ロシアの伝説的イコン画家アンドレイ・ルブリョフが15世紀に描いた傑作「聖三位一体」が、所蔵されていたモスクワ市の国立トレチャコフ美術館から、ロシア正教会の総本山である市内の救世主キリスト大寺院に移され、4日公開されたという。その模様は、テレビでも紹介されていた。正教会モスクワ総主教庁が5月15日にプーチン大統領の決定で所蔵しているトレチャコフ美術館から同正教会に返還されること発表していたニュースは知っていた。タス通信によると、ロシア革命後の1929年に大修道院から同美術館に移された後、目玉作品の一つとして展示されていたようである。
総主教庁によると「聖三位一体」は返還後、救世主キリスト大寺院で1年間陳列された後、トロイツェセルギエフ大修道院に戻される予定という。プーチンはなぜこのタイミングで返還することにしたのかプーチンの思惑がちらつく。よほどプーチンがロシア国内でも行き詰まっていることを示すものともいえる。
トレチャコフ美術館を訪れたのは、2009年10月のことで、この「聖三位一体」の傑作も生で鑑賞した記憶がある。三位一体とは、「創造主 父なる神」「神の子 イエス・キリスト」「聖霊」は、唯一の上の3つのあり方で、本質的には同じものであるとする、キリスト教の教義のことであるというが、キリスト教徒ではないので、詳しくは知らないが、よく耳にする言葉である。
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