Dalla Cucina

イタリアの旅の記憶を中心に
あれこれ書いています。

題名のない子守唄 ☆息を呑むイタリア映画

2007-09-21 23:53:50 | ☆イタリア 記憶の風景


 「題名のない なんとか」といえば 「音楽会」がぴ~んときますが
 この映画の邦題は「題名のない子守唄」。

 このごろ 数少ないイタリア映画が次々上映される中で、
 ジュゼッペ・トルナトーレ監督
 エンニオ・モリコーネ 音楽というそれだけで「すごーい」と
 思う人も多いでしょうね。

 「ニューシネマパラダイス」「海の上のピアニスト」「マレーナ」・・・
 どの作品も 映像と音楽が一体化し、思い出せばいつでもセットで
 頭の中の引き出しから取り出せます。

 そのせいか、他のイタリア映画のがらがら状態に比べ、ほぼ満席の館内は
 平均年齢がかなり高いようでした。

 映画のはじまりに字幕で、最後にわかることがあるのでストーリーを
 話さないように・・・という一文があり、それを信じて
 何があるのか、ずっと緊張しながら見入ったのは
 私だけではないはずです。

 ただただ寂しい街に映る「トリエステ」がこの映画の舞台です。
 フィレンツェやローマとは様子がちがう建物、
 国境に近く、異国の香りがするこの街に憧れて、いつか行ってみたい、と
 思っている私。
 ただこの映画では、行きたい願望は強くならなかったのですが・・・

 フィナーレまで、多分誰もがばっちり目を開けていたと思いますよ。
 もっと話たいけれど、これから観る人のために、あえてこれ以上
 書かないようにします。

 終わって、肩が持ち上がっている自分がいました。
 みんな無口で出口に向かいます。
 「イタリア的恋愛マニュアル」で大笑いしたのは、ついこの間でしたが、
 なぜか懐かしい気がしました。

 「題名のない子守唄」、原題は「La Sconosciuta」(見知らぬ女)。
 私は原題のほうが この映画に合っている、と思うのですが、
 どうでしょうか?

 公式ページ: http://www.komoriuta-movie.com/#fromSK (写真も)


 にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へブログランキング参加中。
      ワンクリックのご協力ありがとうございます。
コメント