7月1日、申請していたマイナンバーカードの受け取りと期日前投票のため、区役所に行ってきた。カードの受領は、30分単位の予約制であるが、一旦閉め切ると再開放しないので、人数配分はめちゃめちゃで非効率この上ない。前もって予約人数が少ないことがわかっていたが、ほとんど待ち時間なく受領手続きができた。自分で決めた電子申請の署名用IDと共通暗証番号を自分で区役所にあるコンピュータにタッチパネルで入力したが、何か変な手続きとの印象を受けた。てっきり、新規作成の5000円分のマイナポイントがもらえる手続きができると思いきや、区役所で手続きが完了しても、国のコンピュータで処理するので、ポイント手続きができるのは24時間後以降であると言われた。24時間後ということは何か変だが、一体どういうことであろうか?その場ではマイナポイントの手続きは何もできず、後で自分でやれと言われた。
新規作成のポイントをもらうには、自分で決済サービスを一つ選んで、入力する必要があるが、それにはスマホにおいて、マイナポイントアプリのダウンロードが必要であるという。パソコンでできないのか訊いたところカードリーダーが必要なので駄目と説明された。今どきパソコンで手続きができないとはどういう制度設計になっているのか制度のお粗末さを感じた。スマホは持っているが、詳しくないので、それに持っていない人もいるので、それしかできないというのはどうかと思う。スマホでの手続きが出来ない人は、マイナポイント手続スポットがあるので、そこに行けと言われた。手続スポットは役所窓口、携帯各社、イオングループ、ビックカメラやヤマダ電機というが、知られていないし、何か変である。健康保険証としての利用申込と公金受取口座の登録による7500円分のポイントの手続も一緒だという。後半二つは6月30日から申込受付を開始したが、アクセスが集中し、アクションできない事態も招いているという。24時間経ってから、アクセスしてみたが、若干の待ち時間で繋がったものの、まずカードの読み込みがうまくできない。やり方の説明も不親切でスマホでうまくカードがよみとれずギブアップ。仕方なくヤマダ電機に駆け込む羽目になった。
ヤマダ電機に行ったところ端末は置いてあったが、係員はおらず、すべて自分でやれということであった。店員に訊いたところ、自分達は知識は全くなく、ただ端末を置いてあるだけという。マイナポイントのサイトにアクセスを試みるも、2分待ち、1分待ちとなり、繋がっても,申し込みのボタンを押すと、また2分待ちに戻ってしまう。何回やっても同じ現象なので、その機器に不具合があって、ループでぐるぐる回ってしまっているようであった。コールセンターに電話で問い合わせたところ、故障ではないかとの話であった。端末とは別に、スマホでも申し込みができるようになっているが、何度トライしてもうまく読み込めないので、そのことも質問してみたが、スマホといってもできる端末とできない端末があるという。確かに、スマホ上で、受付可能な端末がリストされているが、すべてを網羅している感じではなかった。自分の端末もリストされていないが、携帯会社に訊いてほしいとの説明であった。同じ端末でもAUはリストされているが、ワイモバイルではリストされていないので、駄目かも知れないとこのことであった。
マイナポイントの受領は、スマホでやるか、手続スポットでやるという制度設計になっているが、スマホは全てをカバーしていないこと、手続スポットでは、端末が置いてあるだけなので、自力で入力する必要があることがわかった。また、スマホによる申込の場合、できる端末であっても、読み取りをきちんとやるには、コツがいることもわかった。チラシにも、読み取るコツなるものが書いてあるのを知って驚いた。手続きするのに、コツがいるとは、変な話で、いかに制度設計がお粗末であるかを示している。誰でも簡単にも申し込めるようにすべきであり、そうでもしないと普及はおぼつかない気がする。カードの作成は促進するも、マイナポイントの付与はハードルを高くして取らせないように意地悪しているとも思える。
マイナポイントのテレビコマーシャルも始まり、政府はカードの普及に焦っている感があり、制度設計が追い付いていない印象である。申請手続きがすっきり整理されておらず、やたら複雑で面倒な印象。健康保険証利用と公金受取口座登録も多くの国民に誤解されている感がある。保険証を変更したり、口座を変更したりする必要なんか全くないのに、変更が必要になるような印象を与えてしまっているのは、広報活動の問題だが、どうも本音としては裏がありそうである。
結局、カード自体を受領しただけで、マイナポイント手続きはすべて後日ということになってしまった。折角、区役所に来たので、期日前投票も行ったが、相変らず、住所、氏名、理由を書かせる手続きは旧態依然としていたのにがっかりした。理由も、当日不在とか病気とか書かせるがその他欄がないのはおかしい。当日より、本日のほうが都合がいいという人も多いと思うが、そういう人を想定していないのである。
いつでも投票ができることをもっとPRして投票率をあげるべきと思うが、自民党や公明党は、それでは困る消極的な姿勢が見え見えの印象がある。いちいち理由書なんか書かせないでほしい。また、比例区の立候補者が178人もいることを知ってビックリした。ずらっと名前が書いてある立候補者のペーパーが掲示されているが、人数が多すぎてメガネがないと見えない位小さな字になっていた。これも何か変であると感じた。いろいろ変を感じた1日であった。