天満明星池 | |
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双葉社 |
大坂を舞台にした時代ものミステリー。
作者はアニメの作画監督をしていたアニメーターということで異色の経歴、これがデビュー作です。
西町奉行所吟味役同心 鳳大吾、そして、死者の口寄せをする梓巫女である盲目の少女お駒が主人公。事件が起こりそれを解決していく、短編連作(ミステリーだからね!)。
何をおいても私がこの小説を手にとったのは、「大坂」が描かれていること。
作中にでてくるのが、天満、堀江に道修町。御霊神社に今宮戎神社。馴染みのある地名、場所がでてきます。
物語はミステリーなのですが、人の情が丁寧に描かれていて印象に残ります。途中からお駒ちゃんが誰の心も開く設定になっておりますが(もう少しこのあたりは描き方があるような)。
さて、落語クラスタの方にはこちらを。
「鴻池の犬」もうお分かりですね。落語の「鴻池の犬」二次創作的な作品ですよ~。