Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

山梨県、富士山(吉田口コース)登山

2024年09月08日 | 山歩き

9月6日(金)    天気=晴れ時々曇り

06:26吉田口五合目→ 06:53~59六合目→ 07:35七合目(日の出館)→ 07:50~08:00七合目(富士一館)→ 08:28~34八合目救護所→ 08:55~58八合目(白雲荘)→ 09:25本八合目(トモエ館)→ 09:55九合目(鳥居)→  10:18~31吉田口山頂→ 11:02~09剣ヶ峰山頂→ 11:18富士宮口山頂→ 11:40~12:27吉田口山頂→ 12:47本八合目→ 13:23~34七合目公衆トイレ→ 13:52六合目→ 14:12吉田口五合目

 

 何度も登った経験のある富士山は、自分の登山力を計るにはもってこいの山です。後期高齢期を迎えた自分に今どれだけの登山力があるのか試してみたくなり、吉田口五合目から富士山を登ってみる事にしました。

 昨夜は富士吉田インター傍の富士北麓駐車場で車中泊、朝方5時発の一番バスに乗ろうと思ったが、列に並ぶのが遅れて5時半発のバスに乗り6時過ぎに吉田口五合目登山口へ着いた。

車中泊した富士北麓駐車場から見た朝の富士山

五合目行きのバスを待つ人の列

 トイレを済ませた後、登山口の窓口で入山料金2000円&協力金500円を支払い、入山証明のシールを受け取る。これが無いと登山口ゲートを通してくれず、紛失したら下山した時のチェックで再び料金を徴収されるのです。数年前まで料金無しで登れたのに、これも時代の趨勢でしょうか。富士山保護の為と割り切るしかありません。

朝の吉田口五合目登山口

 06:26吉田口五合目を出発、六合目までは山腹を巻く緩やかな道、眼下に山麓の街並みや山中湖が広がります。30分ほどで六合目に到着、ここでも入山シールをチェックされる。

六合目への道から山中湖方面の眺め

吉田口六合目

 六合目から、いよいよ山頂目指してジグザグの急登が始める。高山病が怖いので、大きく息を吐いて吸う事を意識する。最初は砂礫のジグザグ道だが、七合目を過ぎると岩場の急登が続くようになる。私はどちらかと言うとズルズル滑る砂礫の道より、手掛り足掛かりのしっかりした岩場の道の方が歩き易い。

七合目へ向かう砂礫の道

七合目辺りから始まる岩場の道

 六合目から約30分余で七合目最初の山小屋、花小屋に着く。マズマズ順調なペース、吉田口コースは登りと降りは分かれているのに、登りコースを降って来る人もけっこういる。途中で登頂を断念した人達なんだろうか。

七合目、日の出館

七合目から下界の眺め

 水分不足も高山病の要因なので、富士の湧水を3リットル持って来た。吉田口コースは山小屋が多いので途中で買う事もできるのだが、当然ながらお値段は些か高い。

八合目、白雲荘

 標高3000mの八合目を越えてくると足の筋肉がだるくなってくる。どうか足が攣らないでくれと念じつつ登って行く。本八合目を越え、9合目の鳥居を通過すると、山頂は頭上間近に迫って見える。しかし9合目からも急登は続き、空気の薄いせいもあり道端でバテてる人も多く見かける。

本八合目

本八合目で下山道と接する

九合目の鳥居

 10:18吉田口山頂へ到着、五合目登山口から此処まで所要時間は3時間52分だった。休憩の合間にLINEでテニス仲間に登頂を報告、その後噴火口を巡るお鉢廻りに出発する。2年前の富士宮口からの富士登山では時計回りだったので今回は反時計回り、風も弱く360度の大展望、正に天空の夢回廊です。

吉田口山頂下の鳥居

吉田口山頂の奥宮

剣ヶ峰に次ぐ高峰の白山岳

吉田口山頂から剣ヶ峰方面

お鉢廻りの道から南アルプス方面

大沢崩れ上部から剣ヶ峰

 11:02日本最高地点の剣が峰(3776m)に到着、2年ぶりの山頂は再び素晴らしい大展望で迎えてくれました。山頂標柱の前は記念写真の列ができていて、私も単独の外国人男性と交互に写真を撮りあった。

剣ヶ峰山頂

剣ヶ峰から吉田口山頂方面

 剣ヶ峰からズルズル滑る急坂を降って、富士宮口山頂に着く。吉田口ほどでも無いが、此処も大勢の登山者で賑わっている。更に御殿場口山頂を通過して、11:40吉田口山頂へ戻りお鉢廻りが終了した。

富士宮口山頂から剣ヶ峰

富士宮口山頂の奥宮

 休憩中に登山の様子をブログで発信しようとするが、空気が薄いせいか頭の中で文章が上手く思い浮かばず、50分近くも山頂に留まってしまった。12:27山頂を後に下山を開始する。

吉田口山頂の山小屋

 吉田口の下山コースは砂礫のジグザグ道、まるで雲の中に突っ込むように降って行く。砂礫の滑り易い道を苦手で恐る恐るという感じで降る人も多いが、私はこんな道が意外と好きで、雪山のグリセードみたいな感じで半ば滑りながら降って行く。(正直言うと下山中に2回転んだ)

雲の中へ下山する。

 降りの足は早く、山頂から1時間足らずで六合目間近の七合目公衆トイレへ着いた。此処からは馬に乗って下山する事もできるので、中には疲れて馬に跨り降る人も居た。(金満中国人の登山者が多い?)

七合目公衆トイレ前(馬が待機している)

 七合目公衆トイレから少しの降りで、六合目に向かう緩やかなトラバース道になる。降り着いた六合目は登り降りが交差してもの凄い登山者の群れ、今週末が登山シーズン最終日なので、そのせいもあるのだろうか。列から聞こえてくるのは中国語の会話ばかり、富士山六合目は外国人、中でも中国人に占領された感さへある。

六合目へ向かうトラバース道

六合目付近、登山者の列

六合目の賑わい

 六合目を通過して五合目への道は、最後に緩やかな登りが続くのでこれが地味に堪えた。14:12五合目登山口へ戻って来た。登山口の広場は今朝方とは打って変わりもの凄い人の波、まるで東京の原宿通りと見紛う混雑ぶりです。

五合目登山口の賑わい

 14:25五合目発の降りバスに乗れたので、午後3時過ぎに富士北麓駐車場へ戻ってこれた。車に乗ると都留市の日帰り温泉「月待ち芭蕉の湯」へ向かう。JAF割りで650円で入浴でき、この周辺では此処が一番リーズナブルでコスパの良い温泉なんです。

 お昼過ぎまで富士山の山頂に居たのに、3時間後の今は「イイ~湯だな、ハハン」と温泉に浸かっている。ハ~極楽、極楽です。後期高齢者になって初富士登山どうなる事やらと思ったが、私の登山力もまだまだ捨てたものではない・・と自信が持てました。マアあんまり調子にのらず、これからも登山を楽しみたいと思います。

