Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

深夜、奥深い山中でドエライ失態・・

2013年09月29日 | 旅行

 9月29日

 9月20日のブログで深夜にドエライ失態を演じたと書きました。己の恥を晒すようで抵抗もあるのだけど単純にブログネタとして内容を記してみたいと思います。19日の夕刻、砂利道の荒れた真木林道を10㎞ほど遡って終点の和賀岳登山口に着いた。

 快適な避難小屋と車10台は停められる広場がありました。当夜は私の他は誰も居らず、聞こえるのは風と水のセセラギと悲しげな鹿の鳴き声ばかり、早々に食事を終え寝袋に包まりました。

 その夜の丑三つ時、尿意を覚えた私は何気無く車外に出て、天気はどうかと星空を見上げたのです。その時車のスライドドアが静かに閉まりました。車内を見ると解除したはずの警戒システムがONになり赤ランプが点滅してます。

 私は着の身着のままで車外に閉め出されたのです。「嘘だろ。」最初は苦笑したけれど、ドアを引っ張ろうがウインドガラスを押し下げようが、我が愛車は頑固親父のようにビクともしない。冗談じゃない。全ての物は車内にあり中に入らぬ事には登山どころか身動きすらできない。

 残された手段はただ一つ、窓ガラスをブチ壊す事、私は手頃な石を手に悲痛な思いで窓ガラスにブチ当てた。しかし今の車のガラスは丈夫何ですね。中々割れりゃしない。暗闇に「ガーン、ガーン」と打撃音が響き渡る。  

 ある意味付近に人が居なく助かった。奥深い深夜の山中で不気味な騒音が響き渡れば、そこに人が居れば不穏な音に得体の知れぬ恐怖を感ずるだろう。ひたすら打撃を続けていたらある瞬間に窓ガラスが粉々に砕けちった。その時の心境は安堵と落胆が入り混じる複雑なものだった。

 そんな訳だから翌日の和賀岳登山も天気が良いのに意気上がらぬものになった。下山後直ちに一番近いホンダディーラーへ直行する。薄汚れたTシャツ、短パン姿で車が無ければ完璧ホームレスオジサン化した私は、松下奈緒に似た秋田美人の受付嬢に説明する。彼女は憐憫の表情、メカの人は「ガラスの在庫が無く明日から3連休なので修理できるのは4日後」と言う。

 それでは今後の旅は続けられない。我が家に戻ろうかと半分諦め、車を購入したホンダ店に相談すると「自動車ガラス工場なら直してくれるかも、と大仙市内の自動車ガラス店を紹介してくれた。結局その自動車ガラス店が翌日修理してくれたので、その後も登山を継続する事ができた。しかし修理費¥28,300円の手痛い出費、今回ばかりは自分の間抜けな性格に、イイ加減嫌気が差した。

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新潟、粟ガ岳登山

2013年09月25日 | 山歩き

9月25日(水)  天気=晴れ後曇り

 

05:52五百川登山口→ 06:07元堂→ 06:50~58五合目(粟薬師奥ノ院)→ 07:40七合目→ 08:08九合目→ 08:18~08:32粟ヶ岳→ 08:37九合目→ 08:54七合目→ 09:15~20五合目(粟薬師奥ノ院)→ 09:39元堂→ 09:54五百川登山口

 

 昨夜は登山口にほど近い道の駅「漢学の里しただ」に泊る。早朝不味い菓子パンを口に押し込んで朝食を済まし五百川沿いの登山口へ向かう。登山口まで一度迷ったが割と運転し易い車道だった。

 登山口の駐車場は舗装され20台以上駐車できる広さでトイレもあり良く整備されている。出発してすぐに「熊注意」の看板がご丁寧に2枚も設置されている。しばらくは五百川沿いの林道を進む。一部は水害で損壊し復旧工事中だった。

 五百川登山口駐車場

 両側に熊注意の看板

 やがて鉄製の橋を渡ると細い登山道に変わる。青大将が道を塞ぎ、無精なのか横着なのかストックで突いてもピクリともしない。登山口から15分程で倒れた標柱に「元堂」と書かれた所に着いた。

 昨日登った二王子岳と同様、このコースも一合目から順に山頂まで標柱が設置されており元堂が二合目になる。ここから尾根に向け山腹の急登が始まる。ブナ林の気持ちの良い道だ。だが今日で四日連続登山となる私の身体は、山歩きのモチベーションが低下しておりファイトが湧かない。

 五合目下辺りから南の守門山方面

 元堂から約400m標高を稼いで五合目の粟薬師奥ノ院に着いた。此処には小さな祠と避難小屋があり、ちょうど良い休憩ポイントだ。五合目の少し上で尾根に到達し道が左右に分岐する。山頂へは右に曲がって尾根を登って行く。

 五合目の粟薬師奥ノ院の祠

 尾根上の分岐(左が五百川登山口への下山道

 六合目には天狗ノ水場があり、寄ってみると岩盤を滑るように水が流れている。口に含むと甘かった。更に登って展望の効く細尾根を越えると七合目に着く。左上方に粟ヶ岳と粟ヶ岳北峰の稜線が近くなってきた。

 七合目の標柱

 

 七合目上から粟ケ岳(右)と北峰(左)の稜線

 八合目の標柱を過ぎると「午の背」という名の岩尾根になる。丸く緩やかなので別にどうと言う事も無い。ここから急登を頑張ると稜線上の九合目、目の前にある急坂を登れば山頂だ。

