浪漫飛行への誘(いざな)い

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陸上競技ルールブック

2022年07月25日 05時43分03秒 | スポーツ

 

世界陸上オレゴン大会が開催中で、連日いろいろな種目で熱戦が繰り広げられている。スポーツには、いろいろな競技ルールが定められているが、陸上競技ほどいろいろな種類の競技があって、それぞれに細かいルールが規定されている競技はないのではないかと思う。陸上競技の仕事に携わるにあたって、苦労したのがその専門用語を英語で覚えることであった。種目一つとて、例えば、走幅跳はlong jump、走高跳はhigh jump、ハンマー投はhammer throw, 円盤投はdiscus throw, 110mハードルは110m hurdles等々あるが、難しいのをあげてみると、三段跳は? 棒高跳は? やり投は? 砲丸投は? 3000m障害は?

すぐに答えられる人は英語のできる人でもそんなにいないのではないかと思われる。ちなみに、答えをいうと、順番に、triple jump、 pole vault、javelin throw、shotput、3000m steeplechase である。種目名のほかに、陸上競技で使われる英語の専門用語もたくさんある。各競技で使われる専門英語の他に、ドーピングがらみで医学用語も出てくるので、お手上げである。競技ごとに細かいルールが英語で規定されており、専門用語がわからないと理解できないことになる。日本では、英語を日本語に翻訳して、中には日本独自のルールも加え、陸上競技ルールブックとして活字にして定められている。すべての競技は、このルールブックに従い、実施されているが、競技数が多いし、細かいルールに精通することは大変難しいことである、

自分の現役時代の仕事の一つに、このルールの改定提案、改定されたルールの日本語訳、ルール解釈の問い合わせ等があり、悪戦苦闘していたのを覚えている。ルールの改正は、2年に1回、世界陸上前に開催される世界陸連総会で決定されるが、日本での競技運営にも当然影響を与えることになるので、正確にルールを理解する必要がある。日本にも、当然ながら、日本でのルールを決めている組織があり、ルールに詳しい役員も多いが、英語での解釈となるとそれに精通している人はあまりおらず、その橋渡し役が業務の一部でもあった。自分自身は、ルール自体に詳しくないので、苦労することも多かった。仕事をやりながら、いかに自分の英語能力が未熟であることを痛切に感じていた。英語能力不足、専門用語知識の欠如、ルールの過去の経緯の理解不足という三重苦に悩まされていた9年間でもあった。

 

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