毎年東京にいる限り、必ず箱根駅伝を沿道で応援している。1区はいつも団子状態で目の前を通り過ぎるが、復路の10区はまさにバラバラである。過去には、目の前で選手がふらふらになり、失格となったレースを目撃したこともある。沿道までは我が家から3分程度なので、いつもぎりぎりまでテレビを見てから、出かけているが、最近はテレビのワンセグという便利なものがあるので、到着時間やレース状況をしっかり把握することができる。沿道ではアッという間に選手が走り去って行くが、やはり生で見るとそれなりの臨場感が伝わってくる。
駅伝という競技は、英語では road relayと訳されるが、ekidenという言葉も英語化されてそのまま使われることも多い。日本がその発祥の地で、競技自体は韓国や中国でも行われている。過去には世界選手権が行われたこともある。陸上競技の世界では、個人種目が圧倒的であるが、リレーと駅伝のみが団体競技である。駅伝は、チームのためにタスキを繋ぐという日本人のメンタリティに合っているためか、日本では根強い人気があるが、欧米では、マラソンや長距離走という個人種目に力を入れても、駅伝のような団体競技になかなかトップ選手が出場しない。
テレビの視聴率でも、トラック競技では、数パーセント、マラソンや他の駅伝では、10パーセント前後であるが、この箱根駅伝だけは別格で、25-30パーセントという高視聴率を取るほど人気があり、今やお正月の風物詩となっている。お正月は家にいてゆっくりテレビを見る家庭も多く、長時間にも関わらず、何となくずうっと見てしまう人が多いのでは? また、一人で20㎞前後を走るので、目まぐるしく順位が入れ替わったり、タスキがほんの数秒で繋がらなかったり、ふらふらとなる選手が出たり、まさにドラマがいつもつきまとっているのが、その魅力であろう。
定年前に、陸上競技というスポーツに関連する仕事をしていた関係で、審判長はじめ何人かの競技役員と面識があるので、ますます親しみがわく。往路は、前回19位で予選会から勝ち上がった日体大が優勝したが、復路は、その実績から恐らく逆転のドラマがあるのではないかと予想している。いずれにせよ、3日もほとんどテレビに釘付けになりそうであるが、今回はどんなドラマが待っているのか楽しみである。
写真は1区の選手を沿道から撮ったもの
スポーツ
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