 午ノ背の岩尾根

 九合目から山頂への急坂

 笹の根を掴みしばし急坂を登ると待望の粟ヶ岳(1293m)に到着した。山頂からは360度の展望、険しい川内山塊や守門山等の眺めが雄大だ。山頂標識に鐘がついていたので、登頂を祝して思い切り鐘を鳴らす。さあ後は下山して温泉入ってビールで祝杯を上げるだけ、15分程滞在して山頂を後にする。

 粟ケ岳山頂

 山頂から北峰方面

 山頂から新潟平野

山頂から東に見える険しい川内山地

 九合目への降りで単独の中年女性とすれ違った。随分山慣れた雰囲気の人だった。もう少し登山者が来るかなと思ったが、彼女以外は誰にも会わず山頂から1時間20分程で登山口の駐車場に戻った。

 五百川登山口の近くには「いい湯らてい」という豪華な日帰り温泉施設があり、辺鄙な場所なのにけっこう繁盛している。此処には温泉の他メニュー豊富なレストランまであるから下山後此処に立ち寄るのを楽しみにしていたのだ。60歳以上はバスタオル・タオル付¥700円でビールやおつまみの割引チケットも貰えるから中高年登山者には天国のような所である。さっそく広々した温泉で汗を流し待望のビールを立て続けに痛飲する。「アァ~極楽、極楽」、酔いが醒めるまでノンビリ休憩し、妻に無事下山したのでこれから戻ると電話して、夕刻車を我が家に向け帰宅の途につく。

 下山後、「いい湯らてい」の庭から見る粟ケ岳

 今回の山旅ではアクシデントもあったけど予定通り六つの山に登頂できて満足の旅となりました。残る三百名山登頂の為、10月下旬に妻と再び東北へ出掛ける予定でいます。

 

 

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新潟、二王子岳登山

2013年09月24日 | 山歩き

9月24日(火)  天気=晴れ後曇り

 

06:11二王子神社→ 06:58~07:04一王子神社→ 07:34五合目→ 08:32~09:00二王子岳→ 09:42五合目→ 09:59一王子神社→ 10:25二王子神社

 

 新発田市東端の二王子岳は、新潟平野からは屏風のように聳えよく目立つ山です。昨夜は国道7号沿いの道の駅「加治川」で車中泊し今朝早く登山口の二王子神社にやってきた。此処には立派な社殿が建っており広い駐車場もあった。登山口の登山者カードに記帳して出発する。

 二王子岳に向かう途中、朝焼けの二王子岳

 登山口の二王子神社本殿

 最初は清冽な渓流沿いに登って行く。信仰の山として登る人が多い為か登山道は良く整備されている。50分程歩き沢から尾根に移った辺りが三合目で、登山道脇に一王子神社の石碑と避難小屋がある。

 一王子神社石碑

 この先は山頂へ向けて尾根道が続く。緩急織り交ぜた登山道は快適に歩いて行ける。一合目ごとの標柱も設置され良い目印になっている。ただ今日は蒸すので暑さが堪える。独標(994m)と呼ばれる五合目まで三合目から30分程掛かった。

 下の方から「ヤッホー」という男の声が聞こえた。誰か私の後を登って来ているようだ。その後も同じような傾斜の道が続く。標高1200mを過ぎた辺りに「油こぼし」と呼ばれるロープの張られた急坂があるが難所と呼ばれる程危険性は無い。そこを過ぎると七合目で左上方に二王子岳の山頂部が見えた。

 油こぼしの鎖場

 左上に山頂台地が見えてきた。

 先程聞こえた「ヤッホー」の声が再び聞こえ今度は大きい。随分健脚の人みたいだ。抜かれるのは口惜しいから私も意地になって脚を早める。甘露な水場もある美しい草原を通過し急登を頑張ると三王子神社の石碑が建つピーク(1369m)で此処が九合目、もう山頂までの標高差は殆ど無く緩やかな道を進むだけだ。後続の人が気になり振り返るが、まだ姿が見えない。

 山頂直下の池塘

 小さな池塘の脇を通り無人の無線中継所に着く。此処は既に広々とした山頂台地の一角で、更に進むと赤いカマボコ型の避難小屋があり、その奥が二王子岳(1420m)だった。

 赤い色の避難小屋

 私が山頂に着いて程なく短パン、運動靴に超軽装いわゆるトレラン姿の男性が現れた。「ヤッホー」の人だ。会話を交わすと地元の人で付近の地名等を説明してくれた。私が「三百名山巡りの旅をしている。」と話すと「羨ましいなあ。私も退職したら是非やりたい。」と言った。こんな私を羨ましいと言う人もいるのか。と新たな思いだった。

 二王子岳山頂

 山頂から飯豊山塊方面

 山頂から北の眺め

 山頂付近から南の眺め

 山頂からは飯豊山塊の全貌が望め、正に飯豊の展望台、その他にも越後の山々や新潟平野、佐渡島島見え素晴らしい眺めが拡がる。トレランの男性が去った後も私は山頂が名残惜しくしばらく眺望を楽しむ。

 30分程滞在して山頂を後にする。気温が更に上り下山の道も楽ではない。降りは登りに比べ重力を味方にするから一見楽そうだが、スピードと身体への衝撃は増すから体力の消耗度は大して変わらない。ただ良く整備された道なので気遣い無く降って行ける。

