Gotthard The Oscar Goes To You
スイスの英雄的ロックバンド、ゴットハードの中心人物で、最高のロック・ヴォーカリストである、スティーブ・リーが48才という若さなのに、
交通事故で不慮の死を遂げてから、早くも8年経過した。
バンドは新ヴォーカリストを加えて、存続してるし、いい曲も作っているが、やはり、1992年のデビュー以来活躍していた彼の
声を忘れることはできない。
ガッツがあって、感情移入があって、実に歌がうまい。
それなのに・・・残念な事故に巻き込まれてしまった。
ゴットハードというのは、メロディアス・ハード・ロックバンドで、知らない人に説明するならば、1980年前後にボン・ジョビなどが
流行らせたメロディのあるハードロックを継承するロックをやっているバンドだ。
そのタイプの音楽は1990年代のグランジ、オルタナティブ・ロックの隆盛以降、全米のヒットチャートの上位から消えてしまっているのだが、
ハードロック、ヘヴィ・メタル・ロックのグローバル化により、ずーっと、世界中で、そこそこ人気を得ている。
一般の洋楽ファンは知らなくても、ハードロックファンの中ではビッグ・ネームというバンドがたくさんある。
このゴットハードもそうしたバンドの一つだ。
劇的要素が散りばめられ、スティーブの歌唱力が活かされたこの曲は、実に心に響く。
名ボーカリストのかつての姿を偲び、音楽をかみしめたい。