10月28日(金) 天気=曇り
07:46登山口駐車場→ 08:36~42最後の水場→ 09:12~21三本松→ 09:38ブナ平→ 09:47~10:10志津倉山→ 10:46細ヒド→ 10:50~58糸滝→ 11:40登山口駐車場
志津倉山も大博多山と共に何時かは登りたいと思っていた会津の隠れた名峰だ。昨日は会津宮下駅近くに在る「のんびり館」という宿に泊った。近隣の宮下温泉や昭和温泉の宿が満員だった為、止む無くここを予約したのだが、古民家を改築した小さな宿は郷土料理が美味しく女将さんも人柄が良くて当りでした。会津へ行かれたならば是非お勧めのお宿です。・・・お礼方々一寸宣伝CM。
会津宮下駅近くの宿「ノンビリ館」
今朝は朝食の後、宿を出発する。大辺峠を越えて昭和村へ向かう林道を16キロ程遡り志津倉山登山口の駐車場へ着いた。この林道は宮下駅から昭和村まで全て舗装されとても快適な道だった。
志津倉山登山口
我々が到着した直後に足立ナンバーの車が停まり我々と同年輩のご夫婦が乗っていた。彼らも志津倉山を登るようだ。この登山口にも入山記録のポストがあり、登山計画書を投函しついでに備付けの鐘を鳴らして出発する。
細ヒドコース分岐
歩き始めてすぐ数分で細ヒドコースが右に分岐する。下山はこのコースを降る。我々は沢沿いに進んで行く。山は紅葉に彩られているが、今日は曇り空なので何となく湿っぽい雰囲気で気分が乗らない。30分程進むと右手に志津倉山の名所「雨乞岩」の大岩壁が見えてきた。その後も沢沿いを登り、登山口から50分程で最後の水場に着いた。
沢沿いの道
同上
雨乞岩
沢沿いの道
最後の水場
ここから稜線に向け一気登りの急登が始まる。昨日の大博多山よりも急登で途中には急傾斜の鎖場や木の根が絡んだ細尾根等もあり厳しい道だ。右手に屏風岩の岩壁が見え、その高さを越えた位の地点に「三本松」の標識があった。
鎖場
木の根の絡む急登
屏風岩
岩壁の紅葉
三本松から先は傾斜も緩み少しは楽な道になった。登るにつれ稜線がだんだん近づいてきた。その稜線の一角に達した地点に「ブナ平」の標識が建っていた。ここを左折すると志津倉山本峰だが、そこへ至る踏み跡は無い。我々は右折して今までの急登が嘘のような平坦な樹林帯を緩やかに進み、静寂の志津倉山(1234m)に到着した。
倒木を越える
ブナ平
山頂は木々が繁り大博多山程の眺めは無いが、程々に遠くの山波が展望できる。南側から冷たい強風が吹き渡るので、北側斜面で休憩を取る。お湯でも沸かそうと思ったが、落葉が一杯で山火事でも起したら大変だしそれに寒いのでコンロに火を点けるのは諦めた。ポットのコーヒーとパンだけの簡単な食事を済まし山頂を後にする。
志津倉山山頂
同上
山頂から北の展望
山頂から南の展望
山頂から尾根道を西へ進むが途中一部道が不明瞭な個所があったけれど、そこを直進すると再び明瞭な踏み跡が現れた。更に尾根を進むと「下山コース→」と書かれた標識があり、そこを右折して急坂の降りになる。滑らぬよう慎重に降って行くと中年男性二人組と遭遇、「この下、鎖場やロープの急坂がるから大変だよ。」と教えてくれた。
山頂からの尾根道
細ヒドへ向かう分岐
彼らと別れ更に降って行くと沢音が聞こえ、細ヒドの水場に着いた。この下に「糸滝」があり、一筋の水流が流れ落ちていた。糸滝からの降りが一番の急坂で連続してロープが張られている。
細ヒドの水場
糸滝
ロープが張られた急坂
しばらく降ると急坂もだんだんと傾斜を緩め、ブナ林の気持ちの良い道に変っていた。この辺りから沢底までは本当に心地よい癒しの道で、紅葉を楽しみながら降って行く。
ブナの紅葉
紅葉の道
やがて沢音がだんだんと大きくなり朝方登った沢コースに合流、沢を数分降って登山口の駐車場へ戻ってきた。駐車場には5台の車停まっており、我々の後、かなり入山したようだ。
癒しの下山道
沢コースに合流
登山口の駐車場
車に乗ると林道を南下、大辺峠を越えて昭和村の昭和温泉へ向かった。昭和温泉「白樺荘」は何年か前に一度泊ったが、その時は古びた建物だったのに、今は改築されて随分豪華な温泉宿に変貌していた。
ここで山の汗と疲れを流した後、帰宅の途についた。帰りの東北道では雨に降られたけれど、それ程の渋滞も無くPM7時頃に我が家へ戻った。大博多山、志津倉山共に低山ながらもブナに覆われた自然豊かな奥深い山で、紅葉と展望を存分堪能でき満ち足りた山歩きができました。