下山の途中次々に登山者とすれ違う。平日なのにこの賑わい、流石に人気の山だ。往路を忠実に降り、山頂から約1時間半で登山口の二王子神社に戻ってきた。

 さっそく登山口に看板があった二王子温泉に向かうが、病院に併設されているこの温泉、一般の人には土日しか解放していないという。「それなら看板に、その旨一言書いとけよ。」と文句を言いたかった。ナビで検索して近隣の日帰り温泉「あやめの湯」向かう。こちらは素朴な温泉だが400円とリーズナブルで入浴客も少なく満足のお風呂だった。明日は三条市郊外の粟ヶ岳を登る予定、天気予報は「曇り後雨」なので登山中に降られないか心配だ。

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朝日連峰、祝瓶山登山

2013年09月23日 | 山歩き

9月23日(月)     天気=晴れ時々曇り

 

06:53針生平登山口→ 07:09登山道分岐→ 07:29618mピーク→ 07:53817mピーク→ 08:42~461239mピーク→ 09:09~09:23祝瓶山→ 09:40~461239mピーク→ 10:14~17817mピーク→ 10:31618mピーク→ 10:40登山道分岐→ 10:53針生平登山口

 

 

 ズッーと昔、朝日連峰、大朝日岳に登った時南の方角に標高は低けれど独立峰のように鋭く尖った山が印象に残った。それが祝瓶山で「山椒は小粒でピリリと辛い。」という諺がピタリと当てはまる山だった。

 祝瓶山へは東西二つのコースがあるが、今回西の針生平登山口から登る事にした。昨夜は小国町の道の駅「白い森のおくに」で車中泊した。登山口に至る車道は昨日の摩耶山への道とは段違いに良くて狭い事を除けば快適なロードだった。

 登山口傍の駐車場はほぼ満車状態で私は唯一空いていたスペースへ強引に車を停めた。今朝は爽やかな秋晴れで気持ちが良い。出発してすぐに一枚板を渡した吊り橋を渡るが中々緊張感のある橋だった。その先に赤い三角屋根の避難小屋があるが登山口近くだからあまり利用されてる様子が無い。

 針生平登山口駐車場

 スリルのある吊り橋

 登山口から15分程で登山道分岐に着いた。直進すれば平岩山を経て大朝日岳に至る道、私は右折して祝瓶山に至る道に入る。ここから山頂まで1千m近い標高差の鈴振尾根の道が始まる。急峻な道だが、樹林が陽を遮ってくれるし吹く風が涼しいから無理なく登って行ける。

618mを越えた辺りから朝日連峰主脈の展望が効くようになった。最高峰、大朝日岳が雲を肩に悠然と遥かな高みに見える。817mピークを過ぎ一旦降って次の1239mピークまでが一番の急登で、このコースの核心と言えるだろう。急登の分だけ標高も効率的に上がっていく。

 817mピーク付近から朝日連峰主脈

 817mピークから約50分で1239mピークに着いた。設置された標柱によれば、此処は「一ノ塔」と呼ばれてるようだ。一気に四周の展望が拡がる。と喜びたいところだが、残念な事にこの辺が流れる雲の底でこれから上はガスに包まれている。

 一ノ塔直下付近

 森林限界を超えているので冷たい強風が吹き抜け身が凍えるようだ。やがて大玉山を経て大朝日岳に至る分岐を左に見て、白いガスに覆われた急尾根を頑張って登るとひょっこり祝瓶山(1417m)に到着した。

 祝瓶山山頂

 山頂には二人の若者が先着しており笑顔で挨拶を交わす。雲が無ければ朝日連峰の大展望を拝めるのだろうが、狭い山頂の標識以外見る事ができないのは残念だ。軽い食事を終えた後、下山を開始する。

 山頂を振り返る。

 一ノ塔まで戻るとそこから下は晴れの世界、標高差たった200m程しか違わないのに随分変わるものだ。その後も重力に引かれるように降って行く。登りに追越した3組のパーティとも次々にすれ違う。

 一ノ塔ピーク

 一ノ塔から袖朝日岳方面

 沢沿いの登山道分岐まで山頂から1時間10分余で降り立った。後は森林の中の遊歩道のような道を辿って登山口の駐車場へ戻った。

 降り着いた登山道分岐

 今回私は下山後には毎回お風呂に入っている。それは自分の身体の汗と疲れを流したいのが第一の理由だが、汚れた下着の洗濯もその時やっている。でないと着替えが無くなってしまうから、今日は登山口近くにある「白い森交流センター」へ行った。此処は公営のとても綺麗な施設だ。お風呂も温泉じゃないけど清潔で私以外誰も入浴者が居ないのを幸いに堂々と洗濯をしてゆっくりお風呂に浸かった。

明日は新潟県に入り二王子岳を登る予定、台風が近づいているので天気が持つか心配だ。

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山形県、摩耶山登山

2013年09月22日 | 山歩き

9月22日(日)  天気=曇り

 

  

07:01関川登山口→ 07:24登山道合流点→ 07:40越沢登山口分岐→ 08:09避難小屋→ 08:30~42摩耶山→ 08:58避難小屋→ 09:04越沢登山口分岐→ 09:19登山道合流点→ 09:30関川登山口

 

 昨夜は温海温泉近くの道の駅「あつみ」で車中泊した。此処は4年前の日本縦断ウォークの時にも泊ったが、美味しい魚料理の食堂と隣接して24H営業のコンビニがあり、何より日本海に沈む夕日の眺めが美しい絶好の車中泊ポイントです。