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富士山剣ヶ峯

2024年09月06日 | 山歩き

9月6日(金)天気=晴れ

六根清浄、お山は晴天、朝6時過ぎ吉田口五合目を出発して日本最高地点の剣ヶ峯までやって来ました。 

後期高齢者になって初富士登山、白い雲を下に見て素晴らしい展望です。富士山に元気をもらって、黄昏の人生をもうしばらく頑張っていけそうです。

富士山剣ヶ峰山頂

 尚、登山の詳細は後日のブログにて

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福島県、雄国山~雄国沼ハイキング

2024年08月28日 | 山歩き

8月24日(土)    天気=曇り時々晴れ一時雨

09:03雄国沼登山口駐車場→ 10:11~20雄国山分岐→ 10:46~11:03雄国山→ 11:22雄国山分岐→ 11:27~33雄国沼休憩舎→ 11:47~52雄国沼湿原→ 12:13~25雄国沼休憩舎→ 12:29雄国山分岐→ 13:19雄国沼登山口駐車場

 

 雄国沼は古い火山が陥没してできた風光明媚な山上のカルデラ湖です。昭和53年の秋に磐梯山から猫魔ヶ岳を越えて、この湖の畔を訪れた事がありますが、その時の記憶は殆ど残っていません。そこで妻と二人でハイキングがてら、再訪してみる事にしました。

 車のウインドウを雨粒がパラパラと叩く生憎の天候だったが、宿の休暇村裏磐梯を出発して9時頃登山口の駐車場へ着いた。標識が立つ登山口から雄国沼への登山道へ入る。ブナの樹林帯に歩き易い緩やかな道が続いている。

雄国沼登山口の駐車場

雄国沼登山口

 朝から蒸し暑い天気だが、ブナの枝葉が陽射しを遮ってくれるのがありがたい。登山口から1時間余で、雄国沼と雄国山を分ける分岐に着いた。ここを右に曲がって雄国山への登山道に入る。しばらくジグザグに登ると稜線に達し、緩やかな尾根道を登って行く。

緩やかな道

分岐間近の岩がゴロゴロした道

 山頂直下でご夫婦の二人連れとすれ違った時、「山頂近くの道端でマムシがとぐろを巻いているから気をつけて下さい。」と注意喚起された。それから怖さ半分見たさ半分で登って行くが、結局マムシ君とは遭遇しないまま雄国山(1271m)の山頂へ着いた。

雄国山への登り(眼下に雄国沼)

雄国山山頂

 山頂には壊れた木製の展望台が建ち、東は磐梯山、西は喜多方の市街地、眼下に雄国沼を望む事ができた。軽く栄養補給した後、マムシ君に絡まれぬうちにと山頂を後にする。

山頂から磐梯山方面

山頂から喜多方市街地方面

山頂から雄国湖

 分岐に戻ると、雄国沼へと降って行く。分岐から5分ほどで、森の中に建つ雄国沼休憩舎へ着いた。休憩舎は無人の立派な建物だが、樹林に遮られて雄国沼を見る事はできない。

雄国沼休憩舎

 休憩舎で一息ついた後、湖岸沿いの歩道を歩いて湿原へと向かう。休憩舎から湿原までは意外と遠かった。初夏の頃ならニッコウキスゲで黄色く染まる湿原も、晩夏の今は咲く花も少なく少し寂しい風景だった。

咲く花も殆ど無くヒッソリとした雄国沼湿原

湿原から雄国山方面(中央奥の山)

 湿原の歩道は現在改修工事中で休憩する場所も無いので、早々に湿原を後にする。帰りの道は早く雄国山分岐から50分足らずで登山口の駐車場へ戻って来た。

登山口へ向かう下山の道

 今日も軽いハイキングのつもりだったが、4時間ほどの山歩きは蒸し暑さもあってホドホドに疲れ汗もビッショリ掻きました。これから宿へ戻って温泉で汗を流し、その後は美味しい生ビールが待っている。人生で数少ない生きてて良かったと思う一時です。

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福島県、吾妻小富士~栂園地ハイキング

2024年08月26日 | 山歩き

8月23日(金)    天気=晴れ時々曇り

10:05浄土平駐車場→ 10:27~30吾妻小富士最高地点→ 10:47~11:01浄土平駐車場→ 11:17~21吾妻小舎→ 11:41~50栂園地→ 12:13~16桶沼→ 12:25浄土平駐車場

 

 夏でも涼しい裏磐梯高原の休暇村裏磐梯の予約がようやく取れたので、早朝我が家を出発し東北道を福島県へと車を走らせた。福島西インターで高速を降り、磐梯吾妻スカイラインを経由して、AM10頃に浄土平駐車場へ着いた。

 宿へ行くには時間が早い。夕食のビールをより美味しく飲む為に、ここで軽く山歩きをして汗を流す計画です。準備を終えると駐車場のすぐ傍に聳える吾妻小富士へ向かう。

吾妻小富士登山口

 吾妻小富士は簡単に登れるので登山と言うより観光のエリア、行楽の人達が身軽な服装で歩いている。しかし最高地点から俯瞰する火口は中々壮観で、素晴らしい展望が広がっています。

吾妻小富士地点から一切経山方面

吾妻小富士の火口

最高地点から福島市方面の眺め

 吾妻小富士の火口をグルリと廻り、40分ほどで駐車場へ戻って来た。車内で軽く食事を済まし、その後浄土平湿原の遊歩道を歩いて栂園地へ向かう。

火口縁を廻って最高地点を振り返る

浄土平駐車場へ下山する

 遊歩道の途中に在る吾妻小舎は、森の中に建つ雰囲気のある山小屋です。スカイラインを横切って、兎平駐車場横にある入口から、栂園地へ向かう登山道に入る。樹林帯の道は緩やかで、15分ほどで山上草原の栂園地へ着いた。

浄土平湿原

吾妻小舎に向かう歩道

森の中に建つ東小舎

栂園地の登山口

栂園地に向かう歩道

 樹林帯の中にポッカリ草原が浮かぶ栂園地は、夏の終わりのせいか高山植物は殆ど咲いておらず、展望もパッとしなかったのでチョット期待外れだった。栂園地を降ると、スカイラインを少し歩いて桶沼へ向かう。桶沼の入口から数分登って着いた桶沼は、森の中にヒッソリと青い水を湛える小さな丸い湖です。

栂園地

桶沼の登り口

桶沼

 桶沼を降ると、浄土平湿原の遊歩道を通ってお昼過ぎに浄土平駐車場へ戻って来た。約2時間余の軽ハイキングだったが、蒸し暑かったのでソコソコ汗を掻かされました。これで今宵のビールが一段と美味しく飲める事でしょう。

浄土平湿原と一切経山

 

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南ア、仙水峠登山?

