2020年東京でのオリンピック開催が決定した。
昨晩は各局がテレビで特別番組を組んでいたが、眠い目を擦りながら私も朝方の開催地発表まで見入っていた。
決戦投票の相手国がイスタンブールになるという予想外の展開。
少々驚きはしたが、開催地が東京になるであろうとほぼ確信していた(特に根拠の無い何となくではあるが…)私は動じなかった。
で、いよいよ開催地の発表。
IOC会長の開いた封筒には予想通り「
TOKYO」の文字が
各地を結んだ映像に映る東京開催決定に歓喜する人達。
東京招致に尽力した人々にとっては、この上ない瞬間だっただろう。
が、それらを映し出すテレビの前には、その結果を素直に喜べない私があった。
元々私は、どちらかと言えば東京オリンピック不支持者だったのである。
原発事故の収束、汚染水対策、被災地の復興。
目の前には真っ先に片付けなければならない課題があるのに、それを差し置いてオリンピックは無いだろうと。
安倍首相はプレゼン後の質疑応答で言っていた。
「汚染水の影響は福島第一原発港湾内の0.3平方キロメートル範囲内で完全にブロックされている。」
「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題はないと約束する」
よくもまあ、何の根拠も無くこれだけの事を言えたものだ。
いくら招致のためとは言え、ここまで言い切って良いものなのか。聞いてるこっちがビックリしてしまった。
日に400tづつ増え続けると言われる汚染水。
7年後の2020年にはどれだけの量になっているのか。
そしてその頃には、どこへどうやって処理されているのだろう。
東京開催が決まったからには、2020年の東京は見違えるくらいに整備される。
しかしその一方で、東北各地の被災地は今とどう変わっているだろう。
見違えるくらいになっているのだろうか。
オリンピックに使える予算があるのなら、その内の少しでも復興予算へ回せないものなのか。
そんなモロモロを考えると、今一つ喜ぶ気にはなれなかったんだよねぇ。。。
開催決定に伴う3兆円の経済効果。
もちろんそれは否定しない。
回り回って7年後に国民皆が喜べる状況での開催になるのであればバンバンザイである。
とにかく、決まった以上はそれに向かって進むしかない。
昨日まで不支持者であった私も今日からは支持者となろう。
今後は皆が協力しあい、2020年に最高の形でオリンピックを迎えられれば良いよね。。。