 道の駅「あつみ」からの夕日

 今朝はコンビニで購入した朝食を食べ、摩耶山の登山口へ向かう。山麓の関川集落を通過し細い林道に入る。進むにつれ道路の状態が酷くなりこの道で間違いないのか不安になる。標高500mを越えた地点で林道が尽きた。林道終点に無人の無線休憩施設と車4~5台駐車できる空き地があった。

 何の標識も無いが空き地から薄い踏み跡が伸びており、此処が関川登山口となるのだろう。準備を終えると踏み跡を登って行く。小さなピークを越えた地点で右手からの道と合流した。携行する地図と一致するので、この道で間違いないと確信する。

 山頂へ突き上げる尾根道を黙々と登って行く。昨夜から不安定な天候で山はスッポリ雲に覆われ展望は全く無い。登山口から40分程で越沢登山口へ降る分岐を通過する。

 関川コースの登山道

 更に30分程登ると豊富な流水の水場があった。流水沿いに進むと踏み跡が消えてしまった。道を誤ったと思い引き返す。正しいルートは水場の手前で急角度に左へ曲がっていた。

 摩耶山避難小屋

 水場のすぐ上に簡素な避難小屋があった。此処からも越沢登山口へ降る分岐がある。山頂が近づくにつれ急登の度合いが強まってくる。やがて6体の小さな石地蔵が安置されている場所を通過、その上には石の祠もあった。この山も麓の人々が信仰する山なのだと実感する。

 山頂下にある石地蔵

 両側が切り立った細い尾根を越えた奥が摩耶山の山頂(1020m)だった。狭い山頂は厚いガスに覆われ視界は全く無い。晴れておれば日本海や朝日連峰の眺めが素晴らしいのであろうが残念だ。記念の写真だけ撮り早々に山頂を後にする。

 摩耶山山頂

 下山は往路を忠実に降る。天気は回復傾向のようで降るにつれ時折陽も差すようなった。樹間の合間から一瞬だけ摩耶山の稜線が見えた。登山口には山頂から1時間も掛からずに戻ってきた。

 一瞬見えた摩耶山の稜線

 私が車に装備を詰め込んでいると車が1台登ってきた。車には中年の男性一人、女性二人が乗っており、私がもう登山を終えた事を知りビックリしていた。悪路の道をおっかなびっくり運転し降って行くと、男性二人が乗る車とすれ違った。聞くと彼等もこれから登るそうだ。

 関川コース登山口

 明日は朝日連峰の祝瓶山を登る予定なのでこれから山形県、小国町へ向かいます。

 

 

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秋田、和賀岳登山

2013年09月20日 | 山歩き

9月20日(金)   天気=晴れ 

06:30真木林道登山口→ 06:40甘露水(登山口)→ 07:28滝倉→ 07:58倉方→08:28~36薬師岳→ 09:07小杉山→ 09:58~10:26和賀岳→ 10:58小杉山→ 11:16~26薬師岳→ 11:47倉方→ 12:01滝倉→ 12:24甘露水→ 12:30真木林道登山口

 

  昨夕は真木林道終点の登山口まで来て車中泊をした。その深夜にドエライ失態を演じてしまった。(この件については後日のブログネタとします。)それで今朝は絶好の登山日和なのに意気消沈の状態、そんな気分を引きづったまま和賀岳目指して出発する。登山口の先も林道が続くがゲートで遮断されており一般車の通行は出来ない。ゲートが無くとも路面が水害で荒れ果て運転できる状態ではない。

林道を10分程進むと甘露水という水場がありその脇から登山道が始まる。ここから山腹の長いジグザグ登りが続く。甘露水から約50分で滝倉に着いた。此処には豊富な流水があり貴重な水場となっている。

 登山口の甘露水

 滝倉の水場

 更にジグザグ登りを繰返し登って行く。やがて左に斜上すると支尾根の一角にある倉方に着いた。目立った場所ではないが標柱が目印だ。此処を右に曲がり樹間の尾根を登って行く。やがて尾根道は薬師岳の稜線に向けて急角度で続く。汗を滴らせながら稜線まで登り、左折して登った所が薬師岳(1218m)だった。

 薬師岳へ突き上げる尾根

 山頂から初めて和賀岳のたおやかなピークと対面した。そこに至る道筋も一望の元だがかなりの距離がありそうだ。此処で栄養補給して気分も新たに出発する。薬師岳から和賀岳までは緩やかな笹原の稜線で、風吹き渡る中無人の道を辿っていると天上の園に居るかのような気分になる。

 薬師岳から小杉山へ続く稜線

 中間地点の小杉山(1229m)で右に曲がり和賀岳手前の小鷲倉へ登って行く。何なく着いた小鷲倉(1354m)のピークから先の登山道は刈払されておらず藪漕ぎの道となった。進行速度がガクンと落ちたが藪の下に踏み跡が続いているので道を誤る心配はない。ただ登山道の右側が急斜面なので強風の時等は注意を要するだろう。

 小杉山から薬師岳を振り返る。

 小鷲倉の先から和賀岳

 緩やかに登って行くとだんだん山頂が近づいてくる。そしてAM10時前に真昼山塊最高峰の和賀岳(1440m)に到着した。360度素晴らしい展望と言う他はない。定かでないが北に見える秀峰は岩手山や森吉山だろうか。南の方角には鳥海山の優美な三角錐が遠望できた。

 和賀岳山頂

 山頂から岩手山方面?

