Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

鯛の塩釜 ☆意外と簡単!

2007-09-29 22:42:39 | ☆ばんごはん



 この物体は、はて 何でしょう?
 パンみたいに見えますが、中に鯛が1匹 丸ごと入っています。
 白く見えるのは実は塩。



 ずっと前からやってみたかった「塩釜」。
 これが意外と簡単にできることがわかりました。
 そして、味は抜群です。

 塩1キロに対し、卵白2個を溶いたものをまぜ、みぞれ状態にします。
 パサつくようなら、水を足し、油をうすく塗った天板に少し敷き、
 うろこと内臓をとった鯛をおきます。
 お腹の中と上にハーブを置き、塩でふたをします。
 やや強火で塩が固くなるまで焼いたら、とろ火にし、30~40分焼きます。

 途中、いい匂いがしてきますよ。
 焼きあがれば、塩釜を割り、(写真下)、骨に気をつけながら身を取り出します。

 中の身は ほっくほく。
 そのままでぺろっといただけます。(皮は塩辛いです)

 1997年、初めてのイタリアへの旅、フィレンツェのあるリストランテで
 イタリア人グループの食べっぷりにびっくりしたことがあります。

 彼らたちが前菜もプリモもたっぷり食べたあとのこと、
 特大の「塩釜」を高々とお皿に掲げたカメリエーレが登場し、
 彼らの中で拍手が起こっていました。
 あの人たちは、今からあれを食べるんだよね~と感心した次第。

 そのときから、「塩釜」を作ってみたいと、密かに思っていたんですよね。

 そして先日、本屋さんで塩釜のレシピがある本を見つけました。
 おもてなしにぴったりのこの本、簡単、豪快、
 いわゆる「男の料理」が堪能できます。
 どれも簡単そうなので、あれこれ作りたくなり、一度に5品作りました。
 新しい本を買うと、その日になぜか作りたくなる私です。

 きっと、秋がもうすぐ来るのでしょう。
 私にとって、秋は料理が作りたくなる季節なんです。
 
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