2024年08月15日 | 山歩き

8月13日(火)    天気=曇り一時雨

13:09北沢峠→ 13:17~19長衛小屋→ 13:57仙水小屋

 暑いお盆の最中、家にジッとしているのも退屈なので、南アルプスの甲斐駒ヶ岳を登る計画を立てた。昨日は信州高遠町の山間に在る道の駅南アルプス村まで来て、車中泊をした。

 今日は午前中にゾロ磁場のパワースポットとして有名な分杭峠を観光見物し、お昼過ぎに戸台パークから北沢峠行きの南アルプス林道バスに乗車、午後1時に標高2030mの北沢峠に着いた。

戸台パークから北沢峠行きのバスに乗る

北沢峠のバス停

 猛暑の人里とは別世界で、峠を吹き抜ける風が涼しい。しかし午後の天気予報は雨なので、ノンビリしては居られない。峠を後にテント場が在る長衛小屋へ向かう。

長衛小屋へ向かう林道

 林道を緩やかに降って、10分足らずで長衛小屋に着いた。お盆休み中の割にテント場はそれ程混んではいなかった。長衛小屋から北沢の渓流沿いに登山道が続く。

モダンな造りの長衛小屋

北沢沿いの道

 長衛小屋を過ぎた辺りから本降りの雨になったので、雨支度をして登って行く。鎖場を通過し沢に架かる木橋を渡ると、その少し上の木立の中に仙水小屋が現れた。

途中の鎖場

沢に架かる木橋

仙水小屋

 仙水小屋は40年以上前に一度泊った事がある。その時より増改築されているが、昔ながらの山小屋という雰囲気はあまり変わっていない。若い男性管理人に聞くと、今宵の泊り客は我々夫婦と男性一人の3人だけとの事、お陰で午後の一時は、誰も居ない広間でノビノビと寛ぐ事ができた。

ゆったりした一人用寝室

食堂兼休憩室(午後はここで本を読んでノンビリ過ごす)

 午後4時半からの夕食を終えると、する事も無いので早めに寝床に着いた。明日の天気予報を知りたかったが、ネットは繋がらずラジオの電波状況も悪かったので確認できないまま眠りに落ちた。

夕暮れ時、仙水小屋から小仙丈岳方面の眺め

 

8月14日(水)    天気=曇り時々晴れ

05:07仙水小屋→ 05:46~57仙水峠→ 07:20~08:06長衛小屋→ 08:16北沢峠

 

 仙水小屋の朝食は、朝4時から始まる。朝食を食べていると「今日の天気は午前曇りで、11時頃から雨が降り始まる」と、管理人の男性が教えてくれた。そして我々夫婦に「今日甲斐駒に行きますか?」と尋ねてきた。管理人さんは、高齢夫婦の登山が気懸りだったのだろう。「取りあえず仙水峠まで登って、無理なようなら引き返します」と応えた。

 薄暗い中、5時過ぎに仙水小屋を出発する。最初は樹林帯の緩やかな道だったがが、仙水峠が間近になると岩がゴロゴロと積み重なったような道に変わった。妻はこんなタイプの悪路が苦手で、足の運びが遅くなる。

岩のゴロゴロした登山道

峠間近の登山道

 仙水小屋からコースタイムどおりの40分で駒津峰と栗沢山の鞍部に在る仙水峠に着いた。峠からは甲斐駒ヶ岳や小仙丈岳も望めて、天気もそれ程悪く無い。

仙水峠

 先へ進むか下へ引き返すか迷ったが、もし稜線で風雨に晒され足が動かなくなったら一大事、甲斐駒は何度も登った山だしリスクを冒す必要は無いと判断し、下山する事にした。

峠から甲斐駒ヶ岳方面

峠から仙丈岳方面

 時間はたっぷりあるので峠から北沢沿いの道をノンビリ降り、長衛小屋へ着くと、小屋前のベンチでお湯を沸かしてコーヒーブレイクを楽しむ。休憩を終えると小屋から10分ほど歩いて北沢峠のバス停に着き、9:50発の臨時バスに乗り、戸台パークへ下山した。

登山道沿いの白っぽい色した苔

長衛小屋横の北沢キャンプ地(お盆にしては空いていた)

北沢峠の長衛こもれび山荘

北沢峠の森と苔

 車に乗ると高遠町の日帰り温泉「さくらの湯」へ向かい、山の汗を流した。結局今回は一つのピークも踏まず中途半端な山行に終わったが、お昼頃に伊大雨警報が伊那地方に発令されたので、もし我々があのまま登山を続行していたら、間違いなく稜線上でずぶ濡れになっていただろう。高齢夫婦の我々が峠から引き返したのは賢明な選択だったと思います。

高遠町の日帰り温泉さくらの湯(大人600円とリーズナブルな温泉、ぬめりのある心地よいお湯です)

 

 

 

 

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青森県、北八甲田山登山(詳細)

2024年06月26日 | 山歩き

6月19日(水)    天気=晴れ

09:50~10:00八甲田ロープウエー山頂駅→ 10:30~45毛無岱分岐→ 11:37赤倉岳→ 11:47井戸岳分岐→ 12:18避難小屋→ 12:34~41八甲田大岳→ 12:52~13:00避難小屋→ 13:32~45毛無岱湿原→ 14:22~26毛無岱分岐→ 14:47~15:00八甲田ロープウエー山頂駅

 

 八甲田山に初めて登ったのは昭和57年8月末で、山岳会仲間のYさんと酸ヶ湯温泉から八甲田大岳~高田大岳を縦走し、谷地温泉へと降った。あれから40年余、あのたおやかな山々を再び妻と二人で歩いてみたいと再訪してみた。

八甲田ロープウエー山麓駅

 前日宿泊した野辺地町の宿を早々出発し、AM9時半頃に八甲田ロープウエー山麓駅へ着いた。大人一人2200円の往復券を購入し、ロープウェーで一気に標高1320mの山頂駅に労せず到着した。

ロープウェーで山頂駅へ

ロープウェー山頂駅

 駅前の広場からは、これから登る赤倉岳~井戸岳~大岳と連なる山波が誘うがごとく望まれた。山頂駅から遊歩道をしばらく進むと池塘に八甲田の山波を映す田茂萢湿原に着く。更に進むと遊歩道を離れ赤倉岳への登山道に入る。

田茂萢湿原から赤倉岳(左)、井戸岳(中央)、八甲田大岳(右奥)の眺め

遊歩道から左に分岐する赤倉岳登山口

 毛無岱分岐を過ぎると登山道はだんだん傾斜を増して、周囲の展望が広がっていく。ロープウエー山頂駅から1時間半で「赤倉岳」と書かれた稜線に達した。しかし赤倉岳の山頂(1548m)は、更にここから5分ほど歩いた先のピークだった。

赤倉岳への登り

赤倉岳標識がある稜線分岐

稜線分岐から赤倉岳山頂

赤倉岳山頂

 赤倉岳から井戸岳へは気持ちの良い展望の尾根道で、素晴らしい眺めを楽しみながら歩いて行く。井戸岳山頂への踏み跡は無く、手前の分岐に「井戸岳」と書かれた山頂標識があり、此処で記念の写真を撮る。

赤倉岳から八甲田大岳(左奥)と井戸岳(右)

井戸岳分岐

分岐から井戸岳

 井戸岳からは避難小屋が建つ鞍部に向って急坂を降って行く。鞍部にはベンチと綺麗な沼があり、大勢の人が思い思いに休憩していた。避難小屋の横から大岳への登りが始まる。

井戸岳から鞍部への降り(正面の山が八甲田大岳)

鞍部の避難小屋

井戸岳の山影映す鞍部の沼

 妻が「私は小屋で待っている」と言うので、私一人で大岳へ向かう。大岳へは急登の道で途中2カ所の雪原を越え、避難小屋から15分ほどで広々とした大岳山頂(1587m)に着いた。

雪原の登り

 八甲田山最高峰からの眺めは素晴らしく、北は陸奥湾と青森市街地そして津軽平野に奥に聳える岩木山、南は櫛ヶ峰など南八甲田のたおやかな山々を望む事ができた。

八甲田大岳山頂(遠くに青森市街地と陸奥湾が見える)