 山頂から南の鳥海山方面

 何時までも居たい山頂だが帰りの道も長い。名残惜しいが30分の滞在で山頂を辞する。下山途中に小杉山付近で単独の男性とすれ違った。静かな山も良いが淋しい思いもあるので人と出会えるのは少し嬉しい事でもある。戻り着いた薬師岳から和賀岳の雄姿を眼に焼き付け往路を降って行く。

 小鷲倉付近から和賀川源流部

 戻った薬師岳から和賀岳の眺め

 殆ど休憩も取らず歩き通してPM12時半頃に登山口へ戻って来た。装備を車に積んでいて行動記録を記した手帳を紛失している事に気づいた。どうも下山時甘露水の水を飲んだ時にポシェットのチャックが空いていて落としたらしい。もう取りに戻る気力は無いので、ブログに記された「大平山」と「和賀岳」の行動時間は私の曖昧な記憶だから正確ではありません。(そんなに違ってはいないと思うが、)

 真木林道終点の登山口(下山時)

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秋田、大平山登山

2013年09月19日 | 山歩き

9月19日(木)         天気=曇り時々晴れ

 

07:01旭又登山口駐車場→ 07:10宝蔵岳コース分岐→ 08:40宝蔵岳→ 09:08~09:32大平山(奥岳)→ 10:00御手洗→ 10:23宝蔵岳コース分岐→ 10:30旭又登山口駐車場

 

 大平山は秋田市の西に位置し古くから山岳信仰の山として賑わっているそうだ。林道終点にある旭又登山口は車20台以上駐車できる広場とトイレがある。

 小川に架かる橋を渡って歩き始める。沢沿いの歩道を10分程進むと右に宝蔵岳コースが分岐する。右折して宝蔵岳コースを進む。この道は宝蔵岳まで標高差約700m尾根の急登が続く。しかし豊かな樹林が陽を遮ってくれるので心地よく登って行ける。

 宝蔵岳コース登山道

 途中、軽井沢コースと合流し更に進むと前面に緑に覆われた宝蔵岳が現れた。狭い尾根道を伝って宝蔵岳(1036m)に着いた。山頂には何の標識も無い。目指す大平山(奥岳)は指呼の距離で、山頂の建物がはっきり確認できる。

 前面に宝蔵岳

 宝蔵岳先から大平山(奥山)

宝蔵岳から一旦降って弟子還の鎖場を通過する。ガイド本では初心者注意の難所とあるが、鎖が20~30m続く急場というだけで大して危険はない。急登を頑張ると程なく山頂の大きな鳥居が出迎えてくれた。AM9時過ぎ大平山(奥山)(1170m)に到着した。

 弟子還鎖場付近の岩場

 山頂には立派な神社と宿泊も出来る有人の社務所がある。「白鳳二年(西暦673年)役の行者小角という人が創建した。」と案内板には書かれている。山頂からは360度の展望、北~東~南にかけて様々な山を望めるが、東北の山に疎い私には山名を同定する事はできない。西には秋田市街や男鹿半島を望む事ができた。

 山頂の神社

 大平山(奥山)山頂

 山頂から東の和賀岳?方面

 山頂から旭又コースの下山道

 30分程の休憩を終え、山頂を後にする。山頂直下に銀色に塗られた金属製の大鳥居があり一部は雪害の為か破損していた。大鳥居の先で登山道は分岐し左折して降って行く。下山の旭又コースはメインルートなので次々と登山者が登って来る。大部分が中高年の人々だ。

 下山道から山頂を振り返る。

 山頂から30分程で「御手洗」に着いた。此処は水場と赤頭巾のお地蔵さんが安置された広場があり絶好の休憩地点となっている。この先もジグザグにグングン降って行く。やがて沢音が高まり沢沿いに降り立った。此処にも小さな祠があり標柱に「御滝神社」と記されている。

 御手洗いのお地蔵さん

この先は沢沿いの緩やかな道を進む。途中沢に架かる橋が流失しており、数名の作業員の人達が復旧工事の最中だった。仮説橋を渡り更に降って行くと朝方登った宝蔵岳コース分岐に戻って来た。

 宝蔵岳コース分岐

 登山口に戻ると駐車場には10台以上の車が停まっていた。明日は真昼山塊の和賀岳を登る予定なので、大仙市へと向かう。大仙市内の中里温泉は宿泊も出来る公営温泉で風情の無い外観だが、入浴料400円と安く浴場も清潔でとても良い温泉だった。温泉を出ると食料を調達し真木林道の最奥にある和賀岳登山口に向かった。登山口にはトイレ付の綺麗な避難小屋もあった。今夜は此処で車中泊します。

 旭又登山口の駐車場(下山時)

 

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「そんなの関係ネー」と呟きながら東北の山へ

2013年09月18日 | 日記

 平成25年9月18日

 各地に大きな被害をもたらした台風18号は、爽やかな秋風を残して去っていった。それに誘われた訳じゃないが、一人で東北地方三百名山巡りの旅へ出掛ける事にした。それを知った妻は内に怒りのマグマを上昇させた様子、気配を察知した私は「今回はハードな山だけ登る。10月に望んでいた白神山や他のイージィーな山へ行こう。」と懐柔の策を講じる。

