阪堺線の大和川鉄橋

今日も朝から良い天気で暖かかった。
こんな天気の日は、じっとしていちゃもったいない
と言う訳で、午後遅くになってからではあったが、阪堺電車の大和川鉄橋へ出掛けてみた。


堤防道路に車を止め、暖かい陽射しの下で過ごすのんびりとした時間。
鉄橋を渡る電車を眺めながらのそんな時間は、私にとって至福の一時だ。

すぐ横には阪堺線の大和川駅がある。
駅周辺は、NHKの朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」のロケにも使用された風情あるものだったのだが、近年「阪神高速大和川線」の工事が始まり以前の面影は無くなってしまった。


せっかく来たのだから写真も撮らなきゃ意味が無い。
犬の散歩をさせる人。
トランペットの練習をする人。
シートを引いて日なたぼっこをしている家族。
そんな人達を横目に、私は鉄橋横で数本電車をやり過ごす。

この鉄橋は、明治四十四年のメーカーズプレートが付いているくらいの年代物だ。
この橋を渡り、電車は存続の危ぶまれている堺市内へと入る。
堺市内線の赤字分には、この鉄橋の維持費もかなりを占めると聞く。

そんな鉄橋のガーターの影が車両に掛る寸前に旧型車両の161形がやってきた。
午後4時でギリギリとは日も短くなったものだ。

すぐ後ろに高速の高架ができると、この時刻には当然その影になっている事だろう。
夕暮れ前のこんな光線状態で撮れるのもあと少しかも知れない。
もっとも、それまでここを電車が走っている保証も無い訳なのだが…