山頂から津軽平野の奥に岩木山

山頂から端正な山容の高田大岳

 山頂の景色を満喫すると来た道を鞍部へ戻り、待っていた妻と合流し毛無岱湿原へ降って行く。避難小屋から30分ほどで降り着いた毛無岱湿原は、可憐な高山の花々が咲く美しい山上高原です。

毛無岱の湿原

湿原に咲く高山植物

 毛無岱湿原から山頂駅へは巻き気味に登って行くが、アップダウンが多く暑さと疲れでだんだん足取りが重くなり毛無岱分岐に着いた時はホッとした。分岐から快適な遊歩道を歩いて、PM3時前にロープウエー山頂駅へ戻って来た。

毛無岱分岐に戻って来た

山頂駅から登って来た山々を振り返る。

 42年ぶりに訪れた八甲田山は、残雪と湿原が広がるやっぱり美しく魅惑的な山でした。一緒に登った妻も感動の面持ちで、遥々訪れた甲斐がありました。

 

 

 

 

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下北半島、釜臥山登山(詳細)

2024年06月24日 | 山歩き

6月17日(月)    天気=晴れ

08:02第2リフト乗場→ 09:01~14休憩小屋→ 09:18石の祠→ 09:58~10:06釜臥山→ 10:39石の祠→ 10:42~46休憩小屋→ 11:25第2リフト乗場

 

 山好き、旅好きなので日本全国隈なく巡っているつもりだが、まだ訪れていない所も幾つか有る。その一つが青森県の下北半島で、梅雨が来る前に行ってみようと思い立った。

 どうせ行くなら山も登りたいので、下北半島の最高峰、釜臥山を登る事にした。釜臥山は、下北半島むつ市の街を見下ろすように聳えている。山頂一帯は自衛隊のレーダー基地で、巨大なレーダー施設が遠くからでも一目瞭然で見える。

 朝8時前に、登山口の釜臥山スキー場へ着いた。第2リフト横の空地に車を停めて、準備を終えると出発する。最初はゲレンデの、荒れた車道を登って行く。ゲレンデから振り返ると、自衛隊大湊基地に自衛艦が数隻停泊しているのが望めた。

第2リフト乗場から出発(遠くに山頂のレーダーが見える)

眼下に海上自衛隊大湊基地

荒れた車道を登って行く。

 第1リフトを過ぎると道は細い登山道となり、傾斜が増していく。ゲレンデに吹く風は涼しいが、直射日光が強くて暑さがだんだん堪えてくる。歩き始めて約1時間で、眺めの良いゲレンデ最上部の第2リフト降り場に着いた。

登山道から陸奥湾の展望が広がる

 此処には洒落た造りの休憩小屋が建っており、暑さで疲れた妻が「私は此処で待ってるわ」と言い、ここから先は私一人で登って行く。小屋から数分歩くと七面山(535m)のピークで、頭上高く山頂のレーダーが望まれた。

ゲレンデ最上部直下の道

ゲレンデ最上部の休憩小屋

七面山から釜臥山山頂部

 七面山を過ぎて少し進むと、頑丈そうな石の祠が祀られていた。石の祠を過ぎると道は急登の連続になる。木の根と岩が絡んだ歩き難い道で、灌木で風も通らないから暑さも堪えた。

石の祠

灌木の上に山頂部が見えた

 やがて左手へ斜上するように登って行くと巨大な岩の基部に着き、その先のガレ場の上に山頂一帯を陣取る自衛隊基地の施設が見えた。ガレ場を越えると山頂部の一角で、基地の柵を沿うように進むと、巨大レーダーと石塔が建つ釜臥山(878m)に着いた。

巨大な岩の基部

山頂直下のガレ場

釜臥山山頂

 山頂からは下北半島と陸奥湾が素晴らしい眺めだが、なにしろ風が強くて中々自撮りができない。すると山頂裏手の展望台から若い男性が登って来て写真を撮ってくれた。(山頂北側の展望台まで観光道路が通じており、そこから登れば15分ほどで登頂できる。)

山頂から下北半島の眺め

 山頂の景色を堪能すると、妻の待つ小屋へと下山を開始する。歩き難い道も降りは早く山頂から30分ほどで妻と合流し、ゲレンデの道を降って行く。第1リフト付近まで降ると中年の男女二人が登山道の草刈り作業をしていた。

ゲレンデの道を降る

 事情を聞くと二人は地元山岳会の方々で、ボランティアで登山道の整備をしていると言う。とても感じの良い人達で地元の山を愛しており、我々が遠い埼玉から来た事に驚いていた。

 むつ市のランドマークのように聳える釜臥山は標高1千mにも満たぬ低山だが、スキー場からだと中々厳しい道程でした。でも山頂に着いたら巨大な自衛隊基地が在り、そのギャップが面白かった。又山頂からの眺めは一級品で、雄大な下北半島の景観を楽しめました。

 

 

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北八甲田山ハイキング

2024年06月20日 | 山歩き

6月19日(水)天気=晴れ

0950~1000ロープウエー山頂駅→ 1137赤倉岳→ 1234~41八甲田大岳→ 1422~26毛無岱湿原→ 1447ロープウエー山頂駅

朝方9時半過ぎに八甲田ロープウェイ駅に着く。ローブウェイに乗って一気に標高1200m余の山頂駅に着いた。

駅前広場から北八甲田山の山波が望まれる。駅から一時間余で赤倉岳に着く。山頂に吹く風は冷たく、一挙に身体が冷やされる。

 

赤倉岳山頂付近

赤倉岳から強い西風が吹く尾根を進み、降った鞍部の避難小屋で妻に待ってもらい、私一人で大岳に向かう。

登りだった着いた八甲田山の最高峰、大岳は、私にとつて四十数年ぶりの再訪です。山頂からは360度の大展望、北には岩木山も見えています。

八甲田大岳

山頂を後にすると妻と合流し、毛無岱湿原経由の道を降って午後3時前ロープウェイ山頂駅に戻ってきた。

今日は天気も良くて、残雪の八甲田山をタップリ楽しむことができました。尚登山の詳細は、後日のブログで紹介します。

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下北半島最高峰、釜臥山登山

2024年06月18日 | 山歩き

6月17日(月)天気=晴れ

0802釜臥山スキー場→0958~1006釜臥山→1125釜臥山スキー場

むつ市街地を見下ろす下北半島のち最高峰、釜臥山(878m)を登って来ました。

登山口は山麓にある市民スキー場、目指す山頂の自衛隊レーダーサイトが高い位置に見えている。

南面のゲレンデを歩いていたら、陽射しが強く、暑さにバテた妻が中間地点のゲレンデ最上部の小屋で待つと言う。

そこから私一人で山頂を目指したが、岩がゴロゴロして木の根の絡む道は歩き難く意外と厳しい登りだった。

ガレ場を越えて登り着いた山頂は、自衛隊の巨大なレーダー基地になっており、その一隅に山頂の標識があった。

釜臥山山頂

山頂から望む下北半島の眺めは素晴らしかった。しかし風が強く、早々に妻の待つ小屋へと下山した。

山頂から下北半島の眺め

妻と合流し下山していると、登山道を整備している地元山岳会の方と遭遇し、いろいろと地元の情報を教えて頂いた。

今日はこの後、恐山を見学しむつ市内のホテルに泊まります。なお、登山の詳細は後日のブログで紹介します。

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新潟県魚沼市、守門岳登山

2024年05月27日 | 山歩き

5月26日(日)    天気=晴れ時々曇り

05:43二口登山口駐車場→ 06:13護人清水→ 07:13中間地点→ 08:06~13大岳分岐→ 08:29青雲岳→ 08:43~09:10守門岳→ 09:18~21青雲岳→ 09:32大岳分岐→ 10:03~07大岳→ 10:53キビタキ避難小屋→ 11:12~19保久礼小屋→ 11:38車道出合→ 11:55二口登山口駐車場

