うーむ、これ先に見てその情報知ってたら探しに行ったかもww