

10時20分に着いた電車の乗客が10時20分発のバスに間に合う
わけはないのですが、バスがまだ来ない様子です。
切符売場と書かれたピッツァのお店では、若い女の子が一人で応対しています。
本当にここで切符買えるのかな?
私の前はピッツァを買う人ばかりです。時間も気になるのに・・・
私の番になって「Tivoliまで二人」と言ったら
バスの切符を出してくれたので、ひと安心。
ピッツァも売り、切符も売るんだ~


バスが遅れてやってきました。
乗り込む観光客と地元の人とでほぼ満員です。
このバスは路線バスで、人の出入りが多く、それを見るのも面白い・・・
ホテル、病院、ショッピングセンター。
どの席が優先座席か決まっていないのでしょうが、乗ってくる人が
お年寄りや体が不自由そうだったら一番前の人が席をたってさっと後ろへ
移動していました。
見ていて気持ちがいいですね。


あるバス停で、前に止まっているバスの中で何か問題が発生したようす、
中にいた男性がつまみ出されていました。
そのトラブルでこちらのバスに乗り換えてきた人の中に、さっそうとした
女性がいました。
髪はブロンドでアップにし、しゃきっとしたサングラス、黒いスーツ、
黒いハイヒール。観光のスタイルではないし、地元っぽくもない。
バスはやがて採石場をながめながら、山のほうへ上がっていきます。
ガイドブックを持った観光客たちが「ヴィッラ アドリアーナ?」と
そわそわしだすと、かっこいい彼女をはじめ、地元の人たちが
次で降りるようにと教えていました。


実は私もヴィッラアドリアーナにも行ってみたかったのですが、
今回はヴィッラデステだけに。
どこでもゆっくりしたいほうなので・・・
「ヴィッラデステに行きたいのですが・・・」と隣の人と話していたら
黒スーツの彼女が「私も行くのよ。いっしょに行きましょう」
と、声をかけてくれました。
やがて大きな広場にバスが着くと、沢山の人が降ります。
彼女も「ここよ。降りましょう。」。
あら、Tivoli行きのバスですが、終点まで乗っていくのではなかったんですね。
大勢の人を降ろしたバスはもっと山の方へ上がっていきました。
続く・・・

今日も応援のクリックよろしく。