 

 守門岳は遠い昭和の時代に、山岳会の会山行で大勢の仲間と一緒に登った。最近山菜採りで魚沼市へ来た時、残雪を抱いてたおやかに天空を描く守門岳を望んだら、再び登ってみたいと強く望むようになった。

 昨日の午後我が家を出発し、昨夜は魚沼市の「道の駅ゆのたに」で車中泊を過ごした。今朝方は早朝に出発し、朝6時前に二口コース登山口へ着いた。休日とあって駐車場には既に6~7台の車が停まっている。

二口コース登山口駐車場

 準備を終えると橋を渡り登山ポストに計画書を投函して歩き始める。しばらく進むと登山口の標識が在りここから登山道は急登が続く。登り始めてすぐにトレラン姿男性二人に追い越された。抜かれるのは悔しいが、マア熊の追い払い役になってくれるから良しとしよう。

入山届の登山ポスト

登山口の標識(ここから急登が始まる)

 出だしから息苦しくて、脚が重い。自分じゃまだ若いつもりでいるが、身体は後期高齢者なんだと悲観的な思いが浮かぶ。しかし最初の休憩で水分を補給しバナナを食べたら、元気が出てきた。

護人清水の水場

 登山口から30分で護人清水の水場を通過、その後はだんだん緩やかな樹林の尾根道に変わる。護人清水から1時間で、中間地点に着く。二口コースでは、此処が唯一展望の効く場所だった。

ブナ林の気持ちの良い尾根道

中間地点(ここで展望が開く)

登山道から左手の沢に連瀑が見える

 中間地点を過ぎると再び急登の道になり、残雪が見られるようになるとやがて大岳を展望できる地点に着き、そこが大岳分岐だった。女性二人組が分岐で休んでおり、聞くと保久礼小屋の方から来たそうで、「保久礼コースは今日が山開きなので、これから大勢の人が登って来ますよ」と言われた。

大岳分岐

 大岳分岐から少し進むと、青雲岳から守門岳へ続く山波の展望が広がった。残雪と登山道が交互する道をしばらく登ると、広々とした青雲岳の山頂に着いた。目指す守門岳は、もう指呼の間に見えている。

分岐の先から青雲岳を望む

青雲岳山頂

山頂から守門岳方面

 木道の道を緩やかに降り、緩やかなに登り返して行くと42年ぶりの守門岳(1537m)だった。山頂は360度の展望だが、春霞のような大気で遠くの山は見えないが、残雪を抱く浅草岳や越後三山などの山を望む事ができた。

守門岳山頂

山頂から浅草岳方面(左奥の山)

山頂から青雲岳(左)と大岳(右)

 山頂にだんだん人が増えてきたので、30分ほどの滞在で山頂を後にする。大岳分岐までの戻り道は、絶え間無く登山者のグループとすれ違う。大岳分岐に着くと、大勢の登山者が大岳の方から登って来るのが見えた。

大岳分岐から大岳(雪渓に登山者が見える)

 分岐から鞍部まではけっこう降り、鞍部から大岳までは急坂の一気登りで、暑さと飛ぶかう虫が煩くて辛い登りだったが、辿り着いた大岳(1423m)は広々とした気持ちの良い山頂で、大勢の人が思い思いに休憩をしていた。

大岳の登り

大岳山頂

大岳山頂の傍の雪渓

 山頂から保久礼小屋への道は、尾根を直線的に降って行く。下山の道でも多くの登山者とすれ違った。中に山開き関係者らしき人が居て、「道の駅「とちお」で「山開き記念バッジが貰えるから、ぜひ立ち寄って下さい。」と声を掛けられた。

下山途中のキビタキ避難小屋(鍵がかかっていた)

 保久礼コースは途中粘土質の滑り易い箇所もあったが、降るにつれ道が良くなり、大岳から約1時間で、保久礼小屋に着いた。小屋は2階建てのしっかりした造りで水場も在るが、小屋すぐ近くに駐車場&登山口があるので、ここを利用する人は殆ど居ないだろう。

保久礼小屋

 保久礼から沢沿いの道を降って行くが、歩く人が少ないのか踏み跡が薄い。道を間違えたかもと不安に思いつつ降り、車道に出た時はホッとした。車道出合から緩い降りの車道を転がるように降り、午前中に二口コース登山口へ戻って来る事ができた。

踏み跡薄い沢沿いの道

車道出合

 登山口駐車場には、数十台の車が隙間なく停まっている。車に乗るとJR只見線沿線の神湯温泉へと向かう。温泉のフロントでお金を払おうとしたら、「今日はフロの日なので550円で入浴できますよ。」と言われ得した気分だ。広々とした湯船にドップリ浸かって、山の汗と疲れを流した。

二口登山口駐車場へ戻って来た

 42年ぶりの守門岳がこんなに賑わうとは予想外で、熊さんの不安は払拭されたが難易度の高い高尾山を登ったような気分だった。登り始めは調子が上がらず齢を感じたが、バナナを食べて元気になれたので、まだまだ山の現役でいられそうとチョッピリ自信も持てました。

昭和56年7月10日、守門岳登頂の写真(右端が私です)

 

 

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山梨県、百蔵山~扇山登山

2024年05月08日 | 山歩き

5月6日(月)    天気=曇り時々晴れ

06:55大月郷土資料館駐車場→ 07:02~05猿橋→ 07:18中央道高架下→ 08:28~33百蔵浄水場→ 09:50登山道分岐→09:53~10:22百蔵山→ 10:55~11:05宮谷分岐→ 12:12大久保山→ 12:25~52扇山→ 13:25水場→ 13:50~59梨の木平→ 14:40~50桂川ウェルネスパーク→ 15:28大月郷土資料館駐車場

 

 混雑するゴールデンウイークは何処へも行かないつもりだったが、悔しい事に天気の良い日が続いている。お出掛け虫が何やら騒ぎ出し、連休最終日の今日渋滞覚悟で山歩きに出掛けた。

 向かったのはJR中央本線沿線の北に聳える百蔵山&扇山、朝早く出発したので圏央道~中央道は渋滞にも遭わず、スンナリ走れてAM7時前に猿橋駅近くの大月郷土資料館駐車場へ着いた。

大月郷土資料館

 此処に車を停めて、百蔵山目指して歩き始める。最初に桂川に架かる「猿橋」へ立ち寄ってみる。日本三大奇橋の一つであるこの橋を、機会があれば見物したいと思っていたのです。