 それにしても山ばかり行ってると自分でもあきれる。「ほんなこつイイ歳した男が遊んでばっかりで恥ずかしいとは思わんとか。ちっとは世の為人の為に汗ば流さんか。この馬鹿チンが」と武田鉄矢だったら叱責のコメントをするところだろう。まあ自分でも非国民的生き方と自覚&恥じてはおるんですが・・・でも「そんなの関係ネー、そんなの関係ネー」と小島よしおの古いギャグを呟きながら山へ向かいます。旅先で余裕があったら、石器時代の携帯で至急電報風のブログを発信したいと思います。

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台風18号日本列島を駆け抜ける。

2013年09月16日 | 日記

 平成25年9月16日

 久々の大型台風18号が日本列島に上陸、今日の午前中に我が街の真上を通過して、もの凄い雨風が我が家の窓やガラス戸を揺るがすように降り注ぎました。やっぱり台風の中心が通過する時は雨風の勢いがグンと弱まり、アァこれが台風の眼何だなと妙に実感しました。又この台風は各地に甚大な被害を与えて自然の猛威を見せつけたのですが、台風が去った西の空には何とも鮮やかな夕焼け空が拡がり、自然の美しさも見せてくれたのでした。

 我が家のベランダから見る夕焼け空

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映画「許されざる者」の感想は

2013年09月15日 | 映画・コンサート

 平成25年9月15日

 封切されたばかりの渡辺謙さん主演の映画「許されざる者」を観てきました。クリント・イーストウッド映画のリメイク版という事で少し期待して観たのですが、ドライで壮大な風景が舞台のアメリカ版と異なり、日本版だとどうしてもウエットな雰囲気の映画になってしまいますね。

 北海道開拓村のボス(佐藤浩市)と、元幕府の刺客(渡辺謙)の絡みを軸に物語りは進みますが、殺戮シーンが多くて暗く重い映画です。出演する俳優さんは皆実力派揃いで、舞台となった北海道の風景も雄大で素晴らしいのですが、どうもストーリーに一貫性が無く「エッ何で?」っていう感じで、もう一つ感情移入できませんでした。起承転結がはっきりせずスカッとした気分になれない映画というのが私の観終えた感想です。まあ映画に対する想いは人それぞれ、役者さんの熱い演技と北海道の雄大な映像は素晴らしかったですよ。

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妻がアッサリ帰ってきました。

2013年09月13日 | 日記

 平成25年9月13日

 前々回のブログに妻の一人旅を載せていたが、当人は一昨日の夜3日間の旅を終え戻って来ました。何でも「通っている英会話教室が明日あるから」との事、普段から会話に乏しい我家では「タダイマ」・・「オカエリ」・・「アッソー」の言葉を交わしただけで事は済み、普段の退屈な日々に戻りました。何故こんなつまらぬ日常を載せたかと言えば、私のブログの師匠である I さんが、妻の旅を「興味を持って読ませてもらいます」何てコメント寄せてくれたので、結果を知らせせねばとブログネタにした。こんなショボイ終末ですみません。

  I さんはこのコメントを外国旅行へ向かう途中の空港で送信してきたとの事、これから2週間アメリカを旅するそうである。確か I さんは先日もカムチャッカを旅して来たばかりのはずだ。小心者で語学力「0」の私は自由気儘に異国を旅する何て想像すらできない。過去2回の海外旅行もツアーコンダクターのお尻にくっ付いて行ったっだけ、紅毛碧眼の異国人に臆する事無く(古い表現だなあ~)地球狭しと飛び廻る I さんの度量が心底羨ましい。

 

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南ア、戸尾根から甲斐駒ケ岳(日帰り登山)

2013年09月12日 | 山歩き

 

 平成25年9月11日(水) 天気=曇り

 

04:58登山口駐車場→ 05:10竹宇駒ヶ岳神社→ 0634~43横手分岐→ 0742~45刃渡り→ 08:00刀利天狗→ 0832~40五合目→ 09:12~17七丈小屋→ 09:50八合目御来迎場→ 10:37~52甲斐駒ケ岳→ 11:25八合目御来迎場→ 11:51~56七丈小屋→ 12:29~34五合目→ 13:03~08刀利天狗→ 13:19刃渡り→ 14:03~13横手分岐→ 15:13竹宇駒ヶ岳神社→ 15:20登山口駐車場

 

  甲斐駒ケ岳、黒戸尾根コースは累計標高差が2400mもあり日本アルプス屈指の急登です。そのせいか近年甲斐駒を登る登山者の殆どは北沢峠からで、この道を登る人は随分減ったそうです。このハードさが受けたのか最近トレラン(山岳マラソン)の人がこのコースを日帰りで往復するそうです。

 私もトレランじゃないけど、今回黒戸尾根から甲斐駒を日帰り登山してみる事にした。地図上のコースタイムは登り11時間半、降り7時間、計18時間半なので最低でもコースタイム1.5倍の速度でなければ日帰りは無理だ。コースのポイント毎に目標タイムを置きそれをクリアできなければ撤退する計画にした。

 前夜は山麓の道の駅「はくしゅう」で車中泊、天気予報を聞くと「明日は曇り後雨」との事、少しガッカリだ。翌朝未明に目覚めると朝飯を作るのが面倒なので近所のローソンで購入して朝食を食べる。その後登山口のある竹宇神社の方へ移動する。此処には尾白川渓谷という観光名所もあり立派な駐車場がある。

 登山口の駐車場(下山時)

 

 AM4時半を過ぎたが外は真っ暗、いっそ雨でも降ってくれりゃ中止の口実ができるのにとヤル気が出ない。そんな気分を引きずりながらAM5時前に渋々と出発する。竹宇駒ヶ岳神社本殿(770m)で無事を祈願して合掌、尾白川に架かる吊り橋を渡って登山道を登り始める。

