2010年9月20日にキエフからモルドヴァのキシナウに移動すべく、キエフ空港でアエロスヴィット航空のチェックインカウンターに向かったが、空港に入ると荷物の梱包専用ブースがあって、多くの旅客が手荷物自体を透明なシートのようなもので梱包してもらっているのを見てビックリ。
チェックインに並んでいた人にその理由を聞くと、チェックインで預ける手荷物はハンドリング係員によって鍵が開けられ、金目の物が抜き取られるケースが日常茶飯事であるので、抜き取られないよう盗難防止のために梱包しているとのこと。見回したところ半分以上の人が梱包している感じで、ちょっと心配になったが、金目の物は何も入っていないので、そのまま手荷物として1個預けた。
キシナウの空港で荷物は無事到着したが、案の定、荷物の鍵(番号ダイヤル式)は開けられた状態で、中をチェックすると完全に金目の物を探した痕跡が残っており、ホテルでよく調べたところ、お土産の包みが破られたり、中を開けられたり、小物類は一か所まとめてあったり、とにかく探しまくった跡がありあり。しかし、どうみても何も抜き取られていない感じなので、犯人もさぞかしがっかりしたであろうと想像する。
聞くところによれば、彼らの手によれば、どんな鍵も瞬時に開けてしまうそうだが、このような犯罪を放置しているウクライナの警察は何をやっているのかと憤りを覚える。梱包した荷物からは盗まないというのが暗黙に了解のようであるが、旅慣れた乗客もそれに備えて手荷物の梱包をしているなんて何か変である。
キエフ空港では、この手の犯罪が日常茶飯事であると聞くと、我々は日本人でよかったと痛感する。それにしても、金目の物が何も入っていないとわかった時の係員の悔しい顔が目に浮かぶとともに、汚い手で荷物の中をひっくり返されていたかと思うと不愉快千万である。2日後 キシナウからブカレストに向けて飛行機を利用した時は、空港に同じ梱包ブースがあったので、今度は迷わず梱包した(350円位であった)。もちろん、荷物は荒らされなかったが、何か変である。
写真は、キエフ国際空港、アエロスヴィット航空機,