 猿 橋

 見物を終えると、橋を渡って県道505号に出る。県道の少し先に右へ分岐する細い道があったので、ショートカットコースだろうと思いこの道に入る。

 しかし進むにつれて踏み跡は怪しくなり、何度か道に迷って百蔵浄水場傍の登山口へ着いた。登山地図に記された登山コースを歩いていれば半分のタイムで来れただろうに、「急がば回れ」で近道のつもりが大失敗だった。

廃道寸前の道を進む

百蔵浄水場

百蔵山東コースの入口(左の車道は西コース)

 登山口から百蔵山への東コースは、標高差450mで距離は短いが急登が続く。辛い急坂を耐えつつ登る我々を、所々に咲くツツジの花が癒してくれる。

所々に咲くツツジの花

登山道に祀られた小さな石地蔵

稜線直下は鎖場が続く急登

 やがて稜線上の登山道分岐に着き、そこを左へ曲がって3分ほど進むと百蔵山(1003m)の山頂だった。山頂からは南面に展望が開き、雪帽子を被った富士山や丹沢の山波を望む事ができた。山頂のベンチに腰を下ろしコーヒーブレイクで30分ほど休憩し、疲れた身体を休める。

稜線上の登山道分岐

百蔵山山頂

山頂から富士山

 休憩を終えると山頂を後に、扇山へ向かう尾根道を降って行く。急な降りがだんだんと緩んで小さなアップダウンを繰り返しながら進んで行くと、右へ下山の道が分岐する宮谷分岐へ着いた。

宮谷分岐(ここで一休みする)

 宮谷分岐から扇山に向っては、長い登りの道が続く。これが最後の登りと我慢の歩みを続けていると、徐々に傾斜が緩んで小さな山頂標識がある大久保山(1109m)へ着いた。

大久保山山頂

 ここまで来れば扇山は登ったも同然、緩やかな尾瀬道を10数分歩いて広々とした草原の扇山(1138m)に着いた。山頂では2組のパーティが思い思いに寛いでいた。

扇山手前の梨の木平分岐

 この山頂からも木の間越しに残雪の富士山を望む事ができた。此処でも30分ほどティータイムを楽しんで山頂を後にする。来た道を数分戻って、登山道分岐から梨の木平への下山の道に入る。

扇山山頂

山頂から富士山

 ジグザグに刻まれた下山の道は歩き易く、快調に降って行く。しばらく降ると「奥宮祠」と記された石の祠が鎮座し、その下にコンコンと清水が湧き出る水場があった。

奥宮下の水場

 疲れが溜まったのか妻の歩みがだんだん遅くなってきたが、やがて下に車道が見え梨の木平の登山口に着いた。これから先はクネクネ曲がった単調な車道歩きが続き、途中の桂川ウェルネスパークレストハウスで一休みする。

梨の木平の登山口

梨の木平から長い車道歩き

桂川ウェルネスパークのレストハウス

 レストハウスから更に30分ほど歩いて、15時半頃車を停めている大月郷土資料館駐車場へ戻って来た。朝7時前に此処を出発してから、約8時間半の長い山歩きが終わった。

 実を言うと扇山は、妻と私が結婚前に初めて一緒に登った山で、我々夫婦にとって思い出深き山です。あれからン~十年、妻と私は玉手箱を開けた浦島太郎のようにすっかり年老いてしまったが、扇山は変らぬ景色で優しく我々を迎えてくれました。齢と共に山々が高く険しく思えてくるが、二人で助け合いつつこれからも思い出の山を巡って行きたいものです。

 

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奥武蔵、子の権現~豆口山~竹寺ハイキング

2024年04月10日 | 山歩き

4月7日(日)    天気=曇り時々晴れ

07:57森河原バス停→ 08:24登山道分岐→ 09:17穴沢峠→ 09:30~10:07子ノ権現→ 10:15穴沢峠→ 10:41~47豆口峠→ 10:57~11:07豆口山→ 11:26~12:04竹寺→ 12:12~17鐘撞堂→ 12:54~59仁田山→ 13:11仁田山峠→ 13:47さわらびの湯

 

 野山は花が満開で、いよいよ春山シーズンの到来です。暖かな陽気に誘われて、妻と二人で奥武蔵の山へ出掛けました。向かったのは、子の権現から竹寺へ続く人気の尾根コースです。

 朝食後我が家を出発し、一般道を走って有間ダム直下の日帰り温泉「さわらびの湯」駐車場に車を停める。ここから名郷行きのバスに乗り替え、10分ほどで着いた森河原バス停に下車して、ここからハイキングの始まりです。

さわらびの湯近くのバス停から名郷行きのバスに乗る

森河原バス停で下車

 今朝は初夏のような蒸し暑さで、天目指峠へ向かう車道を歩いているとたちまち汗が滲み出る。30分程歩くと、右手に分岐する林道があり、これが穴沢峠に向かう登山道だろうと推測し、この道へ入る。

車道から右に分岐する林道に入る

 荒れた林道をしばらく進むと、道が陥没しており、その先から沢沿いの薄い踏み跡に変わった。この沢道も廃れており、このまま整備しなければ廃道化するんじゃないだろうか。

荒れた林道を進んで行く

標識も無くハッキリしない沢沿いの道

 沢から外れると又踏み跡がはっきりして、車道分岐から約50分で関東ふれあいの道が通る穴沢峠へ着いた。峠から整備された登山道を10分程歩いて、奥武蔵の名跡、子の権現天龍寺に到着した。

穴沢峠

子の権現前門の仁王像

 子の権現は足腰のご利益がある神様なので、「末永く健脚でありますように」と本殿で祈願した後、30分程コーヒーブレイクを楽しむ。休憩を終えると、再び穴沢峠へ戻り、竹寺へ向かう尾根道を進んで行く。樹林帯の道はよく整備されており、快適に歩いて行ける。

子の権現本殿

本殿前の巨大鉄製わらじ

 穴沢峠から30分足らずで大きな看板が立つ豆口峠へ着き、ここから関東ふれあいの道を離れ豆口山へ向かう踏み跡薄い尾根道へ入る。峠から約10分で小さな山頂標識が在る豆口山(629m)へ着いた。

気持ちの良い樹林帯の尾根道

豆口峠

豆口山へ向かう尾根道

 樹林に囲まれて展望ゼロの山頂だが、静かな雰囲気が居心地よい。豆口山から尾根道をしばらく進んで行くと、再び関東ふれあいの道と合流し、その先で道が二手に分かれていた。右は鐘撞堂へ向かう尾根道で、我々は左手の竹寺へ向かうトラバース道を緩やかに降って行く。

豆口山山頂

 降り着いた竹寺は、山中に在るとは思えぬ程立派なお寺です。名前のとおり竹林があり、ミツマタやしだれ桜などいろんな花々が咲いて、まるで桃源郷のように美しい所です。

竹寺本堂

本堂下の輪がある鳥居

竹寺の竹林

境内のしだれ桜

 お寺の休憩所には食堂が在り、焼団子を注文して、お昼代りに食べる。お団子を食べ終えエネルギーを満たしたところで、竹寺を出発する。急坂を10分足らず登ると立派な鐘撞堂が建つピークで、展望も聞いて名栗街道沿いの集落を望む事ができます。