 竹宇駒ヶ岳神社(下山時)

 だんだん空が白み始めてきた。重かった身体が徐々に登山モードに変わっていく。樹林帯にジグザグと続く道は明瞭で気を遣う必要が無い。脳ミソを空っぽにして夢遊病者のように登って行く。

出発して1時間20分余で横手分岐に着いた。此処の標高が1530m、登山口から780m高度を稼いだ事になる。並みのハイキングなら既に山頂に着く高度差なのだが甲斐駒の山頂は更に1500m余の高みにある。まだ此処は序の口なのだ。

 横手の登山道合流地点

 分岐で休憩してると横手側から6~7名の中年男性が登ってきた。半分ほど白装束姿なので山岳信仰の人達だろうか。更に私が来た道をトレラン姿の若者が軽やかに通り過ぎた。その後をもう一人、青色シャツの青年が通って行く。彼も日帰り登山を目指しているようだ。

彼等を追うように私も出発する。休憩している信仰団体の人達に挨拶すると「慣れてるから脚が軽いネ。」と声を掛けてくれた。この先も延々と樹林帯の登りが続く。青シャツの青年の背後が見えてきた。私につかれるのを嫌ったのか彼は休憩し私に道を譲った。

横手分岐から1時間ほどで「刃渡り」と呼ばれる岩の痩せ尾根に着いた。鎖が設置されているので見た目ほど危険では無い。この先から道が急になり梯子場や鎖場が現れ始めた。単調な道よりはこんな変化に富んだ道の方が気が紛れてありがたい。トレランの若者が早々と降って来た。こんなに早く山頂へ行けるはずは無いから五合目辺りでUターンしたのだろう。

 岩尾根の「刃渡り」

 立派な祠がある刀利天狗(2049m)に着いてやっと標高2000mを越えた。黒戸山(2254m)の北側をトラバースして五合目まで一旦降りになる。大した距離ではないが、下山時スタミナ切れだったら、キツイ登りかも知れない。

 刀利天狗の祠

 五合目(右の梯子を登る)

 五合目の先は行く手を阻むような岩壁で梯子場や鎖場が連続して続く。両手足を総動員して登って行く。時折下山者とすれ違うが、皆快く道を空けてくれる。やがてこのコース唯一山小屋である七丈小屋に着いた。人気は無く、チラッと見掛た無愛想なオッサンが管理人のようだ。清冽な水が蛇口からほとばしっているが宿泊者以外有料(100円)との事、私は2㍑以上冷茶を携行してるから欲しくも無い。

 途中の梯子場(こんなのが延々と続く)

 岩尾根の切れ間に架かる木橋

 七丈小屋

 第1小屋の奥に茶色い外観の第2小屋がある。こちらは冬期の避難小屋となるのだろう。更にその上がテント場で10張以上張れそうだ。しかし此処まで幕営具背負って登るには相当根性がいるなあ。

 小屋の上辺りで森林限界を超えてきた。時折薄陽も感ずるが、道沿いはガスに覆われたままだ。天気が良ければ素晴らしい展望を得る事ができるのだろうが予報を考えれば雨が降らないだけでもありがたい。

 八合目の御来迎場には倒壊した石の鳥居と立派な石碑が建っていた。その先も岩場の道が続く。行き交う人も無く自分のペースで歩けるのが嬉しい。

 八合目の御来迎場

 腕時計の高度計からすると山頂はまだズッと先と思っていたら以外な近さで山頂の祠が見えた。私の腕時計の高度計は気圧の変化で表示するからあまりあてにならない。

 山頂が見えた。

 AM10時37分、甲斐駒ケ岳(2967m)に到着した。登り約5時間半掛かった事になり思ったよりいいペースで来る事ができた。

山頂は今までの静寂が嘘のような賑わいで、老若男女それぞれに登頂の喜びに浸っている。陽射しはあるものの白い雲が周囲を埋め南アルプスの山岳展望を見る事は出来ない。しかし雨が降らないだけでも儲けものだ。

 甲斐駒ケ岳山頂

 山頂から摩利支天峰

 さて私にはこれから長~い降りが待っている。そうそうノンビリもしていられない。記念の写真を撮り終えると山頂を後にする。

来た道を重力に引かれるように降って行くと八合目付近で青色シャツの青年とすれ違った。寡黙そうな彼とエールを交わし降って行く。お昼前に七丈小屋に着いた。これで明るいうちに降れると一安心する。

 五合目上の梯子場で信仰団体の人達と再会した。話を伺うと彼らは江戸時代に甲斐駒ケ岳を開山した延命行者を信仰する人々で、今日は開山を祈念して道沿いの奉納物を清掃しお供えしながら登っているとの事、今宵は七丈小屋に泊り明日山頂の祠にお参りするとそうだ。この長大な登山道が立派に維持されているのも彼らの努力と精進のお蔭なのだと感じ入った。

 信仰団体の方々とパチリ

 五合目~刀利天狗を過ぎ刃渡りの岩場を抜けるともう危険個所は無い。長い単調な降りが続くだけだ。緊張感が無くなったせいか逆に疲れを感じ始めた。もう登る人は無かろうと思っていたら若者が一人登ってきた。背中のザックが大きいから幕営するのだろう。時間はまだ13時過ぎだし七丈小屋のテン場までは余裕で着くだろう。

