3月28日(木)
蕎麦が食べたくなったので、ご夫婦二人でやっている坂戸市の小さな蕎麦処「喬菜庵」へ久々に出掛けた。ここの細麺と天婦羅がシンプルに美味いのです。蕎麦ができるのを待っている間、暇なので傍に置いてあった坂戸市内観光マップを何気に眺めた。
坂戸市の蕎麦処「喬菜庵」
いつもオーダーする野菜天ぷら蕎麦セット(+小さな蕎麦饅頭が付きます)
坂戸市内の事は殆ど知っていると自負していたが、地図の中にはまだ行った事の無い観光スポットが幾つかある。どうせ暇な午後なので、ドライブがてら見物してみる事にした。
喬菜庵を出て最初に訪れたのは「坂戸市歴史民俗資料館」、古びた建物は昔小学校だった校舎跡を再利用したもので、建物自体が歴史展示物のようだった。
小学校跡地を利用した坂戸市歴史民俗資料館
人気の無い館内へ入り、受付のベルを押すと若い男性職員が現れ、入場記録に記入するよう求められた。
入場記録を見ると、こんな古びた資料館にも一日数名程度の見学者がいるようだ。世の中暇人が多いんだな・・・イヤ違った、探求心の強い人が多いんだなとチョット意外だった。
受付から階段を上がって、2階の2室が展示コーナーになっている。遺跡から発掘されたような歴史的な遺物が無造作に展示されている。奥の部屋には、艶やかな雛飾りも展示されていた。
階段を上がって、2階の展示室へ
2階の展示コーナー
同 上
奥の部屋に飾られた雛人形
坂戸市一帯は平坦な土地と水に恵まれて縄文時代の昔から多くの人が暮し、住み易い所だったらしい。それ故遺跡も多く、この資料館は遺跡発掘作業の本部も兼ねているようだった。
資料館を後にすると、坂戸市西端の多和目地区に建つ「多和目天神社」を訪れた。ここは何処の田舎にもあるような小さな無人の神社だが、境内の巨木「カゴノキ」は本来沖縄や九州などに分布する樹木で、関東地方に生育するのは植生学上珍しいらしい。そう言われれば、だんだら模様の武骨な樹木は如何にも南国の雰囲気がある木だった。
多和目天神社の本堂
カゴノキの巨木(樹齢800年~1000年)
又この神社で毎年催される秋祭りでは、安全と豊作を祈願する獅子舞が江戸時代から演じられており、それが市の無形文化財となっているそうです。街の片隅の忘れられたような神社にも、古い歴史と文化が受け継がれているんですねぇ。
見物を終えると神社近くに在る弓削田醤油「醤遊ランド」に立ち寄って、幾つかのお土産を買い我が家へ戻った。今日は坂戸市への思いをチョット深めた一日でした。