竹寺、かやぶき屋根の売店

ピークに建つ鐘撞堂

鐘撞堂から山麓の巨大観音菩薩像が見えた

 鐘撞堂ピークから急坂を降ると小殿橋バス停へ降る道が右へ分岐していたが、そのまま直進し、仁田山へ向かう尾根道に入る。尾根には高圧電線鉄塔が点々と建っており、電線下に続く道を歩いて鐘撞堂から約40分で仁田山下の鉄塔に着いた。

尾根道の伐採地から山麓集落の眺め(左の白い像が巨大観音菩薩像)

高圧電線下の馬酔木の群落(独特の香りがする)

 ここから急坂を10分余降ると舗装された林道が通じる仁田山峠で、峠からは林道を緩やかに降って行く。しばらく降って行くと、道沿いは見事な桜並木が広がっていた。満開の桜の下を気分は福山雅治の「桜坂」で、リズミカルに降って行く。

仁田山峠に降り立つ

林道から歩いて来た尾根を仰ぎ見る

満開の桜の下を降る

 やがて名栗街道の川又バス停付近に降り立ち、名栗川に架かる橋を渡って「さわらびの湯」駐車場へ戻って来た。お昼過ぎの温泉は大勢の人で賑わっており、我々もさっそくお風呂に浸かって、山の汗と疲れを流した。

名栗川に架かる橋を渡る

日帰り温泉「さわらびの湯」

 今日は初夏のような暖かさで暑さが少々身体に堪えたが、春山の優しい自然を満喫する事ができて、充実の山歩きでした。最後の締めは温泉で「ハア~、いい湯だなハハン・・」、だからハイキングはやめられない。

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丹沢、高取山~仏果山ハイキング

2024年03月21日 | 山歩き

3月19日(火)    天気=曇り時々晴れ

08:12大棚沢広場駐車場→ 08:17仏果山登山口→ 08:55~09:09アンテナ施設→ 09:23~27宮ケ瀬越→ 09:36~47高取山→ 09:58宮ケ瀬越→ 10:22~59仏果山→ 11:43革籠石山→ 11:58~12:12半原越分岐→ 12:45~49土山峠→ 13:10大棚沢広場駐車場

 

 若い頃に比べれば最近低山歩きが増えているが、老いによる体力低下でそれは仕方のない事かも知れません。でも低い山にもそれなりの、楽しみ方や発見があります。

 今日もそんな楽しみや発見を求めて、妻と二人で丹沢山地東端の仏果山へ出掛けました。朝6時前我が家を出発して、圏央道を経由し7時半頃に登山口傍の大棚沢広場駐車場へ着いた。

 ところが駐車場の扉は閉ざされており、開門まで30分ほど待たされた。8時に駐車場が開門すると車を停めて、準備を終えると登山口へと向かう。登山道を登り始めると直ぐに登山届の記入ボックスがあり、登山計画書を投函する。

仏果山登山口

登山届ボックス

 登山道はよく整備されて、気持ちの良い道が続く。登山口から40分ほどの尾根鞍部にアンテナ施設が在り、そこのベンチで一息入れる。アンテナ施設から先はしばらく急登だが、やがて左へトラバースするように登ると、稜線上の宮ケ瀬越に着いた。

尾根鞍部のアンテナ施設

宮ケ瀬越

 宮ケ瀬越から小さなアップダウンを超えて10分足らずで鋼鉄製の展望台が建つ、高取山(705m)に着いた。山頂は樹林に囲まれているが展望台の上に立つと、360度の大展望が広がっていた。

高取山山頂

山頂の展望台

山頂展望台から丹沢山地

同、仏果山方面

 高取山を後にすると宮ケ瀬越まで戻り、そのまま稜線を直進して仏果山へ向かう。山頂直下の鎖場を登って仏果山(747m)に着くと、ここにも鋼鉄製の展望台が建っており、素晴らしい展望が広がっていた。

仏果山への登り

仏果山山頂

山頂の展望台

展望台から高取山方面

 山頂のベンチでブレイクタイム、温かいコーヒーとカップヌードルで身体を暖める。仏果山を後にすると「この先道幅狭し注意」と書かれた看板があり、しばらく痩せ尾根の鎖場が続く。

仏果山から革籠石山へ続く尾根

 それほど危険では無いが、もし転落したら大怪我しそうなので慎重に進む。やがて痩せ尾根を抜け、植林帯の道を降った先のピークが革籠石山(640m)だった。樹林に囲まれて展望は無く、標識が無ければ山頂と気付かなかっただろう。

鎖場の降り

両側が切れ落ちた痩せ尾根

樹林帯の階段を降る

革籠石山山頂

 革籠石山からも植林帯の下りが続き、半原越分岐を過ぎると眼下に宮ケ瀬湖が見えてきた。やがて湖畔を走る車の騒音が大きくなり、半原越分岐から30分ほどで県道が通る土山峠に降り立った。

半原越分岐

眼下に宮ケ瀬湖が見えた

土山峠の県道に降り立った

 土山峠から湖岸の車道を20分ほど歩いて車を停めている。大棚沢広場へ戻って来た。車に乗ると清川村の「別所の湯」へ車を走らせる。効能豊かな温泉は極楽気分で、山の疲れが一挙に吹っ飛びます。

土山峠の早咲き桜

湖岸の道から宮ケ瀬湖

大棚沢広場駐車場へ戻って来た

日帰り温泉「別所の湯」

 今日の仏果山登山は低山ながら痩せ尾根の鎖場有り山頂からの大展望有りで、変化に富んだ山歩きを楽しむ事ができました。夫婦二人いつまで登れるか神のみぞ知るですが、山を歩いた後は生きている充実感を感じます。

 

 

 

 

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奥武蔵、柏木山~龍崖山ハイキング

2024年03月04日 | 山歩き

3月2日(土)    天気=晴れ

08:15飯能市図書館駐車場→ 08:32赤根台大橋→ 08:43~51八耳堂→ 09:03~06茜台広場駐車場→ 09:22柏木山分岐→ 09:36~10:04柏木山→ 10:15柏木山分岐→ 10:24赤根ヶ峠→ 10:46~50龍崖山公園→ 11:11燧山→ 11:24~45龍崖山→ 11:55龍崖山登山口→ 12:20飯能市図書駐車場

 

  弥生3月春も間近なこの時期に、妻と二人で奥武蔵のハイキングに出掛けました。向かったのは飯能市郊外の入間川南岸に隆起する柏木山や龍崖山で、いずれも標高300m内外の低山だが、柏木山が埼玉百山の一座なので、一度は歩いてみようと思っていた。

 朝食後に車で我家を出発し、飯能市図書館の駐車場に車を停める。今日は近くの中央公園で「飯能カレー祭り」が開催されるので、既に業者の車が何台か停まっていた。

モダンな建物の飯能市図書館

 準備を終えて出発する。先日訪れたばかりの能仁寺門前を通り、入間川に架かる赤根台大橋を渡って、いる側南岸の道を西へ歩いて行く。途中に「八耳堂」という平安時代に創建された鄙びたお堂が在った。

能仁寺の門前を通る

入間川を渡る

八耳堂(ここでトイレ休憩)

 八耳堂を過ぎてしばらくすると、左へ分岐する道が在り、その道を100m程進むと、茜台自然広場の駐車場だった。土曜日のせいか10台程停められる駐車場は既に満車状態だった。