 刃渡り下の長い下り

横手分岐を過ぎても先は長い。降って行くにつれ街の騒音と渓谷のせせらぎの音がだんだん大きくなってきた。私はすっかり重くなった脚を重力に導かれるまま交互に動かし樹林の道に沿って黙々と降って行く。

 尾白川に架かる吊り橋が眼下に見えた。あぁヤット着いたのだ。ホッと安堵の溜息が洩れた。15:13登山口の竹宇駒ヶ岳神社に戻って来た。降りは4時間20分掛かった。疲れもあるから降りは登り程にはタイムを縮める事は出来なかった。

 尾白川に架かる吊り橋

車に戻ると早速近在にある日帰り温泉施設「むかわの湯」へ赴き、たっぷり溜まった山の汗と疲れを流す。今日の黒戸尾根から甲斐駒ケ岳の日帰り登山は前々から目標にしていた。最近何かとガタが多くなった私の身体だが今日は思った以上の働きをしてくれた。まだまだ錆びついていないようだ。「60半ばのオッサンにしては良くやったじゃないか。」と今日は自分で自分を褒めてやろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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妻がみちのく一人旅

2013年09月10日 | 日記

 平成25年9月10日

 妻が我が家を出て行ってしまった。こう書出すとスワ熟年離婚の危機勃発かとなりブログネタ的には面白い展開なのだが、単に妻がみちのく路へ一人旅に出掛けただけの事。旅に対する二人の指向性は微妙に異なっており、メリハリつけて山歩きも観光も楽しみたいという妻に対し、私はひたすら登山一直線、名所旧跡巡りはついでにしかヤル気がおきない。二人が一緒に出掛ければこれが喧嘩の原因になってしまう。だから時々は別行動で旅をして気兼ねなく楽しむ方が良いと私は思っている。だけど今回妻は二日間の宿泊先だけ連絡して、予定表も残さず出掛けてしまったので何処へ行くのかさっぱり判らない。・・・・案外このまま帰って来なかったりして・・・・数十年間夫婦をやっていても、妻の心の内を私は読み取る事ができないでいる。

 

 

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2020年オリンピック東京決定

2013年09月08日 | 日記

 平成25年9月8日

 2020年オリンピック開催は東京に決まりました。めでたい事です。震災復旧、放射能漏れ、大地震リスクを抱える日本がオリンピックを開催するのが良い事なのか疑問だった私は、正直どうでもよいと思ってました。メディアに登場する有識者の中にも批判的な人が多かったようです。(まあ彼(女)等は、現状に難癖つけるのが仕事だから仕方ないけど)でも開催が決定したら世界が日本を認めてくれたようで素直に嬉しい気持ちです。国内に多くの問題を抱えているのは事実ですが、それに怖気て何もやらないでは日本は変わりません。吉と出るか凶と出るか判らないけど、行動しなけりゃ日本は何も変わりません。元気な日本になって欲しいとは国民誰もが思う事。前回の東京オリンピックが敗戦後の日本を飛躍させたように、2020東京オリンピックが久しく停滞する日本を復活させる起爆剤となってくれる事を願うばかりです。個人的にも停滞した日々を過ごす私ですが、命あらば7年後は70歳越え、その時まで健康を維持してオリンピックの晴れ舞台をこの眼に焼き付けるのを新たな目標となりました。世間様には申し訳ありませんが、もう少し現世に永らえさせてください。

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カスピ海ヨーグルトで健康長寿

2013年09月04日 | 日記

 平成25年9月4日

 NHKのスペシャル番組「メガクエイク」の残像が頭の片隅に残っていたので、今朝方の地震には「スワ大地震の到来か」と驚かされた。まっ大事に至らずホッとしました。ところで話題はガラリと変りますが、昨日「カスピ海ヨーグルトの健康&長寿の秘密」とお題目の講演会を聴講しました。何故に?と問われれば、まず第1にヒマだから、次にタダだから、それからも一つ、我家は以前から毎朝欠かさずカスピ海ヨーグルトを食べているので、その効能を知りたいという気持ちもありました。一般にヨーグルトや納豆等の発酵食品は身体に良いと言われますが、60代半ばの私が山歩き出来る程の健康体でいられるのは、カスピ海ヨーグルトの神秘の力が寄与してるのではという思いもあるのです。会場の「大宮ソニックシティ大ホール」には大勢の聴衆が詰めかけ、その多くは中高年のオバサマ方でした。(漫談師綾小路きみまろさんのファンと重なる感じです。)講師は長寿研究の「家森幸男氏」と腸内生理研究の「辨野(ベンノ)義己氏」、ゲストは女優の「向井亜紀さん」(向井さんはアラフィフなのに美人でスタイル抜群でご主人の高田延彦氏が羨ましい。)が花を添えた。お二人の講師は弁舌爽やかで、それぞれに興味深く聴く事ができた。その講演内容からカスピ海ヨーグルトは、「整腸効果」「免疫力アップ」「アトピー改善」「動脈硬化」「メタボ対策」「糖尿病予防」等々の効能があり、ひいては長寿に繋がるスゴーイ食品だそうです。まあ主催者がこのヨーグルトの開発普及に力を注ぐ「フジッコ食品」なので当然の結論何ですが、益々カスピ海ヨーグルトへの熱い思いを強くしました。帰りにはヨーグルト2缶お土産でもらったし、「皆さん、フジッコのカスピ海ヨーグルト食べて健康長寿になりましょう。」

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