浪漫飛行への誘(いざな)い

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東海道五十三次完成から400年

2024年08月20日 06時26分11秒 | 芸術

2024年は、東海道五十三次の最後の宿場・庄野宿(鈴鹿市)の完成から400年という節目の年にあたるということから、19日のテレ朝グッド・モーニングで、五十三次に描かれた浮世絵の風景と今の風景とを比較してみるという面白い企画があって、興味をそそった。「東海道五十三次」の浮世絵は、歌川広重が1834年頃に描いた保永堂版が有名である。この作品が今なお高い評価を得ているのは、四季折々の美しい景色はもちろん、各地の名所・名物の情報を盛り込み、登場人物を生き生きと描くことで、旅への憧れをかき立てる点にある。東海道の旅を夢見た江戸の人々もまた、絵を眺めては空想をめぐらせ、家に居ながらにして旅気分を味わっていたと思われる。

東海道五十三次の浮世絵は、出発点の日本橋と到着点の京都を含め、全部で55枚の浮世絵からなる。自分自身、最初の宿である品川宿に住んでいるので、以前より深い関心を持っており、浮世絵に描かれた風景と現在の風景の対比には興味が惹かれる。我が家は、旧東海道に面しているため、浮世絵に描かれた当時の様子を見ると感慨深いものがある。浮世絵では旧東海道のすぐ横は海になっており、我が家はその海岸あたりの建っているといえる。今は、埋め立てが進んでいるが、当時はまさに浮世絵に描かれた風景であったようである。55枚すべてについて、現在との比較をすることは大変興味深いものがある。

今年は、箱根駅伝第100回という節目の年でもあるので、これを記念して、箱根にある岡田美術館で、東海道五十三次を中心とした展覧会が6月19日から12月8日まで開催されているとのことである。本展では、富士山を描いた絵画の名品や、京都の人気絵師・伊藤若冲と円山応挙らの作品もあわせて公開され、江戸から京都まで、展示室で旅気分を楽しむことができるという。なお、「東海道五十三次」全55枚は前期(6/9~9/12)、後期(9/13~12/8)に分けて展示されるようである。機会があったら、行って見たいと思う。

画像は品川宿(1833年頃の風景)


東海道五十三次浮世絵紹介: https://www.youtube.com/watch?v=kQzNX-QfKO8


岡田美術館HP: https://www.okada-museum.com/exhibition/


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