茜台自然広場の駐車場

 ここから歩道歩きで、やっとハイキング気分になれた。茜台自然広場から緩やかな沢沿いの道を登って行くと、やがて尾根に達し、その先に柏木山への分岐があった。

緩やかな沢沿いの道

柏木山分岐

 分岐から柏木山への道は大部分ゴルフ場の外柵沿いに進むので、山歩きの気分を削がれるが、分岐から15分ほどで着いた柏木山(303m)は素晴らしい展望で迎えてくれた。

柏木山山頂

 山頂からは東京都心部の高層ビル街や丹沢、奥多摩、奥武蔵の眺めが素晴らしかった。幾つかあるベンチの一つを陣取って、しばらくコーヒーブレイクを楽しむ。

山頂から関東平野の眺め(都心の高層ビル群やスカイツリーが見える)

山頂から奥多摩の山々

 柏木山を後にすると分岐まで戻り、アップダウンの少ない山道を赤根ヶ峠へ向かう。峠を通過すると、茜台の大河原工業団地外柵沿いに道は続く。平坦で歩き易い道だが、隣接する工場から作業音が聞こえて少し興醒めの気分になる。

赤根ヶ峠

工業団地外柵沿いの道

 貯水タンクが建つ配水広場から工業団地内の車道を横切って、龍崖山公園へ着く。工業団地の東端に在るこの公園は、綺麗に整備されて気持ちの良い所です。

大河原工業団地内を通過

龍崖山公園

 公園を降った所に龍崖山への登り口が在り、そこから再び小刻みなアップ段の多い山道を進んで行く。龍崖山公園から約20分で着いた燧山(234m)南の展望が少し開き、工業団地の奥に奥多摩の山々が見えた。燧山から急坂を降って再び登り返したピークが龍崖山(246m)だった。城跡だったという山頂からの展望は、柏木山に劣らず関東平野や奥秩父の眺めが素晴らしかった。

龍崖山登山道入口

燧山山頂

山頂から工業団地と奥多摩の山々

龍崖山山頂

 しばらく休憩して周囲の眺めを楽しんだ後、山頂を後にする。ジグザグの急坂を一気に降って行くと、やがて傾斜が緩み、沢沿いの道をしばらく進むと集落の家並みが見え、山頂から10分足らずで龍崖山登山口へ降り立った。

山頂から関東平野の眺め

山頂から奥秩父の武甲山方面

龍崖山登山口

 車道を歩いて飯能市図書館へ戻る途中の中央公園では、飯能カレー祭りが開催中で公園内は見物客で大盛況だった。図書館の駐車場へ戻ると登山装備を車に収納し、我々もカレー祭りに参加した。

 今日は朝から快晴ながら北風の強い寒い一日だったが、低山のハイキングには最適の気候で大して汗も掻かずに歩き通す事ができました。約4時間ほどの山歩きはホドホドに疲れたが、良いストレス解消となりました。

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奥武蔵、新柵山~大築山ハイキング

2024年01月25日 | 山歩き

1月23日(火)    天気=曇り時々晴れ

08:40ときかわ町民農園駐車場→ 08:46新柵山登山口から登山口→ 09:33~43新柵山→ 09:51新柵峠→ 10:10~15越沢稲荷の大杉→ 10:41~11:05展望デッキ→ 11:15大築山登山口→ 11:43~51大築山→ 12:03小築山→ 12:41西平分岐→ 13:01ときかわ町民農園駐車場

 

 冬場にしては割と暖かな一日、妻と二人で奥武蔵の山歩きに出掛けた。向かったのはときがわ町の新柵山~大築山、いずれも標高4百m台のマイナーな低山だが、一応埼玉百名山にその名を連ねています。

 近場の山なので朝食を済ました後我が家を出発、AM8時半過ぎ「ときがわ町民農園」駐車場に着いた。ここがスタート地点、準備を終えると歩き始める。

ときがわ町民農園駐車場

 車道を5分ほど歩いて、新柵山の登山口に着く。標識の類は全く無いので、GPSで現在地を確認する。樹林帯に、適度な傾斜で登山道が続く。登山口を出発してすぐの地点で、焼失した家屋跡地があった。

新柵山登山口(車道から支道に入ってすぐの右手にある。標識無し)

 しっかりした登山道だが、あまり歩いた形跡は無い。登山道と言うより山仕事の道という雰囲気だ。やがて尾根に達し、そこから急な道をしばらく登ると、樹林の中に新柵山(490m)の山頂が在った。

山頂直下の急登

新柵山山頂

 登山口から山頂まで約50分の登り、けっこう汗を掻かされた。樹林に阻まれて、周囲の展望は全く無い。新柵山からは、快適な尾根歩きが続く。山頂から10分足らずで新柵峠に着き、峠から更に20分で、椚平集落に在る「越沢稲荷の大杉」へ降り立った。

新柵峠

越沢稲荷の大杉

 山里の奥にヒッソリと聳え立つ大杉はしめ縄が巻かれ、ご神木の風格がある巨木です。椚平集落の細い道を歩いていると洒落た展望デッキが在ったので、此処でコーヒーブレイクとする。

椚平集落と沢向いの奥に大築山(中央奥)

コーヒーブレイクした椚平集落の展望デッキ

 休憩を終えて歩き始めたら地元の高齢男性が「ハイキング?」と話しかけてきた。親切な人で、大築山登山口への最短路を尋ねたら道の入口まで案内してくれた。登山口への道は畦道のような踏み跡で、標識も無いから教えてくれなければ道を見失ったかも知れない。彼に出会えてラッキーだった。

大築山登山口への降り口

 踏み跡を数分降ると沢に架かる小橋に降り立ち、そこが大築山の登山口だった。橋を渡って蠟梅の花咲く緩やかな道を登ると登山道が交差する峠に着き、峠を左に曲がって尾根道を15分程登ると、大築山(466m)だった。

大築山登山口

大築山への登山道から椚平集落と右奥に新柵山

大築山山頂

 昔山城があったという平坦な山頂は、樹林に囲まれて展望は無い。山頂から緩やかな尾根を伝って、10分余で小築山(420m)に着いた。こちらの山頂も樹林に囲まれて展望は無い。

小築山山頂

小築山山頂付近から関東平野が垣間見えた

 小築山から樹林帯の尾根道を、小さくアップダウンしながら歩いて行く。途中何箇所か道が分岐していたので、GPSで進行方向を確認しながら進んで行く。

登山道分岐に祀られた石像

 小築山から40分程で、西川原集落奥の車道に出た。ここから緩やかに降って行く車道をノンビリと歩いて、PM1時頃車を停めている「ときがわ町民農園」の駐車場に戻って来た。

西平分岐(ここから車道歩き)

ときがわ町民農園近くの車道

 車に乗ると時間が早かったので、ときがわ町の人気蕎麦店「とき庵」へ立ち寄って、一番人気の「天盛り蕎麦」を食べる。ここはいつも美味しいお蕎麦だが、今日はお腹が空いてたせいか一際美味しく頂きました。

ときがわ町の蕎麦店「とき庵」

 夏のクソ暑い時期に関東近郊の低山は猛暑地獄で歩く気にもならないが、冷たい北風が吹く冬場は火照った身体が冷やされて、ハイキングのベストシーズンと言えるかもしれません。今日も埼玉百名(?)山2座をゲットして、最後はお蕎麦で締めくくり、楽しい山歩きでした。

 

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